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「綺麗になりましたね」 克は営業スマイルを浮かべて圭に会釈をする。圭は顔が引きつったままどうも、と会釈を交わす。滝川は客である克を今すぐにでも追い出してすっきりしたかったが、ここはあえて抑えなければ自分の面子が潰れる事は頭でも分かっていた。「ようこそいらっしゃいました。フランネリー家の御曹子が直々のお出ましとは嬉しい驚きです」 強引に圭と克の間に割った滝川は満面の笑顔で克を見つめながら手を差し出す。克はゆっくりとした動作で滝川を睨み返し、その出された手を強く握る。
:+: notebook :+: | 2010.06.07 Mon 10:22
I drew my dream loving with you... Why you left at me? I wanna loved for you for ever... Why you stopped loving me? I drew you love me... Why? Why? Why...?
:+: notebook :+: | 2010.06.06 Sun 12:01
滝川は黙って引き下がり、圭を手前に出させる。克は滝川をずっと睨んだまま腕を組む。「本当、お久し振りね」 フランネリー夫人は圭の肩を叩いて嬉しそうに声を掛ける。圭は少々後ろめたい顔をしてそうですね、と相槌を打つ。「そちらにいるのが――彼氏?」
:+: notebook :+: | 2010.06.05 Sat 11:43
夏期講習も終わり、ロンドンの夏は終わろうとしている。夕方になると肌寒くなってきてトレーナーでも羽織らないとゾクゾクと寒気を感じる。 圭と滝川はナイツブリッジをブラブラと歩いてウィンドウショッピングを楽しんでいる時に、彼がふいに聞きたかった事を口にする。
:+: notebook :+: | 2010.06.04 Fri 22:35
幹生さんが――ユングと? ショックと戸惑いを隠せないでいた圭は滝川に帰ろう、と促されてハッと我に返る。「幹生さん――本当なの?」 圭の問いに彼は何も答えずに下を向いたままである。否定しないということは本当のことなんだと圭は苦いものを食べたような嫌な気分になる。
:+: notebook :+: | 2010.06.03 Thu 10:13
気がつくと授業も終わっていて圭ただ一人が教室に取り残されている。「あ……終わったんだ……」 周りを見回してようやく気付く。 どうして、わたしはこんな思いを――
:+: notebook :+: | 2010.06.02 Wed 09:37
克に申し訳ないと思いつつ彼に抱きついてホッと安堵する圭は、滝川の顔を見ようとこっそりと上目遣いで見つめる。「ん? どうかした?」 滝川は圭の視線に気付いてのんびりとした口調で訊ねる。圭は頭を振って何でもないわ、とにっこりと微笑む。
:+: notebook :+: | 2010.06.01 Tue 09:41
「好き、滝川君が最初見た時から好き」 圭は潔く決心して彼に思いを告げる。「俺が、お前に話し掛けた時か?」「違うわ、食堂で初めて目が合った時。自分では気付かなかっただけで本当は惹かれてたと思うの」 だからこんなにも気になってたんだわ、と付け加える。
:+: notebook :+: | 2010.05.31 Mon 09:26
今……なんて? 圭は一瞬我が耳を疑う。何故って――あの滝川が自分を好きだと告白してきたからだ。『おい……聞いてるのか?』 彼の声がいやに脳裏に響いてきたので、ハッとする。
:+: notebook :+: | 2010.05.30 Sun 11:13
「なん……で?」「いいから。もうちょっと居てくれてもいいだろ?」 強気な滝川に戸惑いを隠せない圭は、彼がベッドの上に腰を下ろした後もそのまま突っ立っている。「こっち来てすわれよ」
:+: notebook :+: | 2010.05.29 Sat 11:55
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