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圭と幹生はオックスフォードストリートから外れたところでロンドン大学にまっすぐに向かい、その角に緑色の看板を見つける。「あ、あった。そこだよ」「ここがエプレッソのおいしいカフェなのね? 可愛らしい店ね」
:+: notebook :+: | 2010.04.22 Thu 22:02
翌日、圭はいつも通り学校に着いて、教室の場所を確認してから向かう。たまにいつも使っている教室ではなく別の教室になることもあるので間違えてしまった経験がある彼女はより一層慎重になったのだ。
:+: notebook :+: | 2010.04.22 Thu 22:01
ロンドンの夕方は賑やかになってくる。朝では閉じていたパブがオープンされ、中には仕事帰りのサラリーマンや学生が楽しそうに立ってビールを飲んでいる。 まだ四月なので日が暮れるのが早かったが、冬の時よりも随分長くなったように思える。夏のロンドンは9時まで日が暮れないので圭はその時を心待ちにしている。
:+: notebook :+: | 2010.04.22 Thu 22:00
あっふ……今日は何だかあったかくてむちゃくちゃ眠たいなぁ…… 圭は気持ちのいい天気に窓側の席だったので陽気なお日様にあたってポカポカと身体中温まり、睡魔に誘われていく。
:+: notebook :+: | 2010.04.22 Thu 21:59
「圭? どうしたの?」 その呼びかけにはっと我に返った圭はううん、何でもないよとだけ答える。 一週間ぶりの克とのデートで、どうやらぼうっとしてたみたい……と気付かされる。第一昨日変な男にいきなりオペラクラスかと聞かれたら誰だって気になるじゃない、と考えが及ぶ。
:+: notebook :+: | 2010.04.22 Thu 21:58
パトリックの家から徒歩5分くらいのところに、テムズ・トレインのミルヒルブロードウェイ駅があった。 ひっそりと静まり返っており、線路が橋になっており、その橋の下にはバスステーションになっていて二階建てバスが停留していたり、タクシーが一台止まっていたりしていた。
:+: notebook :+: | 2010.04.22 Thu 21:56
「着いたよ、圭。」 克の声にはっと我に返った圭は、慌てて手荷物を持って車から降りる。「すごく綺麗な街だったもんだから見惚れちゃった。ここがパトリックの家? 可愛い家ねえ。」
:+: notebook :+: | 2010.04.22 Thu 21:55
緊張する――――。 ドキドキと高鳴る鼓動は自分の意思では止められず、嫌なほど頭に響いてくる。もうちょっと、である。もうちょっとで愛しい人が自分の目の前に現れる。 その爽やかな笑顔に胸がぎゅーっと締め付けられ、苦しくなって息が出来ないくらいである。
:+: notebook :+: | 2010.04.22 Thu 21:54
圭――――! 彼女がだんだん遠くなっていく……。しかし僕の体が言う事をちっとも聞いてくれない! 圭! 行くな! 僕の傍に……!
:+: notebook :+: | 2010.04.22 Thu 21:53
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