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JUGEMテーマ:ファンタジー小説 プロローグ「太陽は自らを燃やして輝き、いつか焼けて朽ちるまで全てをまばゆく照らし続ける。それが太陽。わたしの愛する、わたしの太陽」 夜風に舞う長い髪は絹糸の純白。 その蕾の唇からもれ出た言葉は儚くかすれ、闇の中へと消えていった。 「わたしは太陽が欲しいわ」 なびく純白の髪。 そして少女はその髪と同じ肌と同じ、真白き清廉な涙をこぼした。 「それだけだわ、欲しいのは。それさえあればわたしはもう何もいらないわ」 まばゆき太陽。 天高くどこまでも透けていく、貴き蒼穹...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.05.21 Mon 11:29
JUGEMテーマ:ファンタジー小説 じゃあああんっっ!! 描いてもらっちゃった〜vvv →■月影夜光サマ 作!! クレセントバイブル「砂礫の城の眠り姫」のトップイラストです〜vvv 自分が構図とかとれない人間なもんで(同じ向きのアップしか描けないぜ!・苦笑)こういう風にナイス構図をサラッと描けてしまう絵師サマってすごく憧れます。夜光さんはそういう私の好みにぱっちりジャストな私的メガヒット絵師サマでして(惚)、ついつい食らいついてお願いしてしまいました……。デスクトップと部屋の壁も只今もれなくこれになっちょります...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.05.20 Sun 09:59
JUGEMテーマ:ファンタジー小説「ありがとう。手作りか……いいもんだな」 後から、知りました。あの人には本当のお母様がいなかったこと。お父様も、いつもとても忙しかったこと。だから、小さい頃から、ずっと一人きりだったこと。あの人は、昔はもっと体が弱くて、学校にも通えず。聞くも痛々しい話ですが、長く生きられないとも言われていたそうでした。たくさんの贈り物がお父様から送られてきても、お父様本人と会えることはなかなかなかったのだそうで、随分淋しい思いをしていたようでした。 事情を知っているらし...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.05.18 Fri 13:05
JUGEMテーマ:ファンタジー小説 「お待たせ」 着替えをすませて、おそらく顔も洗ってきたのでしょう。エヴィンがそう言って、自然に、私の隣に座りました。そしてアルスが運んできたシチュー皿を見て頬を上気させ(私などより余程白い頬なので、よく赤くなります)お皿を抱え込むようにして、シチューを食べ始めました。 「そんなにしなくとも、誰もとったりしなくてよ。あなたのシチュー」 「ほうじゃはくて」 「口にものを入れたまましゃべるのは良くなくてよ」 でも、私はエヴィンの言いたいことが何とな...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.05.17 Thu 14:38
JUGEMテーマ:ファンタジー小説 「いただくわ。私もまだなの」 「そっか。昨日の残りなんだけど、シチューだぜ。結構自信作。……ああ、そろそろ、あいつのこと起こさなきゃ」 私は驚きました。 「まだ七時よ?」 あの人を、いつもより早く起こしたら可哀想です。育ち盛りだからでしょうか、あの人は本当によく眠るのです。 「だって、客が来てるっていうのに、家の主人が寝てるなんて、失礼じゃねーか」 彼がそう愚痴りつつ、エプロン姿で戻ってきました。片手におたまを持っています。変に似合ってい...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.05.16 Wed 12:10
JUGEMテーマ:ファンタジー小説 CRESCENT BIBLE Short Story ─────── One Day . その日は、とても暖かいお日様が煌々と照っていました。その陽射しの紡ぎ糸のようなあの人の金髪が、空を映した蒼いマントと共に、ふわりと風になびいています。あの人が一番、あの人らしく見えるのは、いつもこんな空の下。煌めく日差しに輝いて、あの人自身が地上の太陽になるのです。 私はそんなことを考えながら、うっすらとした笑みを口元に浮かべつつ、燦然と輝くサー...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.05.14 Mon 14:29
未来救国の英雄となる、一人の少年。 彼はひとつの、蒼き焔。 貴く鋭き、蒼き牙。 そして煌めく、蒼き空。 不可視の翼で舞い降りた、裁きの天使ガリシアの映し絵。 彼は未来の「蒼穹の騎士」。 外伝《短編集》・目次 ※全年齢対象(一部除く)キャラクター紹介へ※下の方のリンク切れの記事は投稿待ってちょ。■CRESCENT BIBLE外伝「蒼穹の騎士と緋色の皇子」〜into the faraway sky(1)(2)(3)(4)(5)(...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.05.14 Mon 13:54
JUGEMテーマ:ファンタジー小説 「ソアラ。あたしはさ。本当を言うと、ウィルシードっていう国は好きじゃないんだ。でもだからと言って、滅んでしまえとは思えない。親父みたく、直接どうこうされたわけじゃないしね。顔も覚えてないけれど、だからと言って弟のティラが大切じゃないわけでもない。血が繋がってるたった一人の弟だもの。ソアラが、エヴィンを大切に思うようにね」 「じゃ、レシードと戦うか。父親だぞ?」 しかしあたしは首を振った。 「敵を作って、それを打ち倒すだけが戦いかな? あたしは違う...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.05.13 Sun 13:49
JUGEMテーマ:ファンタジー小説 クレセントバイブル第2部予告〜光と闇の双生児 逢いたくても逢えない人、というのはいるものだ。 あたしにとってそんな存在は、日常的で当たり前だった。 ソアラ=ファング・アスカ 言ってしまえば彼はあたしの恋人だった。将来を誓い合っていた訳じゃないけど、でも生きている限りずっと隣にいるだろう……そんな穏やかな安心感めいたものはいつも二人の関係にはあって、誓いなんかそもそも必要なかったんじゃないかな。 当たり前か。あたしとソアラは一緒に育った。兄妹みたいに...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.05.12 Sat 15:58
JUGEMテーマ:ファンタジー小説 クレセントバイブル第2部〜「黒翼黎明」より耐えうるものと消え去るもの 夜遠く、不可視の生き物がうごめく世界。 そは黒い森。 忘却の憧憬と、いつか訪れる永訣に、森は天高く風と吠える。 どうしてこんなことになったのだろう。そんな答えは永久に出ない……そう嘘ぶく唇からは自嘲が零れ出、乾いた笑みを形作る。虚しい笑い。自分が望んだ未来と現実の狭間で、ただ一つ持つ肉体に宿りし魂という名の己自身すら、かけらも信じることは出来ずに。 いつかいつかと願い、それでもたどり...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.05.11 Fri 14:15
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