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時代小説
このテーマについて
史実を題材として扱う歴史小説とは一味違った、完全なフィクションの「時代小説」。歴史小説とは違うジャンルとして考えたいと思います。江戸時代が主で、剣豪小説、捕物帳、伝奇小説、など内容も多岐に渡ります。作家としては、藤沢周平、池波正太郎、宮部みゆき、柴田錬三郎、栗本薫、山本周五郎など多数。町人から侍まで、江戸から地方まで、人々の悲喜こもごもを通して、昔の生活ぶり、社会構造なども浮き彫りにしていくそのジャンルは、歴史を身近なものに感じる格好の入口でもあります。
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時代小説が好き!PART11

JUGEMテーマ:時代小説  今読んでいる本目付(めつけ)鷹垣隼人正(たかがきはやとのしょう)裏録シリーズの第2作目「錯綜の系譜」(上田秀人著 光文社) 第1作の「神君の遺品」を書店で何気に立ち読みして、すっかり上田秀人ファンになってしまったのでした。以来どっぷり上田秀人の作品にはまっています。 時は5代将軍綱吉の治世、綱吉直々の声がかりにより異例の大抜擢を受け目付けに就任した直参旗本鷹垣暁(たかがきあきら)と、友人で義兄でもある無役の貧乏旗本五百旗平太郎(いおきへいたろう)の活躍を描く時代(...

酒そば本舗奮闘記 | 2010.02.16 Tue 15:02

時代小説が好きPART9

JUGEMテーマ:時代小説  今読んでいる本「斬馬衆お止め記 御盾(みたて)」(上田秀人著 徳間文庫) 上田秀人は、「竜門の衛」を書店で何気に立ち読みしたのがきっかけで、どっぷり嵌まってしまった。「勘定吟味役異聞」シリーズ全8作、「奥右筆秘帳」シリーズが今のところ第5作まで、それに新シリーズ「目付鷹垣隼人正裏録」と「闕所物(けっしょもの)奉行裏帳合」各1作づつ、16冊を半年の間に読みました。シリーズすべて、異聞とか秘帳、裏録や裏帳合とつきますから、ご想像がつくでしょう。この上なくおもしろい。 ...

酒そば本舗奮闘記 | 2010.02.03 Wed 17:27

風野真知雄の時代小説は、精神的はぐれ者必読の書

 JUGEMテーマ:時代小説  時代小説というのは、ラノベにもっとも近いジャンルの娯楽小説だと思う。両者とも、万人にとって読みやすく書かれ、刊行速度がはやいので飽きにくく、選択肢が豊富であり、読中はいい感じに現実世界の憂さから逃避できて、ようするに、娯楽として便利なのである。 ただ個人的に、居酒屋や電車で読むことが多いライフスタイルなで、可愛い(すぎる)イラストが多用されているタイプのラノベは、たとえば電車の中でラブプラスとか絶対できないようなシャイな私にとっては照れ臭い。そういう点、あまり世間の...

断罪動物ドルバッキー | 2010.01.30 Sat 16:33

熾火(おきび)

JUGEMテーマ:時代小説  今読んでいる本『勘定吟味役異聞(ニ) 「熾火(おきび)」』 (光文社 上田秀人著) 本業が歯医者という異色の作家上田秀人にはまったのは、書店で「竜門の衛」を何気に立ち読みしてから。たちまちの内に奥右筆秘帳シリーズを読破して、この勘定吟味役異聞シリーズにたどり着いたというわけ。 時は六代将軍家宣の治世、将軍肝いりの新井白石により無益の小普請組から、勘定吟味役に抜擢された水城聡四郎が繰り広げる快刀乱麻、第一作「破斬(はざん)」に続く勘定吟味役異聞シリーズの二作目。 聞...

酒そば本舗奮闘記 | 2010.01.02 Sat 08:46

『発掘 幕末の陰謀』12月19日発売!

