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JUGEMテーマ:ノンフィクション カークのスーツケースのタグナンバーが判明してから、三日ほどして、彼から催促のメールが入った。 「紛失届けを出したのに、まだ荷物が届かない。もう一度、北京空港に問い合わせてもらえないか?」 どうも、カークは、かなりセッカチな性質らしい。私は、すぐに返事を打った。 「いくら紛失届けを出したからって、昨日の今日ってわけにはいかないよ。今週末まで待っても、届かなかったら、その時は中華航空に連絡するよ。 日本からお金を送ってもらったので...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.04.30 Wed 00:54
JUGEMテーマ:ノンフィクション カークの荷物の件が解決した翌日、私は行きつけの食堂にマークをつれていき、二人で夕食を摂った。私が、中国語でお店の人と話しているのを見たマークは、 「おお、君はものすごく中国語がうまいな。」 と言って驚いた。 外国語を全く話せない人から見ると、外国語で最低限のコミュニケーションを取っているだけでしかない人でも、かなりの上級者に見えるらしい。実は、私の中国語は、それほど大したことはない。レベルで言えば、中級の中と言...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.04.29 Tue 12:14
JUGEMテーマ:ノンフィクション 北京空港内にある中華航空から連絡が入り、カークがダラス空港で紛失届けを出してさえくれれば、すぐにでもダラスに荷物を搬送できるとの事だった。早速、その旨をカークに知らせる。 半日ほど待つと、カークから返事が来た。 「ダラス空港内の大韓航空側が言うには、荷物のタグナンバーが分からないと紛失届けを提出できないとの事だ。 」 これじゃ堂々巡りだ。中華航空の係りの男性に事情を話して、タグナンバーを教えてくれるように頼んでみたが、どうもあま...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.04.28 Mon 09:07
JUGEMテーマ:ノンフィクション カークからメールが来た。 「リュウ、元気にやってるか?こっちは、アメリカンライフをエンジョイしてるよ。昨日は、姉が作ってくれたチーズバーガーとフライドポテトをテラスで食べてご機嫌だったよ。 今日、中華航空と大韓航空に電話して問い合わせたら、瀋陽から北京までの便のチケットナンバーを尋ねられた。悪いけど、フィービに尋ねてもらえないか? 」 すぐに、フィービに問い合わせてみたが、彼女も分からないとの事だった。その旨を、カークに知らせよ...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.04.27 Sun 08:04
JUGEMテーマ:ノンフィクション 仕事から帰って来ると、マークが共用部で物思いに耽っていた。 「よお、マーク、どうしたんだ?何か心配事でもあるのか?」 「いろいろ考えなくちゃいけない事が多すぎてね。頭が痛いよ。」 「そうか。ヤッパリ会社の事か?」 「ああ、自分の会社の事と今勤めている会社の事、それから次回執筆予定の小説の執筆プラン等いろいろさ。」 「自分の会社?君は、会社を経営しているのか?」 「ああ。」 「どんな会社だ?」 「催眠療法の会社だよ。」 「...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.04.27 Sun 01:14
JUGEMテーマ:ノンフィクション カークからメールが来たすぐ後で、カークのお姉さんのジェーンからメールが届いた。 「カークの手術は、無事終ったわ。経過も良好みたい。空港で、カークを見たときは、ホントに驚いたわ。別人みたいに痩せ細っていたから。ホントに何てことかしら。 今、うちにはベッドが二つしかないから、私は一晩中、ロッキングチェアに座ってるわ。 カークは、地獄のような生活を中国で送ったけど、主はカークとあなたが友人になる事を望まれたんだと思うわ。ホ...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.04.26 Sat 09:46
JUGEMテーマ:ノンフィクション 北京空港内の中華航空から連絡が入った。もし、カークが最終目的地をチェックインカウンターで書類に記入していれば、カークが北京で荷物を受け取っていなくても、荷物はダラスフォートワース空港まで必ず届くとの事だった。 正直言って、かなりホッとした。 私は、カークにこの旨をメールで知らせた。返事は、すぐに来た。 「最終目的地なんて、記入していないよ。誰も僕に記入しろなんて言わなかったから。」 これを読んだ瞬間、私は、天を仰いで「オー、...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.04.26 Sat 07:11
JUGEMテーマ:ノンフィクション 私は、ロンの携帯に、 「ロン、やってくれたな。これからどうするつもりだ? 」 と言うメッセージを入れたが、返事は全く返って来なかった。パソコンにメールを打っても同じだった。電話を掛けても、一切出ない。どうも、私とは連絡を取りたくないようだ。私と話したら、文句を言われると思い込んでいるのかもしれない。 この件を、カークに知らせると、 「ワオ、つまり彼は今ガールフレンドと一緒に暮らしているわけだ。よかったな。会社は、当然の報いを受け...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.04.25 Fri 12:49
JUGEMテーマ:ノンフィクション 英語に、"Jump out of the frying pan into the fire."という諺がある。「熱いフライパンから火の中に飛び込む」と言うのが文字通りの意味であるが、自然な日本語に訳せば、「一難去って、また一難」と言ったところだろうか。「小難逃れて、大難に陥る」と言う訳もある。 ロンの場合は、これに当る。彼は、被雇用者に非人間的な待遇しか与えない会社からは逃れる事ができたかもしれないが、自分を利用するだけ利用して用が済んだら自分をボロクズのように捨て...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.04.25 Fri 08:29
JUGEMテーマ:ノンフィクション 6月8日(金)、昼食を食べてから昼寝をしようと横になると、誰かが、鍵を使って共用部に入って来た。ノックもせずに勝手に鍵を使って入って来るとしたら、J しかいない。彼女と顔を合わせたくなかった私は、どうせ何かの修理にでも来たのだろうと思い、無視するつもりだった。しかし、J はもう一人の女性と話ながら、ロンの部屋の鍵を開け始めたので、私はすぐに出て行った。 ロンから、会社の人間が勝手に彼の部屋に入ったら、彼らが何も盗らないように注意し...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.04.24 Thu 10:09
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