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時代小説
このテーマについて
史実を題材として扱う歴史小説とは一味違った、完全なフィクションの「時代小説」。歴史小説とは違うジャンルとして考えたいと思います。江戸時代が主で、剣豪小説、捕物帳、伝奇小説、など内容も多岐に渡ります。作家としては、藤沢周平、池波正太郎、宮部みゆき、柴田錬三郎、栗本薫、山本周五郎など多数。町人から侍まで、江戸から地方まで、人々の悲喜こもごもを通して、昔の生活ぶり、社会構造なども浮き彫りにしていくそのジャンルは、歴史を身近なものに感じる格好の入口でもあります。
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オバサンが読む『春秋の檻―獄医立花登手控え〈1〉』

JUGEMテーマ:時代小説 時代小説というものは、一冊読むと、 何かに憑かれたように、次から次へと読みたくなる。    図書館の棚に、藤沢周平サンの「檻」シリーズが4冊、 きちんと並んでいるのが目に付いて、迷わず手に取った。 これはもう、10年近く前に初めて読んでから、 何度も読み返している作品だ。   読み返すたびに、胸がどきどきする。   藤沢周平サンの文章に触れるのが、とても嬉しい。   ファンには言わずもがなだが、ごてごてと飾り付けをしない、 いともあっさりとした文章...

オバサンは寝ている | 2008.06.10 Tue 09:10

オバサンが読む『天狗風―霊験お初捕物控〈2〉』

JUGEMテーマ:時代小説 先回、宮部サンの作品の少女像をつらつら 描いてみたら、そんな主人公が出てくる作品を もっと読みたくなった。 おきゃんで、一本筋が通っていて、 間違ったことはしない、いや、間違ったとしても、 それを認めてあやまれる素直さを持つ。 気は強そうだが、決して意地悪じゃない。 そして肝っ玉が据わっていて…。 こんな女の子なら、どうしても友だちになりたい。 側にいるだけで、安心できる女の子。 そうそう、そんなイメージにぴったりの少女がいた、いた。 ...

オバサンは寝ている | 2008.06.09 Mon 03:52

オバサンが読む『本所深川ふしぎ草紙』

JUGEMテーマ:時代小説 江戸の頃、本所に伝わる七不思議をテーマに、 市井に住む人々の心情をしっとり描いた連作集。 TVドラマでは主役の、回向院の茂七がここでは 黒子役に徹して、事件を集束に導く。 生活の中ですれ違う心や、憎しみが 事件を生み、 時には、悲しい結果となることがあっても、 救いの無い結末で終わらせないところが 宮部サンだ。 宮部サンの作品に登場してくる少女は、 おしなべて、おきゃんで、一生懸命で、 一本筋が通っている。 だからこそ、一緒に泣けて、笑って...

オバサンは寝ている | 2008.06.08 Sun 08:26

読書レビュー:宮部みゆき「あかんべえ」

JUGEMテーマ:読書 時代小説  あかんべえ〈上〉 (新潮文庫) あかんべえ〈下〉 (新潮文庫) 宮部 みゆき 友人が以前日本から送ってくれた、「宮部みゆきの江戸レシピ」 (2006年8月21日のブログ参照)で、この本に登場する料理を見てからずっと読みたいなあと思っていた作品。宮部みゆきの時代小説は本当に面白い。他に私が好きな時代小説作家というと、池波正太郎、藤沢周平、平岩弓枝などの世代が多いが、80年代の栗本薫の伝奇時代小説(「お役者捕物帖」だとか、未完の「魔剣」だとか)も好きだった。宮部みゆきの時代小説は...

Windsong Lane 〜気ままなボストン日記〜 | 2008.05.31 Sat 23:44

読書レビュー:藤沢周平の獄医立花登手控え全4巻

JUGEMテーマ:読書 JUGEMテーマ:時代小説  新装版 春秋の檻―獄医立花登手控え〈1〉 (講談社文庫) 新装版 風雪の檻―獄医立花登手控え〈2〉 (講談社文庫) 新装版 愛憎の檻―獄医立花登手控え〈3〉 (講談社文庫) 新装版 人間の檻―獄医立花登手控え〈4〉 (講談社文庫) 藤沢 周平 やっぱり日本語の本はコストパフォーマンスが悪くて、文庫本だと、一冊1時間かからず読めてしまうのだった。でも不満はない(笑)。藤沢周平の作品の中でも前から読んでみたかったシリーズである。NHKで1982年にドラマ化され、母が好きでよく一緒に...

Windsong Lane 〜気ままなボストン日記〜 | 2008.05.31 Sat 11:08

永倉新八がみた新選組 「幕末新選組」 池波正太郎

「鬼平犯科帳」で有名な池波正太郎先生が描いた永倉新八の視点から見た新撰組。 土方、近藤、沖田が主役で描かれた作品が多い中、永倉新八を主人公にした小説は珍しかったらしい。物語はやんちゃなこども時代から、試衛館の食客となり京へ上ってからの活躍と挫折、維新後、北海道での好々爺ぶりまでが描かれています。 松前藩江戸屋敷育ちの新八は、生粋の江戸っ子でやんちゃで 一本気な人。「新撰組!」でぐっさんが演じていたの新八とはまた違った印象で、口調はちゃきちゃきの江戸弁。どちらかといえば「新撰組!」で野田秀樹氏...

日々の書付 | 2008.05.10 Sat 01:02

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