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*この記事は響堂雪乃さんの『ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ』を書き写したものです。 自分が絶対だと信じていることや、常識だと思い込んでいることを覆す情報や意見に接したとき、脳は基底核という部分に痛みを生じさせます。 その痛みに耐えれば知識を新しくできますが、大半の人は痛みに負けてしまい、「今のままでいいや。だからこれは聞かなかったことにしよう」とするのです。 このように考え方を更新しない回路...
祭祀の痕に芥子の花 | 2017.08.29 Tue 05:53
*この記事は響堂雪乃さんの『ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ』を書き写したものです。 あらたな知識を獲得する習慣が無くなると、考えることが益々億劫になります。 そしてそれに偏見や不見識が加わると、どのように説得や議論を重ねても変化できない脳が出来上がり、やがて不都合なことは存在しないこととして処理し、すべてを自分に都合よく整合的に解釈しようとするのです。 このように自分が知覚し理解できることだ...
祭祀の痕に芥子の花 | 2017.08.28 Mon 05:58
*この記事は響堂雪乃さんの『ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ』を書き写したものです。 もし君が「外国人が法律を作っている」、「新聞テレビは嘘を報道する」などと話せば、きっと相手は嫌な顔をするか怒り出すでしょう。 そして話し合いや議論が全くできなくなるのです。 なぜならそれを受け入れるとすれば、自分が無知な人間だと認め、政治や社会や歴史をゼロから学び直さなくてはならないからです。 こ...
祭祀の痕に芥子の花 | 2017.08.27 Sun 10:46
*この記事は響堂雪乃さんの『ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ』を書き写したものです。 今やニホン人は自分の生命に関わる重大な事実を突きつけられても何ら行動を起こしません。 主権が奪われようとしても、放射能の汚染が広がろうとしても、福祉や医療や介護や教育の権利が消滅しようとしても、「誰も騒いでいないから、そんなに大したことではないのだろう。自分もみんなと同じでいいんだ」と思考を停止させ、抗議デモひとつ起こす...
祭祀の痕に芥子の花 | 2017.08.26 Sat 07:22
*この記事は響堂雪乃さんの『ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ』を書き写したものです。 集団的自衛権が成立したとき、多くの人々が「国とは国民を守るものだ。だから国が国民を戦争に巻き込むようなことはしないだろう。そしてこれからも社会は平和で変わりがないのだ」と考えました。 しかし、何度も繰り返すとおり集団的自衛権とは、アメリカが戦争を起こしたら自動的にニホンも参戦する取り決めなのです。 ...
祭祀の痕に芥子の花 | 2017.08.25 Fri 06:01
*この記事は響堂雪乃さんの『ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ』を書き写したものです。 いちど先生やお父さんお母さんに、特別会計(本当の国の予算)がいくらなのか、あるいは議員立法(国会議員の作る法律)と内閣立法(公務員の作る法律)の比率がどのくらいなのか訪ねてみてください。 おそらく答えることができないでしょう。 どれほど有名な大学を出ても、何十年新聞を購読しても、自分から真実を知ろうとしなければ、何も分...
祭祀の痕に芥子の花 | 2017.08.23 Wed 05:46
*この記事は響堂雪乃さんの『ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ』を書き写したものです。 小学校の6年間、中学校の3年間、高校の3年間、大学の4年間、そして30年以上にわたる社会人生活においても、延々と価値の刷り込みは続きます。 学校に代わって企業とマスコミが私たちに規範(どのように考え振る舞うべきなのか)を叩き込み、そうやって私たちはパストラム(司牧的統治)の中で「作られる」のです。 このように連続的...
祭祀の痕に芥子の花 | 2017.08.22 Tue 05:55
*この記事は響堂雪乃さんの『ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ』を書き写したものです。 キリスト教やユダヤ教の聖典には、信徒(神様の教えを信じる人々)を羊などに見立てた表現があります。 そして歴史を振り返ると、いつの時代も支配者は民衆が団結して抵抗しないよう、モノを考えない従順な群れに仕立て上げてきたことがわかります。 このように家畜を飼うように国民を支配しようとする考えを「パストラル」と言います。 &nb...
祭祀の痕に芥子の花 | 2017.08.21 Mon 05:53
*この記事は響堂雪乃さんの『ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ』を書き写したものです。 原発事故の被害が拡大し、放射線が原因とみられる多くの病気が報告され、そして自由貿易協定によって国民の主権が脅かされています。 しかしなぜ大人は問題を共有して、議論を交わしたり、国に抗議したりしないのでしょうか? それは子供の頃から、自分の頭で考えないこと、言われたことだけを実行することが脳に刷り込ま...
祭祀の痕に芥子の花 | 2017.08.20 Sun 08:13
*この記事は響堂雪乃さんの『ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ』を書き写したものです。 ニホンの一人当たりGDP(国内総生産)はドル計算で40%近くも減り、世界ランキングで20位まで後退しています。 今や中国やシンガポールなどのほうがずっと豊かになり、この差はこれからもっと広がるのです。 ニホンは過去20年にわたりミナキズム(福祉や国民サービスを削り、そのおカネを大企業の減税に充てること)に取り組...
祭祀の痕に芥子の花 | 2017.08.19 Sat 08:13
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