『発掘 幕末の陰謀』陰謀の幕末史研究会(犬山秋彦・川上隆青・成馬零一) 徳間書店2009年12月19日 発売 (発売日は書店入荷予定日で、コンビニに並ぶまで10日くらいかかるそうです)------------------『龍馬暗殺 幕末最大の闇(ミステリ) 〜歴史に消えた黒幕の正体〜』作画:やまざきまこと/原作:犬山秋彦 『人斬り以蔵 蒼き天誅剣 〜血にまみれた勤王の魂〜』作画:田中よしあき/原作:川上隆青 『新撰組 哀しき隊規 〜裏切りと陰謀の果てに〜』作画:瀧 玲子/原作:犬山秋彦 『中村半次郎伝 慚愧 〜人斬り異...

犬山デザイン製作所 | 2009.12.07 Mon 11:36

「こいしり」 畠中 恵

「まんまこと」に続き、町名主のお気楽息子・麻之助のひょうひょうとした活躍を描いた続編「こいしり」。 江戸の町名主とは、奉行所に変わり町内のもめごとを裁定するお役目を持つ家柄。現代では民事関連の裁判所のようなものでしょうか。その町名主、高橋家の跡取り息子・麻之助は昔は生真面目な若者だったけれど、今ではすっかりお気楽な道楽ものになりさがってしまった。 そんな麻之助も今回とうとう嫁取りをすることになる。 相手は友人の同心吉五郎の親戚にあたる武家の娘・お寿ず。 しっかりものの嫁をもらってすこしは...

日々の書付 | 2009.08.02 Sun 22:07

読了記録「眠る鬼 鬼悠市風信帖」

JUGEMテーマ:時代小説 藩への献上品を作る足軽が、隠されたお役目を持っていて・・・という、非常に好みの設定の時代小説。短編連作。少々理屈っぽく、とっつきにくかった(2度目の挑戦(?)で読了)。これもシリーズ第1作目のようで、そこそこ伏線もあるのだろうけど、「父子十手捕物日記」のようにあからさまではないので、気にせずこれだけで楽しめるかな(「父子〜」も結局続刊読んでないけど)。特に養子とのやり取りが良い。

ゆるぐだ ときどき録 | 2009.06.27 Sat 02:52

読了記録「父子十手捕物日記」

JUGEMテーマ:時代小説 とにもかくにも登場人物が可愛らしい。基本ヘタレだけどもやるときゃやる、の少年漫画的主人公。女の趣味は微妙(失礼)でも、とっても頼りになる幼馴染。頼りになるお父さん、優しい姉さん、今の所主人公には靡くそぶりのないカワイ子ちゃん、等々。番所の面々もイイ味です。腹黒さが全くない感じ。事件そのものは、なんちゅーか、すっきりしない感じだけども・・・。でも、あんまり同情さそうような動機も、最近好きでないので、逆に良かったかな。しかしこれ、ものっそ『シリーズ第一巻!!』て感じなのに...

ゆるぐだ ときどき録 | 2009.04.20 Mon 22:52

「こころげそう 男女九人 お江戸恋ものがたり」 畠中 恵

「こころげそう 男女九人 お江戸恋ものがたり」。 男女七人夏物語 お江戸版といったところでしょうか。 幼なじみ9人の恋愛模様が複雑にこんぐらがって、せつない。 下っ引きの宇多は、思いを寄せていた幼なじみ・於ふじが突然死んでしまい、思いを告げられなかったことを後悔していた。 ところが、死んだはずの於ふじが幽霊となってもどってきた。 父親を心配して成仏できなかったという於ふじと奇妙なつきあいがはじまる。 幼なじみ同士の恋模様をからめつつの最後に物語の大きな謎がとけるような流れになっています。 ...

日々の書付 | 2009.03.30 Mon 01:28

「弥勒の月」。

“世の中、捨てたもんじゃねえんだ。捨てちゃならねえんだ。” 文庫裏より。 小間物問屋遠野屋の若おかみ・おりんの水死体が発見された。同心・木暮信次郎は、妻の検分に立ち会った遠野屋主人・清之介の眼差しに違和感を覚える。ただの飛び込み、と思われた事件だったが、清之介に関心を覚えた信次郎は岡っ引・伊佐治とともに、事件を追い始める……。“闇”と“乾き”しか知らぬ男たちが、救済の先に見たものとは? 哀感溢れる時代小説!  あさのあつこさんの本はどれも読みやすいです。書かれていることば自体は重いしきついのだけ...

少年は跳ぶ | 2009.03.25 Wed 13:31

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