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JUGEMテーマ:ノンフィクション ※この記事には、やや性的な記述が含まれています。 先ず、私はエイミーとリリーの二人に中国語の声調について説明した。具体的な母音や子音の発音は二の次である。 この声調が、実にややこしい。同じ子音でもちょっと言い間違えると、とんでもない意味になってしまう。ある日本人の男性が、中国人の女の子に、「ペンを貸してくれ。」と言いたくて、 请借给我你的笔。(Qing jie gei wo nide bi.) と言った。正確には、と言...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.05.19 Mon 17:24
JUGEMテーマ:ノンフィクション リリーが引っ越してきてから、一週間ほど経ったある日、リリーとエイミーが私の部屋にやって来た。 「ねえ、リュウ、エイミーに聞いたんだけど、中国語話せるってホント?」 と、リリーが笑顔で尋ねてきた。 「え?まあ、そんなに上手じゃないけど、こっちの人たちと軽い世間話が出来る程度には、話せるよ。こっちに5年近く住んでるからね。」 「私達に、教えてくれない?」 そう言えば、前にエイミーから中国語を教えてくれって頼まれた事があったっけ?&nb...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.05.18 Sun 19:11
JUGEMテーマ:ノンフィクション g リリーが、エイミーの部屋に引っ越して来た翌朝、二人が入れ替わりに私の部屋のドアをノックして話をしに来た。二人の話の内容は、殆ど同じだった。 それは、「今、どうしようか迷っているの。今すぐ国に帰るべきか、それともここで頑張るべきかって。一体、私は、どうすればいいの?」というものだった。 私は、こう答えた。 「私個人の感情としては、今すぐ国に帰って欲しい。しかし、これは君の人生だ。 確かに、このアパートは...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.05.17 Sat 18:18
JUGEMテーマ:ノンフィクション 「そのー、言いにくいんだけど、結婚するまで、そのー、あっちの方は無しかってマークが聞いてるんだけど・・・・・・」 「あっちの方って?」 「分かるだろ?あっちの方だよ。」 「それは、ダメよ。(笑) 私は、伝統的な女だから、ご先祖の教えに反する事はできないわ。」 (訳す) 「僕は結婚への確かな保証が欲しいんだ。セックス無しだったら、その保証がない。三年間付き合って、結局別れたら、時間が無駄になるし、その時、僕は既に35になってる...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.05.16 Fri 21:28
JUGEMテーマ:ノンフィクション 「彼女が、僕の事をどう思っているか知りたいんだ。二人の付き合いをどう考えているか?」 (訳す) 「ずっと付き合って、来年、彼の契約が切れて私が大学を卒業したら、一緒に故郷へ行って、彼を両親に紹介したいの。」 「君は、どこの出身なんだ?」 「浙江省の杭州よ。」 「ああ、そうか。キレイな所らしいね。」 「そうよ。あなたも一度遊びに来て。」 「ああ、機会があったら、是非遊びに行くよ。」 「今、どんな話になっ...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.05.15 Thu 10:42
JUGEMテーマ:ノンフィクション ○○ リリーとの話し合いが終わったのは、夜11時頃だった。リリーは、引っ越して来たばかりのエイミーと共有する事になる部屋に引き取った。 就寝前、シャワーを浴びるため共用部に出ると、二人の部屋から大声で笑う声が聞こえた。まるで、修学旅行のときの中学生のようだ。 二人の笑い声を聞いて、私は少しホッとした。少なくとも、二人はうまくやっていけそうだ。 翌日の夕方、ブログの下書きをしていると、マークがセリーナを連れて私のところにや...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.05.14 Wed 23:14
という訳で、やっと最初に買った「科学vs.キリスト教」に辿り着いた。岡崎勝世教授による普遍史崩壊の歴史三部作の最終巻。 最初の「聖書VS.世界史」が普遍史の紹介と没落の様子を描き、次の「世界史とヨーロッパ」で普遍史を含むヨーロッパによる世界史の全体像を描いた岡崎教授が、いよいよ教授の専門であるゲッティンゲン大学派のガッテラーとシュレーツァーを中心に据えて、普遍史が世界史に変わる瞬間を詳述したのが本書、と言う位置づけになるのだろう。 なぜガッテラーとシュレーツァーかというと、この師弟コンビ...
おとなの終末 | 2014.05.13 Tue 20:24
JUGEMテーマ:ノンフィクション 「そうだな、マーク。君の言うとおりだ。後は、君が話してくれないか?」 リリーには、すぐに帰国する事のできるうちに帰って欲しかったので、言葉が過ぎてしまったようだ。ここは、マークに任せる事にして、私は口をつぐんだ。 「リリー、君には三つの選択肢がある。一つ、自分の悪運を呪って、ここで惨めな生活を送ること。二つ、頭を切り換えて、ここでの生活を楽しむ事。三つ、今すぐ、飛行機のチケットを予約して、会社に気付かれないように帰国する事だ。」 「...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.05.13 Tue 16:08
JUGEMテーマ:ノンフィクション その日の夕方、マークと二人で買い物に出た。途中で、どちらからともなく、エイミーの部屋に入って来る新ルームメイトの話になった。 「なあ、リュウ。どんな人が、入って来ると思う。」 「俺は、神様じゃないから、ハッキリした事は言えないけど、悪い人じゃないと思うよ。」 「どうして、そう思うんだ。」 「直観さ。君は、どう思うんだ?」 「わかんないな。目の前にいる人のオーラは読めるけど、未来が読めるわけじゃないんでね。」 「彼女は、自分を待...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.05.12 Mon 19:40
JUGEMテーマ:ノンフィクション 翌日の昼、共用部で、エイミーに会った。その日の彼女は、些か暗い表情をしていた。 「リュウ、もう一人、ここに引っ越して来るらしいわよ。」 「え?もう一人って、ここには、もう部屋がないよ。」 「私の部屋に、シンガポール人が引っ越して来るって、さっき会社から電話が入ったわ。」 「そんなバカな。君の部屋は、かなり狭いよ。」 「そうでしょ。だから、私は、『いやよ。ここは、私一人の部屋のはずでしょ』って言ったんだけど、もうその人は北京の空港...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.05.11 Sun 19:39
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