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JUGEMテーマ:時代小説 誰かがこの作品を著者の代表作のひとつだと言っていたので読むのを楽しみにしていたんだけど、葉室麟の悪い面が出たね。ひと言でいえばご都合主義。ホント、都合が良すぎるのよ。長く不仲だった兄弟や親子が簡単に心を通じ合わせたり(兄弟は主人公、親子は主人公の家士となる元大店の番頭)、これも不仲だった継母がかって腰元として仕えていた現藩主の母に主人公のための助力を請うたり、スムーズ過ぎるんだよね。一度地に堕ちた主人公が再び這い上がってくるというストーリーは嫌いじゃない...
本、読みました。 | 2020.06.04 Thu 12:40
JUGEMテーマ:時代小説 テレビドラマを笑いながら見てた頃から原作もこんなに笑えるのか? と思ってたけど、ドラマ同様笑えた。結局、だんご兵衛、お骨、駱駝の親分、死神先生の4人の存在だね。ストーリーは一種の敵討ちなんだけど、この4人が絡むから可笑しくて可笑しくて、最近は本を読みながら笑い声を上げる、なんてこと無かったのに、この本では何度も大笑いしてしまった。ドラマには無かったと思うけど、だんご兵衛が最後に轟平九郎を押さえつけるところで自ら「だんご兵衛」と名乗ってしまうところは大笑いだっ...
本、読みました。 | 2020.06.03 Wed 18:27
JUGEMテーマ:時代小説 2007年の発表だから作者の作家人生の中では初期の作品になるが、その割に落ち着いた構成なので驚いた。今では平侍と藩の執政という離れた立場になってしまった少年時代の友が、協力して藩の窮地を救うという物語だが、単純な勧善懲悪ではなく、実はその立場になれば誰もがそうならざるを得ないのではないかという大人の小説らしい問いかけを片隅に置きながら、時代小説らしいエンターテイメント性を十分に発揮している作品。松本清張賞受賞作という肩書を抜きにしても作者の代表作のひとつだろ...
本、読みました。 | 2020.05.10 Sun 09:44
JUGEMテーマ:時代小説 隠し目付の蜻蛉組だ、藩主の異母兄だ、といえば藤沢周平の「用心棒日月抄」シリーズを、若い頃に道場で汗を流した四人が、その後、道を違えて…とくれば同じ藤沢周平の「風の果て」を、それぞれ思い浮かべてしまうのは藤沢周平ファンの性。とはいえ、それくらい時代劇の面白要素が詰まった作品だと言える。例によって作者のサービス精神満開といったところか。ひとつだけ、亡き篠をめぐる新兵衛と采女の気持ちの絡み合いというのかな、それが捏ね回し過ぎてしつこく感じた。葉室麟の作品...
本、読みました。 | 2020.05.10 Sun 09:41
JUGEMテーマ:時代小説 これまで読んだ葉室麟の作品とは明らかに違う。直木賞受賞作と言われれば確かにそうだな、と納得するのは、甘っちょろさがほぼ消えているところ。「甘っちょろさ」という基準を持ち出すのも大好きな藤沢周平と比べてしまうからで、藤沢ファンじゃない人たちには気にならないかもしれない。藤沢周平といえば、若い時を知っている娘が主君の側室になり、しかも命を狙われるのを救うというのは「蝉しぐれ」だよな、と思いながら読んだ。別に腐しているわけじゃない。面白いお話だったし、これ以降...
本、読みました。 | 2020.05.09 Sat 16:35
JUGEMテーマ:時代小説 関ケ原の戦いでは豊臣側に身を置き敗軍の将となるも、その後、豊臣と徳川の間で苦慮しながら「義」を守り通したことで最後は徳川の大名として一生を終える、そんな主人公を描いた作品。実在の人物だし資料も多くありそうなのであまりアクティブな展開にするわけにもいかなかったのか、この作者にしては地味な展開の作品になったように思う。正室や側室との絆ももっと強く描いたほうが良かったのでは…という気がした。申し訳ないけど、読後はちょっと物足りない印象が残った。(2020.4.1...
本、読みました。 | 2020.05.09 Sat 16:33
JUGEMテーマ:時代小説 幕末、オランダ使節の定宿の娘を主人公に、シーボルトや間宮林蔵など実在の人物と謎の海賊や幕府の老中などが絡む事件が描かれているわけだが、個人的にオカルトっぽい話は苦手なので、私の評価は低くなる。未来が見えるだの、女の思いが火付けを起こすだの、いやいや、そういうのって、申し訳ないが私は付いていけません。ハヤカワ文庫から出ているので期待したんだけどなぁ。いや、そういうのは好きな人はそれでいいんですよ。それがダメというつもりは毛頭ありません。でも私は残念ながらダ...
本、読みました。 | 2020.05.09 Sat 16:31
JUGEMテーマ:時代小説 剣術の苦手な主人公が人を討たなくてはいけない、となると、これは山本周五郎の「ひとごろし」ではないか。ところが、その主人公には剣術上手だった父から授かった流派の秘技がある、となると、これは藤沢周平の隠し剣シリーズ。しかもその秘技が棒手裏剣のようで実はそれではなく…。さらに、胡散臭い盗人一味が絡んでくるは、考えの読めない派閥の領袖が出てくるは、娯楽時代劇の魅力をすべて詰め込んだような作品。美味しく拝読しました。ご馳走様。(2020.4.13読書メーターにUP) ...
本、読みました。 | 2020.05.09 Sat 16:19
JUGEMテーマ:時代小説 ちょうど今、この小説の舞台となっている時代の歴史本を読んでいるところなので、両方の理解が深まったような気がする。それにしても面白い。伝記的な部分もあるし、それがいいアクセントになっている。登場してくるのは実在の人物がほとんどだと思うんだけど、それでいて窮屈さを感じさせない娯楽小説に仕上がっているというのは作者の「腕」だよね。これも「刀伊入寇 - 藤原隆家の闘い」同様、一気読みでした。(2020.4.10読書メーターにUP) にほんブログ村
本、読みました。 | 2020.05.09 Sat 16:13
JUGEMテーマ:時代小説 平安時代中期を舞台にした伝奇小説と時代小説の二つの要素を持つ小説。二部構成の第一部のほうが伝奇的な部分が強く、第二部のほうが時代小説らしさが強いが、だからといって第一部が史実を全く無視しているわけではない。伝奇部分と史実のバランスの違いが第一部と第二部の違いと言えばいいか。面白いし一気に読める、というか読んだ。この作者がこういう壮大な物語も書いていたことにちょっと驚いた。達者な作家だったんだね。66歳で亡くなってしまったのが惜しい。(2020.4.8読書メーター...
本、読みました。 | 2020.05.09 Sat 16:11
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