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連れ去っていく獣神 #04

JUGEMテーマ:自作小説    白すぎる玉砂利が敷き詰められた庭はたゆたっているように見えた。和室から出された蝋燭が縁側に並べられ、その庭を不完全に照らしている。照明が不完全だからこそ、その庭は完全に見えた。もしこれが日の光の下ならば、超越しすぎて分けの解らないものに見えただろう。アルビノのように。あるいは白痴のように。そう思えた。玉砂利によって細かな襞や荒々しい畝が形作られていて、それによって複雑で洗練された大切な基底が描かれていた。  ああそうか。たゆたっているのは庭ではない。...

pale asymmetry | 2019.05.29 Wed 22:00

ロボ子さんといっしょ――篠崎燿子の注文。

ちょっと傷心の篠崎燿子さんに声をかけてきたのは この村唯一の喫茶店、十四夜亭の店主だった。 ロボ子さんといっしょ。 145話――『十四夜亭においで/篠崎燿子の注文。』 https://ncode.syosetu.com/n9675ep/145/ JUGEMテーマ:自作小説

MUNNINの止まり木 | 2019.05.29 Wed 17:59

緑が謳うとき 第四話

JUGEMテーマ:自作小説 ブライダルの撮影ってのはなかなか大変である。 初夏が深まる頃、緑の美しい式場の庭で、幸せそうな夫婦が笑っていた。 カメラマンの友人がカメラを構え、角度やポーズを指示する。 僕はレフ板で光を調整しながら、新郎新婦の後ろで不機嫌な顔をしている親族に目を向けた。 めでたい日であるはずなのに、親族がこういう顔をしていることは珍しくない。 それどころか結婚する二人が仏頂面をしている場合もある。 結婚式の裏側ってのは色々とトラブルが起こりやすく、始まりから終わりまで和やかな場...

SANNI YAKAOO | 2019.05.29 Wed 14:55

連れ去っていく獣神 #03

JUGEMテーマ:自作小説    和室には数え切れないほどの蝋燭が並べられ、その全てに火が点されていた。だから和室は橙の揺らぎに満ちていて、不可思議な熱が無数の小さな螺旋となって駆け回っているように感じた。橙はまた、未知の匂いも放っていた。記憶を隅々まで探っても見当たらない匂いなのに、生まれてからずっと身近にあったような、ずっと寄り添われていたような匂いだった。少しだけ、恐ろしい感じのする匂いだった。 「リツ先生。この方は師匠を傷つけた奴らと関係があるのではないですか」  部屋の中...

pale asymmetry | 2019.05.28 Tue 22:16

ドッキリさせてもらった。

JUGEMテーマ:自作小説  この話は山口県が舞台です。       「唐突ですが」何、え、何。    弱×強×。弱肉強食。隠す所違う。   「弱の下の×と強の下の×には何が入るでしょう」今数学の授業だよね。え、何、どういうことなん先生。   「はい! 弱小強大!」「正解! 弱小強大!」[弱小強大!」「弱小強大」    何か来た。   「俺らも弱小強大!」ちょ先輩何してんすか、どういう事なん! なあ、どういう事な...

思田 考々、原稿用紙二枚分。 | 2019.05.28 Tue 19:16

めんどく。

JUGEMテーマ:自作小説  この話の舞台は山口県です。        面倒臭、あー水泳面倒臭。  泳げる奴にとっては楽しいんだろうけど俺泳げねえし。 「さぼりてー」  そろそろ水泳の授業だぜ。          車のタイヤをじっと見てたら吐き気しねえかな。やろう。        じーっ。じっ、やっぱやめよ。   「アホらし」  はあ。    面倒臭いけど中三だし成績下がると困るんだよな。  やるしか...

思田 考々、原稿用紙二枚分。 | 2019.05.28 Tue 19:07

緑が謳うとき 第三話

JUGEMテーマ:自作小説 波風のない穏やかな日々。 初夏という季節がなおさらにそんな日々を支えてくれる。 緩やかで、暖かくて、時々肌寒くて、草木は輝いて、風には緑の香りが含まれて、幸も不幸も問うところではないほどの穏やかな毎日。 今日はビルの並ぶ隣街で仕事をしていた。 手入れの行き届いた清潔な神社の境内で、夫婦になる二人を撮影している。 いつもはカメラマンである友人の補助なんだけど、今日に限って僕も撮影することになった。 というのも依頼者である夫婦から、とにかく色んなアングルの写真がほしい...

SANNI YAKAOO | 2019.05.28 Tue 12:04

連れ去っていく獣神 #02

JUGEMテーマ:自作小説    陽光はあどけなく、それが照らす水面も幼く見えた。つまり原始の海のように。あるいは根源的な海のように。水面がこれ以上ないほどに冷静に凪いでいるからそう思えたのだろうか。その凪が、唐突に破られた。水面下から現れた群が凪を粉々に破壊し、激しい水しぶきを上げる。イルカのようにもクジラのようにも見える海獣だった。黒い色彩を纏った身体は、闇を結晶化したかのようだ。あるいは宇宙の知性を凝縮したものかもしれない。そうならば、それは冒涜され陵辱されたことになるのだろうか...

pale asymmetry | 2019.05.27 Mon 21:40

緑が謳うとき 第二話

JUGEMテーマ:自作小説 夜、いつもとは違うコンビニへ向かうことにした。 近所には三つのコンビニがある。 ローソン、ファミリーマート、セブンイレブン。 一番近いのはファミリーマートだけど、そこへ至るまでの道はあまり心を擽られないものなので、セブンイレブンへ向かうことにした。 ここへ向かうには市役所の傍を通ることになる。 隣には公園とグラウンドがあって、ポツポツと点在する申し訳程度の街灯に照らされている。 僕はあえて市役所の敷地内を通ることにした。 少し前まで有料だった駐車場へ足を踏み入れ、...

SANNI YAKAOO | 2019.05.27 Mon 12:12

連れ去っていく獣神 #01

JUGEMテーマ:自作小説    入り江の海水は、純粋に透明なのだと思った。中天から降り注ぐ真昼の陽光を受けて紺碧色に輝いていたけれど、それはきっとこの場所の水の色ではなく、空の色を忠実に写し取っているように見えた。あるいはその向こうの宇宙の色を。それはこの場所の水が、遙かな宇宙の知性に憧れているからだと思えた。入り江に立って見上げた空に、私はそのような知性を感じたりしていたのだ。得体の知れない目眩に似た揺らぎも感じてはいたけれど。  斜め上方に岬が見えた。この町で一番南に突き出した岬...

pale asymmetry | 2019.05.26 Sun 21:26

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