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JUGEMテーマ:自作小説 どこだ? ここは。 まさか、異世界!? あの人に聞いてみよう。 「あの、すみま(『ま』に『こ』が重なって)」「こは異世界! 図書館だけ。 そう! 図書館だけ、異世界」「どぅーいう事?」「ものすごく狭いという事。 図書館だけだから!」「ちっちゃ!」 「さあ本たちよ、あいさつだ!」 ・・・・・・。 「ただ飛び回ってるだけじゃねーか。いや、すごいけど」 痛っ。角じゃなく...
思田 考々、原稿用紙二枚分。 | 2019.06.25 Tue 18:46
JUGEMテーマ:自作小説 何だろう、この感覚は。身体中の全ての細胞が、翻ろうとしているようだ。叫びたい衝動が、突き上げてくる。唸り声を響かせたいという衝動が。世界を、自身の爪で、自身の牙で組み伏せたいという欲望が。僕は誰だ? 人だろうか。それとも過去に人であった者だろうか。今はもう、怪物に変じているのかもしれない。そんな感覚が僕の心を満たす。 「唸りたいと思っている?」 彼女の問いかけに、僕は強く頷く。 「私もそう。この場所の、高濃度のエーテルが私たちにも影響を及ぼして...
pale asymmetry | 2019.06.24 Mon 21:20
JUGEMテーマ:自作小説 この話は、山口県が舞台です。 「今日のって何かいつものと違くない?」 「全然分からん」「そっか、分からないか。あなたらしい。 さ、昼ご飯食べよ?」 「神成花剣(かみなりかけん)さんが昨日自殺で亡くなりました。まだ六月二十五日、神成さんは二十四日に亡くなったのですが、高一になったばかりだったというのに。自殺。非常に残念です」 『今日のって何かいつものと違くない?』...
思田 考々、原稿用紙二枚分。 | 2019.06.24 Mon 16:37
JUGEMテーマ:自作小説 彼女の唇の感触で、僕は覚醒へと呼び戻された。目眩に翻弄されて、いつの間にか気を失っていたようだった。 「お帰りなさい」 少しだけ離れた彼女の唇が囁く。甘く優しく。言葉を返したかったけれど、声を上手く出せなかった。いや、そうではなくて苦しかった。呼吸が上手く出来ない。 「落ち着いて。ゆっくりと大きなリズムで息を吐き、吸い込むのよ。あなたは、この場所から拒絶されてはいない」 言われた通りに呼吸する。僕は拒絶されていないと言い聞かせながら。何とか...
pale asymmetry | 2019.06.23 Sun 21:14
JUGEMテーマ:自作小説 この話の舞台はオリジナルの県です。 「えー、子どもを育てるには免許が必要、そういう法律が出来ました。えー、これは、虐待を減らすためであります」 「はい、今日のハグ終了」「ありがとー」 「はあ」「どうしたの、お母さん」「心配ありがとう。 子どもを育てるのに免許が必要ってなって十年くらい経つけど本当にこれで良いのかなって思って」「良いんじゃないの?」「あなたが言うから正しいんで...
思田 考々、原稿用紙二枚分。 | 2019.06.23 Sun 13:18
JUGEMテーマ:自作小説 この話の舞台は山口県です。 六月二十一日か・・・・・・。あちい。 六月二十一日。 中学生とか高校生とかはあと一か月くらいで夏休みだな。 夏休み。 ずるいな、夏休みって。二十五の俺には夏休みなんてのはないほに。 ずるい。ずるいずるいああずるい。 チャイム鳴った。そろそろか。 違う。 違う。 これで...
思田 考々、原稿用紙二枚分。 | 2019.06.23 Sun 13:06
虎徹さんとお兄さんの「馬鹿舌」をなおすために ロボ子さんが用意した料理とは――。 ロボ子さんといっしょ。 152話――『十四夜亭においで/キャベツ畑でつかまえて?』 https://ncode.syosetu.com/n9675ep/152/ JUGEMテーマ:自作小説
MUNNINの止まり木 | 2019.06.23 Sun 11:55
JUGEMテーマ:自作小説 凪だった。見える範囲に陸地は欠片もなく、端の端まで海で、その全てが凪だった。だから風はなかった。呼吸が出来る空気があることが不思議に感じるくらい、風はなかった。空は平面に見えたり、曲面に見えたり、手が届きそうに思えたり、その存在が疑われたりして、まるでからかわれているかのように感じたりもした。時間さえも、鏡のように凪いでいると感じられたりした。 旅に出てからどのくらいの日数がたっただろう。もうよく憶えていない。憶えているのは、最後の寄港地から既に3...
pale asymmetry | 2019.06.22 Sat 21:14
【声小説】ロボ子さんといっしょ。#3 『ええええええええーーーーー!?』 ロボ子さん、絶叫。 ロボ子さんといっしょ。 https://ncode.syosetu.com/n9675ep/ JUGEMテーマ:自作小説
MUNNINの止まり木 | 2019.06.21 Fri 21:34
JUGEMテーマ:自作小説 カフェのオープンテラスで、まだコートが必要だった季節に彼女が僕に言った。 「夏の始まりって、知ってる?」 「夏の始まり?」 「そう。夏が始まる瞬間のこと」 何かいたずらを企む子供のような表情で、僕を覗き込む。 「そういう瞬間が、あるってこと?」 「もちろん。そういう瞬間を観察できる場所があるってこと」 やわらかく微笑み、それがふっと消える。彼女の魂が、一瞬その場所に飛んだことが解る。そしてまた、やわらかく微笑む。お帰り。 「それは北...
pale asymmetry | 2019.06.21 Fri 21:03
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