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JUGEMテーマ:ノンフィクション リリーと私は、ロウソクを二本立てたテーブルの上に、食事を用意して、昼食を摂り始めた。 「エイミーは、仕事か?」 「そうよ。彼女は、わたしより4ヶ月前に中国に来てるから、もう本格的に仕事を始めてるのよ。」 「なるほど。ところで、君が来る前、会社の人間が、君は北京から飛行機で来るって言ってたけど、どうしてシンガポールから直接こっちに来なかったんだい?直接来た方が、運賃も安くついたろうに。あ、もしかして、直行便が無かったのか?」 「調べ...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.06.10 Tue 18:25
JUGEMテーマ:ノンフィクション 7 朝、目が覚めると嫌な予感がした。ここのところ、断水も停電もしていなかったが、その日に停電するような直観が働いたのだ。こういうのは、理屈では割り切れない。この直観のお陰で助かった事もあるし、直観を無視したり、信じ切れなかったりして痛い目に遭った事もある。 ちょうど別に買いたいものもあったので、買い物に出た時に、ロウソクを10本ほど購入した。 買い物から帰って来ると、リリーだけが、アパートにいた。まだ、中国に来たばかりで...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.06.09 Mon 17:55
JUGEMテーマ:ノンフィクション 私が、中国での教師生活を終える日がとうとうやってきた。最後の授業を済ませると、次の時間は、アメリカ人の先生のクラスだった。 この先生の授業は、教える内容が専門的過ぎて、あまり役に立たないと不評だった。内容だけでなく、授業も毎回同じパターンなので、飽きると学生達がボヤいていた。 私が教えていたのは、英語科の学生達である。一年間、第二外国語としての日本語を中国人の先生から学んだだけなので、私の話すかなり簡単な日本語ですら、聞き取れ...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.06.07 Sat 18:43
JUGEMテーマ:ノンフィクション 4 崔さんに手伝ってもらい、部屋の荷物を片付け、日本に送る荷物を箱に詰めた。二人で、荷物を抱えて、私の住むD棟から、A棟まで降りて、エレベーターの前まで来ると、背の高い白人男性とスラッとした中国人の女の子のカップルが立っていた。 私は、その白人男性を新しい同僚だと思い込み、彼に英語で、 「よお、君は僕の同僚だろ?」 と言った。すると彼は、流暢な中国語で、 「ゴメン、僕はアメリカ人じゃないから、英語は話せないよ。」 と返してきた。私は、言...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.06.06 Fri 13:42
JUGEMテーマ:ノンフィクション 「じゃあ、『私たちは、混血児です。』ってなんて言えばいいの?」(リリー) 「『私』は、中国語で何て言うのか分かるよね?」 「"Wo"ウォー(我)でしょ。」(リリー) 「そう。その単語に、"men" メン(们)という言葉を付ければ、いいだけさ。これを付ける事で、『私』と言う単語を『私たち』と言う単語に変える事ができるんだよ。」 「つまり、"Women" ウォーメン(我们)って言えばいいのね。」(リ...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.06.05 Thu 20:50
JUGEMテーマ:ノンフィクション 「ねえ、リュウ。RMB(人民元)は、中国語でなんて言うの?」(リリー) 「RMB自体の呼び名は"元yuán"って言うんだけど、実際に値段を言う時は、別の言い方がある。買い物をするときの言い方を知りたいのか?って言うか、今まで知らずに買い物をしてたのか?」 「(笑)そうよ。」 「どうやってたんだ?」 「ジェスチャーと相手の手に数字を書いたりして。」 「なるほど。」 「で、なんて言えばいいの?」(エイミー) 「RMB(元)は、ku&a...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.06.05 Thu 01:13
前著「聖書考古学」をもう一歩進めて、旧約聖書に記される個々の具体的な事件の史実性を検討している。 が、長谷川修一氏は前著でも見たとおり、いたってマジメで誠実な学者であり、いきおい結論はどの事件においても「史実と断定することは出来ないようである」的なコトにならざるを得ない。 しかし、読み進めるうちに判ることは、そもそも本書の目的自体が、史実かどうかを判定した先にあることである。 長谷川教授はなにしろマジメなヒトなので、ノアの箱舟だろうが出エジプトだろうがダビデとゴリアテだろうが、一応...
おとなの終末 | 2014.06.04 Wed 20:06
JUGEMテーマ:ノンフィクション 30分ほどして、マークは女の子たちを連れて出て行った。入れ違いに、エイミーとリリーの二人が昼食から帰って来た。 「今、マークと会わなかったか?」 「会ったわよ。例の如く、女の子連れでね。」(リリー) 「彼女と別れたばかりで、よくやるわ。」(エイミー) 「ま、いいじゃないか。こっちに迷惑を掛けるわけじゃなし。あいつの人生なんだから。」 「そうね。私たちには、関係ない事ね。勉強始めましょう。」(リリー) ...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.06.03 Tue 17:11
JUGEMテーマ:ノンフィクション k 大学での仕事を終えて、部屋で昼食を摂っていると、ノックの音がした。エイミーとリリーの二人だった。 「おう、どうした?」 「あ、食事中だったのね。ゴメンなさい。良かったら、また中国語を教えてくれない?」(エイミー) 「ホントに、僕でいいのかい?僕の中国語は、君たちに教えるほどのレベルじゃないと思うんだけど。」 「そんなことないわ。毎週、土曜日に会社で中国語を教えてくれるけど、講師をしてくれてる会社の女の子は、『エー、二人とも発...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.06.02 Mon 14:02
JUGEMテーマ:ノンフィクション 久し振りにパク先生から、電話が入った。 「あ、鷹野先生、今日時間があれば、桂林路で食事でもどうですか?」 「いいですよ。どこで、何時に落ち合いましょうか?」 「じゃあ、マクドナルドの前で、6時に会いましょう。」 というわけで、いつもの八八八(はちはちはち)ラーメンで、大して美味くもない麒麟ビールを飲みながら、パク先生と食事をすることに。 あちらの日本製ビールは、日本製と言っても、製造は中国である。水が違うせ...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.06.01 Sun 17:12
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