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◆はじめてのインド哲学 (講談社現代新書)◆ インド哲学の概論ではなく、「自己と宇宙の同一性の経験」というインド精神のもっとも重要なテーマに焦点を当てたインド精神史であるという。私自身が、こうしたテーマにもっとも関心が深いので興味深く読めた。しかも「仏教の誕生」、「大乗仏教の興隆」、「タントリズム(密教)の出現」という、仏教に関する独立した章を設け、インド哲学との関係、異同、深い相互の影響などにも丁寧に触れているので、学ぶところが多かった。 インド哲学が、古代から何をどのように問いつづけてきた...
精神世界・瞑想・気功〜読書の旅 | 2008.12.20 Sat 19:44
◆ヒンドゥー教 インドという謎 (講談社選書メチエ)◆ 一方に精緻な哲学思想、洗練され高度に発達した「知」の体系としてのヒンドゥー教、他方に庶民の生活や感じ方のレベルで息づくヒンドゥー教。本書は、第一部で生活に溶け込んだヒンドゥー教を語り、第二部で緻密に体系化された哲学思想としてのヒンドゥー教を扱う。もちろん、両者が密接に結びつくものという前提にたっての二部構成である。 この試みが成功しているかどうかは分からないが、私にとっては第二部で古代から現代に至るヒンドゥー教の歴史を、手短に一望できるの...
精神世界・瞑想・気功〜読書の旅 | 2008.12.20 Sat 19:36
◆マインドマップ読書術―自分ブランドを高め、人生の可能性を広げるノウハウ◆ マインドマップ(Mind Map)という手法がある。トニー・ブザンが提唱した、図解表現技法の一つだという。「表現したい概念の中心となるキーワードやイメージを図の中央に置き、そこから放射状にキーワードやイメージを繋げていくことで、発想を延ばしていく図解表現技法」とのこと。本書は、この手法を読んだ本の読書ノートとして使おうという内容である。 確かに、本を読んだすぐあと、あるいは読んでいる最中でも、忘れないうちに読み取ったことをメ...
精神世界・瞑想・気功〜読書の旅 | 2008.12.20 Sat 15:04
◆不可触民と現代インド (光文社新書) ◆ 著者が冒頭で語るインドでの体験――同乗する自動車のひき逃げ事件は、著者の衝撃的な「原体験」であり、それ以来、インド不可触民をはじめ最底辺民衆に関心を持つようになったという。 この本からこれまで知らなかった多くの事実を学んだ。インドのカースト制度は有名だが、では現代インドでカーストが現実にどのように働き、政治的、経済的にどのような意味をもっているのかなど、よく見えていなかった。この本では、不可触民の側からカースト制によるインドの支配と被支配の実態が明らか...
精神世界・瞑想・気功〜読書の旅 | 2008.12.19 Fri 22:06
◆アンベードカルの生涯 (光文社新書) ◆ 一読、ぐいぐいと引き込まれる。アンベードカルが不可触民の間でもある程度恵まれた家庭に育ったことは知らなかった。それでも以前他で読んだ記憶のある少年時代の差別は、きわめて強い印象を残す。不可触民であるがゆえに共同井戸の水を飲めず、喉の渇きに耐えかねてこっそり飲んでいるところを見つかり、あざだらけになるほど殴られる。学校でも、誰かが水をのどに流しこんでくれるのを待つほかない。教師たちは、穢れをきらい、面と向かって教えることも、質問することも拒否する。彼が黒...
精神世界・瞑想・気功〜読書の旅 | 2008.12.19 Fri 21:42
◆不可触民―もうひとつのインド (知恵の森文庫) ◆ インド思想史などを読んでいたのでは、絶対に分からない、これほどに圧倒的な差別の現実を今まで知らなかったという驚き。これほどに情報が発信され受信される世界においても、抑圧される人々が発信の手段すら満足にもたなければ、2億の人々の驚くべき現実がかんたんに遮蔽されてしまうという事実への驚き。ひとつの制度の中で甘い生活を許されてしまった人間は、他者をどんなに苦しめようと、その生活を守っていこうとするのが現実なのだということの、大規模なレベルでの確認。 ...
精神世界・瞑想・気功〜読書の旅 | 2008.12.19 Fri 21:28
『不可触民の道―インド民衆のなかへ (知恵の森文庫) 』 同著者の『不可触民・もうひとつのインド』は、著者が1977年にインドを再訪したときの見聞をもとに、最初は1981年に三一書房から出版されている。本書は、著者が1980年から81年にインドを訪れたときの体験を元にしている。前著にもまして凄まじい不可触民差別に接して唖然としてしまう。 インドにおけるカースト的な差別と暴力が、どれほどに広く深く社会の底辺に巣食っているのかということが、読めば読むほどに分かってくる。同時に、一部の不可触民が、そのような抑圧...
精神世界・瞑想・気功〜読書の旅 | 2008.12.18 Thu 23:44
何故か、増える本の数あまり買わないようにしているのに、気がつくと増えているそもそも私は好き、という言葉が似合わない「本?そんなつまらんもん、読むわけないだがや」で押し通してきたのに、今じゃ真逆今から遡ること、小学生の頃毎年夏休みになると「小学生推薦図書」なる本がいくつかピックアップされ、好きな本をどれか選んで感想文を書くという、何ともかったるい夏休みの宿題私は、今でこそ『活字中毒』になることがありますがまったくと言っていいほど、本を読まなかった当時の勉強の成績は…というと、読解力が極めて不足...
W+twin+M | 2008.12.16 Tue 22:13
◆久司道夫のマクロビオティック 入門編 (Kushi macro series)◆ かつて気功関係の合宿に参加したときに一週間マクロビオティックの献立を体験した(通して4度ほど体験した)。精神世界関係の雑誌でときたま特集している記事を眺めたことがあった。しかし、マクロビオティック関係の単独の本で勉強するのは『世界が認めた和食の知恵』がはじめてだった。 続けてこの本を読んだ。ごく平易に書かれた入門書である。 『世界が認めた和食の知恵』で久司道夫のアメリカでの苦労や普及活動を知ったが、この本でアメリカでの普及度がこれ...
精神世界・瞑想・気功〜読書の旅 | 2008.12.06 Sat 21:55
◆帯津良一が語るガンと気功と代替療法―動きはじめた「人間まるごとの医療」◆ ガンの治療に気功その他の代替療法を取り入れ、この分野の第一線で活躍する人の講演だけに、この世界での最先端での動向が生き生きと伝わり、すこぶる興味深い。講演集ということでそれほど期待せずに読み始めたのだが、予想を裏切る内容だった。 文字面を追うだけでも話術のうまさ、講演の雰囲気、帯津氏の人柄が伝わる。さらに霊性に根ざしたホリスティック医学の方向が、氏独特の語り口によって示唆され、気功や代替療法への氏の姿勢、哲学、志の高...
精神世界・瞑想・気功〜読書の旅 | 2008.12.06 Sat 11:06
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