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JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 飯豊本山山頂(2105.2m) (3)8月7日(木):本山小屋から梅花皮小屋へ 3.1 本山小屋を出たのは、5時すぎである。山の上は、もう明るい。ガスがかかっているが、そこそこの視界がある。広々とした尾根をなだらかに登っていくのだが、草が生えていないので、どこが登山道なのか、わかりにくい。明るくなってから出発したのは、正解だった。しばらく登ると、霧の彼方に標柱らしきものが見え、5:43、飯豊本山山頂(2105.2m)に到着した。小さな石造りの祠と三等三角点の標...
山にうたえば・・・ | 2024.08.16 Fri 14:58
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 はじめに 2000年7月30日から2泊3日で朝日連峰を縦走した時のことである。大朝日岳の頂上からは、素晴らしい眺望が開けていた。すると、湧き上がる雲の彼方に白く光る雪を頂いた山々が連なっているのが見えた。美しい。次は、飯豊連峰だ。そして、最初に飯豊連峰に挑戦したのは、2009年7月19日だった。小国から入り、温身(ぬくみ)平の天狗平ヒュッテに前泊し、梶川尾根を登った。途中、五郎清水で給水する予定だったが、水場の位置がわからず、行き過ごしてしまった。そのため、蒸し暑い中、...
山にうたえば・・・ | 2024.08.16 Fri 14:41
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 「テレビ番組で、田中陽希さんが槍ヶ岳へ登っているところを見て、いつかは、槍ヶ岳へ登りたいなと思いました。それが、山岳会に入った動機です。」と語ったのは、Yさんである。自分は、若いころに北アルプスへ行ったことがあるが、槍ヶ岳には登ったことがない。「いつでも行けるさ。」「いつかは行けるだろう。」と思っている間に50年たってしまった。よし、Yさんと槍ヶ岳へ行こう。そう考え、登山プランを立ててみた。数年以内に実現すればいいなと考えていたところ、S支部長に背中を押され、2...
山にうたえば・・・ | 2024.08.04 Sun 16:52
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 午前4時半、各自支度を整え、弥山小屋の前に集合した。天気は少し回復し、霧雨になっている。山頂に雲がかかっているためなのだろう。赤テントを片づけている若者に声をかけた。「学生さんやね。どこの山岳部やろか。」「関学です。昨日、天川川合から登り、今日は、小篠宿でテント泊する予定です。」重装備で、難所の待ち構えている奥駆道を行くのは、さぞかしきつかろう。「天気が良いとええね。気ぃ付けて行きや。」一昨日、山上ヶ岳で合流した最高齢の行者は、ここで山を下りる...
山にうたえば・・・ | 2024.07.26 Fri 10:52
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 参篭所の朝食は、ご飯とみそ汁だけである。しかし、おかわり自由で、量はたっぷりある。3時30分、法螺貝の音とともに、雨の降る中を出発し、ライトを頼りに山上ヶ岳を下り始めた。どこをどう歩いているのか、皆目わからない。しかし、前回の経験で、しばらくは危険個所がないことがわかっているので、不安はない。4時40分、第66番靡・小篠宿1616mで勤行。空が明るくなり、もうライトはいらない。積み上げられた石垣や石畳の道が、ここにかつて数多くの堂坊が立ち並んでいたことを物語...
山にうたえば・・・ | 2024.07.26 Fri 10:24
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 吉野山の寺院、櫻本坊が令和6年度の大峰奥駆修行を6月26日から30日の5日間にわたり実施することを知り、私とTさんが参加した。この修行では、吉野山から釈迦ヶ岳のふもとの前鬼までの約47kmを、3日間をかけて走破する。累積標高差は登りが約3800m、下りが約3700mあり、最も厳しい修行と言われている。二十代のころ、友人と6人で奥駆コースに挑戦し、洞川から前鬼を目指したことがあったが、雨と疲労で弥山まで進んだところで断念した。今回は、この思い出をたどる山旅でもある。 6月27日(...
山にうたえば・・・ | 2024.07.26 Fri 10:10
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 5月5日のボランティアスキルアップ講座で泉ヶ岳に登った。さいの河原で昼食休憩である。残雪の船形連峰が鮮やかに眺められた。後白髪山から新緑の稜線をたどると、定義山西方寺の建物が見えた。「去年の5月に、定義から後白髪山まで、登山道の刈払いをしました。」とEさん。「その時は、横川コースの合流点から向こうは、できませんでした。」私が定義コースを登ったのは、去年の6月である。確かに、横川コースと合流するまでは、大したヤブがなく、歩きやすかった。そうか、Eさんのおかげな...
つれづれなるままに・・・ | 2024.06.23 Sun 15:27
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 地図帳を広げてみると、宮城県の中央に位置する大きな山塊が目を引く。船形連峰である。北から、鳴瀬川、七北田川。広瀬川などが源を発していて、仙台平野を潤しているとともに、仙台市などの人口、工業を支えている。仙台市内からは、後白髪山、船形山本峰、三峰山、北泉ヶ岳、泉ヶ岳のパノラマが北東に望まれる。私のように公共交通機関を利用する者にとって、船形山は、近くて遠い山である。バスの通じている登山口は、泉ヶ岳駐車場か定義如来に限られるが、いずれもアプローチが長い。初めて...
つれづれなるままに・・・ | 2024.06.21 Fri 15:56
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 プロローグ 2012年8月5日の昼頃、私は、乳頭山から秋田駒ヶ岳への縦走路を一人で歩いていた。水はあと500?ぐらいしか残っていない。前日は、陸羽国境の大白森山荘に宿泊したのだが、山小屋の水場は、ほとんど枯れかけていた。1.5リットルのテルモスを満たすのに予想以上の時間を要し、出発したのは午前6時だった。途中に水場はない。田代岱山荘の前の沼の水はよどんでいて飲めそうになかった。地図が古いのか、水場マークの場所に水場らしいものは見当たらなかった。真上から照り付ける太陽か...
つれづれなるままに・・・ | 2024.05.24 Fri 13:35
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 1.プロローグ 大学で同級だったI君から、令和6年のクラス会を奈良の山辺の道ハイキングで行うという提案があった。実施日は、4月6日だが、雨天の際は、翌日に順延するという。仙台から行くとなると、日程変更は容易ではない。そこで、ハイキングコースの近くで3泊する旅行を計画した。ネットでホテルや旅館を検索したところが、空室がほとんどない。あっても、べらぼうに高い部屋である。ちょうど花の季節。計画し始めたのが3月に入ってからだったので、手遅れになったのである。ようやく見...
つれづれなるままに・・・ | 2024.04.16 Tue 15:16
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