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習作短編現代恋愛小説
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習作短編現代恋愛小説

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習作短編現代恋愛小説
このテーマについて
アメバで習作として書いていた現代恋愛小説の好きシリーズ。
生活の一コマにちょっとしたハッピーが詰め込めたらとつくった作品たちのテーマです。
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好きシリーズ 春夏編 好き!

JUGEMテーマ:習作短編現代恋愛小説     女の子が立ち尽くしていた。 ぽろぽろと涙を流して・・・。 目の前にいる男は何事か言うとすぐに背を翻して去って行った。 僕はナンパでもなくただ何か言いたくて声をかけた。 「あの。泣いてるの?」 女の子は反射的に身じろぐとすぐに走り去っていった。 妙にあの涙がきれいだと思った。悲しいはずの涙に。 それから何日たっただろう。 コーヒーショップに立ち寄るとあの女の子がいた。 彼女は店の仕事をてきぱきとこなしていく。 今度...

MY Free Room | 2020.12.19 Sat 22:28

好きシリーズ 春夏編 子猫の紡ぐ愛

JUGEMテーマ:習作短編現代恋愛小説   ペットショップに男女が一組。何の関係もない二人だった。その日まで。ふたりはペットを探してうろうろしていたがある子猫の前でぴたりと立ち止まった。 「この子ください」 「この子にした」 声がはもりふたりは顔を見合わせる。 「私が先よ」 「俺が先だ」 「あのどうなされました?」 店主らしき人物が出てきた。 「この猫を飼いたいんだ」 さっぱりとしたしょうゆ顔のシンジが言う。 「ちょっとまって。私が先よ」 長い髪のすました顔のマニ...

MY Free Room | 2020.12.14 Mon 21:54

好きシリーズ 春夏編 エンカウンター

JUGEMテーマ:習作短編現代恋愛小説     「おにいちゃん。あれみて。かわいい〜」 「みたいだな。あんまり高いの買わないからな」 「ええ〜」 美夕はほほを膨らませる。 「ハムスターにしとけ。ハムスターに」 「犬がいい〜」 「俺のバイト代で買えるか!!」 優は妹に容赦なく突っ込む。 「あら。手越さんじゃない」 柔らかな声で声をかけてきたのは美夕に担任林麻里だった。   優は恥ずかしい場面を見せられたかと思うと照れくさくなってちょっとだけ会釈した。 「...

MY Free Room | 2020.12.12 Sat 20:25

好きシリーズ 春夏編 眠れぬ夜に・・・。

JUGEMテーマ:習作短編現代恋愛小説     眠れない。ああ。眠れない。 いとしいキミを思うでなく恋しいペットを思うでなくただ眠れない。 相棒は自宅で寝ているし。 ごろんと慶介はベッドにころがった。 どっかに恋落ちてないかな? 「あるよ」 小さな声が聞こえた。 うわ〜幽霊か? ぞわわと寒気がする。 「あるよ。ここにきて。病院。あたし眠ってる。起こして」 「といわれてもどこの病院?」 しごく普通に話している自分が恐ろしい。 「ふつーの病院。目印は桜。枝垂桜...

MY Free Room | 2020.12.07 Mon 23:54

好きシリーズ 春夏編 ウェディングベルはもうすぐそこに・・・。

JUGEMテーマ:習作短編現代恋愛小説   愁と理子は喫茶店で向い合せに座りながら黙りこくっていた。 他の客は楽しそうに歓談している。まるでそこだけがスポットライトを消したように暗かった。 「倦怠期・・・だな」 「よね」 二人は同時に口を開いた。 六年間二人は付き合ってきた。長い春には魔がさしこむときがある。 「どう乗り切る? 別れるか?」 「いやよ」 理子がすぐさま口をはさむ。 「私あなたのこと好きだもの。ただつまらないだけで」 「俺もだ」 「どうしようか」 ...

MY Free Room | 2020.12.05 Sat 22:32

好きシリーズ 春夏編 世界で一個だけの義理チョコ

JUGEMテーマ:習作短編現代恋愛小説     今日はバレンタインデーだ。青磁は意気消沈していた。また義理チョコを母からもらうぐらいだろう。 周りはカップルでいっぱいで彼女からもらっている奴は腐るほどいるのに。 「せーいじ」 放課後青磁は幼馴染の菜実に声かけられた。 「お前はやく部活行けよ」 ぶっきらぼうに言うと菜実はにやりと笑う。 「おや? 青磁君そんなこと言っていいのかね?」 「いったいなんだよ」 「今日は何の日?」 逆に菜実に問い返される。 「世界滅亡の...

MY Free Room | 2020.11.02 Mon 23:14

好き!シリーズ春夏編 君の笑顔のとなり

JUGEMテーマ:習作短編現代恋愛小説     割合小さめの教室で教授が名前を読んでいく。 「加藤藍」 「斉木良」 「斉木瑠璃」 といったところで教師が口を止める。 「なんだぁ。同性の上に名前一字違いか」 このクラスは一回生のゼミ予備軍。名前で三クラスにわかれたため名前がややこしい。 「区別する方法考えておけよ」 二人に反論する暇も与えず教授はそれだけ言うと次の名前に移って行った。 といわれてもなぁ、というのが二人の見解である。 好き好んでこの名前になったわけ...

MY Free Room | 2020.10.20 Tue 22:07

好きシリーズ春夏編 04君の笑顔のとなり

JUGEMテーマ:習作短編現代恋愛小説   割合小さめの教室で教授が名前を読んでいく。 「加藤藍」 「斉木良」 「斉木瑠璃」 といったところで教師が口を止める。 「なんだぁ。同性の上に名前一字違いか」 このクラスは一回生のゼミ予備軍。名前で三クラスにわかれたため名前がややこしい。 「区別する方法考えておけよ」 二人に反論する暇も与えず教授はそれだけ言うと次の名前に移って行った。 といわれてもなぁ、というのが二人の見解である。 好き好んでこの名前になったわけでもなし。...

MY Free Room | 2020.10.06 Tue 22:12

好き! 春夏編 01君がいるから

JUGEMテーマ:習作短編現代恋愛小説   シェアハウスに男女が一人ずつ。 同棲みたいなものだ。ただそこに恋愛感情がないだけで。 共同の台所で二人はかちあった。 「あ・・・・っ」 「使うの?」 先に口を開いたのは修二のほうだった。 「後からでもいいわよ」 杏奈はなぜか鼓動が加速するのを感じながら言葉を発した。 今まで気にしたこともなかったのに急に何か動いた・ 「どうせなら一緒に作らない?」 気楽に修二が言ってくる。 そういうのがじゃまなのよ。ひとりにさせて。 心...

MY Free Room | 2020.09.29 Tue 20:41

好き! 春夏編 02春を運ぶカード

JUGEMテーマ:習作短編現代恋愛小説 受験シーズンまっただなか彰子は本を読んでいた。 まわりの付属高校の生徒たちは必死に勉強しているが彰子はすでに終わって今度大学二回生に上がるところだったので無用の産物だった。 そこへ小さなだがしっかりとした声で青年が声をかけてきた。 「となりいい?」 「どうぞ」 簡単に答えて彰子はまた読書に没頭し始めた。   「ほんとに本読んでるんだね」 小声で青年藤間が声をかけてきた。 「話すと追い出されるわよ」 きつめに彰子は言うとまた本を読み...

日々是好日 | 2020.09.29 Tue 20:39

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