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黒田龍之助『外国語の水曜日』 ロシア語教師の筆者が、理系大学の学生たちとマイナー言語に取り組む本。すごく面白い。学生に実験的にポーランド語を教え込んでみたり、韓国語をかじってみたり、ロシア文学を講読したり……。本の後半では、外国語学習中に抱きがちな疑問についても扱っている。英語以外の外国語を愛する人は読むべきだ。同作者の『チェコ語の隙間』も面白いのでおすすめ。
わくわくビブリオテーク | 2017.03.04 Sat 04:00
佐藤優『自壊する帝国』 外交官としてロシアに滞在していた佐藤優による、ソ連崩壊前夜の記録である。ソ連のインテリたちは何を考え、どんな活動をしていたのか。ソ連崩壊後、どんな思想が今のロシアを形作ったのか。当時のソ連の監視体制下で上部の情報を得ることは容易いことではない。佐藤は、モスクワ大学のエリート学生と親交を深め、ソ連の『二重構造』に気づいていく。そして、ラトビアの独立勢力や、ロシア正教の神父とも面識を持つことになる。歴史的な事件の裏側を知ることができる、非常に興味深い本だ。
わくわくビブリオテーク | 2017.03.04 Sat 03:46
早川いくを『へんないきもの』 おかしな生態・おかしな外観を持った「へんないきもの」達を紹介する本。本当に面白いのでぜひ読んでもらいたい。背中にスマイルマークのあるカニ、オスの体がメスの20万分の1しかないボネリムシ、あらゆるものに耐久性のありすぎるクマムシ、エサがなくなると3時間で死ぬトガリネズミなど、信じられない生態を持った生き物たちを知ることができる。
わくわくビブリオテーク | 2017.03.04 Sat 03:05
大崎善生『将棋の子』 これは、夢半ばで将棋の奨励会を去ることになった青年たちの物語だ。奨励会員の戦いはなぜこんなにも切なく胸に迫って来るのか? 棋士の夢が破れてもなお将棋が与えてくれるものとは? 人生経験を積んだあとにもう一度読み直したい本だ。
わくわくビブリオテーク | 2017.03.04 Sat 03:04
ダニエル・タメット『ぼくには数字が風景に見える』 ダニエル・タメットはサヴァン症候群で、彼の見る数字は明確に色や形や質感を持っている。このように複数の感覚が連動する現象は「共感覚」と呼ばれている。彼は、自分の能力を生かして様々な外国語に挑戦し、円周率暗唱のヨーロッパ記録を塗り替える。この本ではそんな天才の人生を追体験することができる。言語共感覚は誰もが少なからず持っているものだ。実際色に温度はないのに「暖色」「寒色」と言ったりもするし、「甘い香り」「柔らかい音」といった表現もある。特に詩...
わくわくビブリオテーク | 2017.03.04 Sat 03:02
深爪『深爪式』 ツイッターユーザーにはお馴染み、深爪さんのエッセイ。エグいほど面白いので、笑い声の出せない環境で読んではいけない。自らの性体験について、SNSとの関わりについて、人生のちょっとしたことについてなど、プライベートな事柄をコミカルに語っている。ラブホのベッドに振動機能がついていたので「ワレワレ ハ ウチュウジン ダ」と言ってみた……なんて話には、つい噴き出してしまった。
わくわくビブリオテーク | 2017.03.04 Sat 02:57
pha『ニートの歩き方』(2012年) phaさんは京大卒のニート。彼はインターネットを活用してニート生活をエンジョイしている。勤勉に働くことに疲れた人にはぜひ読んでもらいたい。定職がなくても案外生きていけるものなんだ……! と安心させられる。ギークハウスの構想なんかも面白いし、働きアリの生態についての話も興味深い。「だるい」「めんどくさい」といった感情はもっとポジティブに受け取られるべきだ。ニートになる予定がない人にもおすすめの一冊。
わくわくビブリオテーク | 2017.03.04 Sat 02:56
鈴森康一『ロボットはなぜ生き物に似てしまうのか』 社会では、数多くのロボットが活躍している。最新のロボットの構造を見てみると、現在地球に生息している生き物の体に驚くほど似ていることが発見できる。筆者が例として挙げるのは、ヒトの腕とショベルカーのアーム、戦闘機とツバメ、グライダーとアホウドリ、ルンバとカブトガニ……等々。どうしてこのような類似が起こるのか? それは、ロボットにも生き物にも力学的な制約が働いているからだ。身近な動物の体がとても合理的に作られていることに、感動を覚え...
わくわくビブリオテーク | 2017.03.04 Sat 02:55
米原万里『旅行者の朝食』(2004年) ロシア語通訳として活躍されていた米原さんのエッセイ。「旅行者の朝食」とは、ソ連時代のロシアで販売されていた不味い缶詰のこと。社会主義の計画経済下では、消費者が手を伸ばさないような缶詰でも販売中止になるようなことはない。このエッセイは、そんな「旅行者の朝食」をネタにしたロシアのアネクドートの話から始まる。 他の章でも、ロシアを中心とした外国の料理について、興味深いエピソードがたくさん読める。ジャガイモがどうやってヨーロッパで食べられるようになったのか(中...
わくわくビブリオテーク | 2017.03.04 Sat 02:44
読み終えた 読み易い。 入門とはいえ知らないことがたくさんあった。 一昨年くらいに記念に貰った梅酒があって 表のラベルは私の名前入り。 梅酒を飲むような仲間がいれば 一緒に飲もうか などととっておいたのだが、 そんな機会がなかなかないので いいや って開けた。 やはり母が作る梅酒と比べて アルコール度数が低いのでパンチがないし、 添加されている糖分が甘ったるく感じる。 が、これはこれで美味しい。 JUGEMテーマ:本
蜂の寓話 | 2017.03.03 Fri 10:43
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