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地下で穴が崩れるなんて、ほんっとにイヤですよね………。 ギデオンは手綱を繰り次々に頭に浮かぶ道筋を辿りながら、目前身を倒すゼイブンの背の上に透けて浮かぶその人物が、呪文を唱えてるのを聞きながら内心呻く。 『要は駆け抜けろ!と言う事か…。 こんな異常事態でも有無言わせぬ所が『光の国』の者の特徴だな…。 何にしろ、普段の付き合いが無くて良かった。 毎度こんなじゃ絶対付き合いきれない』 言いつつ、凄まじい速度で駆け抜けて行く。 「くっ…!」 ファントレイユはギデオンが、倒れ込むゼイブンを抱え...
アースルーリンドの騎士 | 2011.05.03 Tue 12:50
まあ…。ギデオンが知ってるいつものファントレイユって 下の絵みたいなのばっかですから………。 無理無いでしょうね(笑) いつも相手を軽くあしらい誑(たぶら)かし…取り澄ました表情を変えない。 けど性根はこんな…真っ直ぐで真摯な、男だっんだろうか? …タマに、ファントレイユのそんな本当の姿が伺い見えるのは、本当に激戦の時だけだった。 綺麗な顔をし、暴力沙汰より楽しく華やかな事が好きで、情けない事も平気で口にする。 がいざ、誰かが窮地に陥るとそれがどれだけ危険な場所でも彼は、躊躇わず飛...
アースルーリンドの騎士 | 2011.04.29 Fri 15:47
でも幻のローフィスを相談相手にする。 どんだけゼイブンって、ローフィス頼りなんでしょうかね(笑) 「左の王家」の旧居城。 今は中央テールズキースと北領地[シェンダー・ラーデン]に隣接する、古い城。 岩だらけで起伏に富む、一番厄介な場所を抜けての小高い丘にその城は、あった。 だから容易に攻め込まれず、今迄生き残ったとも言えるが………。 ギデオンは背後からゼイブンの背を、見つめた。 ファントレイユは馬上から。 ゼイブンは俯き爪を噛み、頭の中に幾ルートも思い浮かべ素早く辿り、判別を下...
アースルーリンドの騎士 | 2011.04.25 Mon 14:33
流石、侮れないディンダーデン………。 ししかし相手はワーキュラスを敵に回す 「夢の傀儡靴王」なんだけどね…。 『おや………。 この男は思ったより、利口なようだ………。 障壁を築いても、直ぐに思考を切り替える………』 「夢の傀儡靴王」は神のように巨大で透けた自分が、子供がミニチュアの作り世界を見つめるように楽しげに、塔の中の男達を見ているのを思い、ほくそ笑む。 文字道理、“神”の醍醐味を味わえる。 この愉しみに比べれば、肉体等不要。 ただの幻影なら空しいだけだが、そこに見知ってる人間。 生...
アースルーリンドの騎士 | 2011.04.16 Sat 14:20
この時代の『影』はそれは…凶暴です。 正直、この後まだどんどん出る事に成るので スプラッタもホラーの嫌いな作者にとっては…。 あまりお近づきに成りたくない輩です。 でもきっとムストレスは、彼らを操れるように『闇の帝王』に同化したのなら 嬉々として皆に差し向けるでしょうね………。 ワーキュラスはだが、そっ…とシグナルを、神聖騎士団長ダンザイン…そして神聖神殿隊長アースラフテスに送る。 二人は直ぐ気づき同時に、頷いた。 結界内に入り込み、『影』と戦う静かな気構えが、二人から感じら...
アースルーリンドの騎士 | 2011.04.11 Mon 10:17
神と呼ばれる光竜の独白…。 ワーキュラスの心境が綴られています…。 彼にとって、儚い命のディアヴォロスがどれだけ愛しいか。 そんな思いが伝わり、作者もジーンとしてしまいます。 昔…遠い昔、どの竜だっただろう…? 初めて人間の、心の痛みに心引かれた竜は…? 彼はきっと…あまりに小さな生き物の、小さな痛みを棘のように、感じたに違いない。 小さな…とても小さな、だが鋭い痛み。 大きな自分は忘れていられる。が時折つきん…!と鋭く痛み、それが…在る。と思い出す………。 そんな風にして、あ...
アースルーリンドの騎士 | 2011.04.07 Thu 12:27
ローレスとエルベスの絵がありませんね…。 ちょっと別のお話書いてて、お絵かきの時間がありません………。 その、幻影判定の行われる筈だった部屋には大勢の『光の民』達が、横たわるギュンターとグーデンとを取り囲み、その身に光の力を送りながら様子を伺っており、周囲の椅子には判定員達が、飲み物と食べ物を振る舞われ、休んでいた。 が、エルベスは現れた副長に詰め寄る。 「どうなっている?!」 が、ローレスはギュンターとグーデンを導いた幻術使いを呼び寄せ、空間から次々に飛来する他の幻術使...
アースルーリンドの騎士 | 2011.03.31 Thu 11:17
この少し前、ローフィスはゼイブンのドジで生命の危機を迎え 大変でした………。 今、戦場が大変です。 が、ギュンター入るアーマラスの軍勢で、一気に盛り返すでしょう………。 「どうした?」 ディンダーデンの声に続いて、アイリスの声もする。 「シェイルが危なかったのか?!」 ローフィスの声が、遠くに小さく響く。 「俺の代わりにシェイルを叱っといてくれ! 最後迄諦めるなと、あれ程言ったのに! オーガスタスやギュンター、ワーキュラスらを馬鹿にする気か? ちゃんと奴らを信頼してやれ!」 ...
アースルーリンドの騎士 | 2011.03.25 Fri 10:15
ギュンターもオーガスタスも頑張ってるけど…。 間に合うかどうかで、一番気をもんでるのは、ワーキュラスだったりして…。 「!」 オーガスタスは必死に速度を上げ、ギュンターも無言で拍車を掛ける。 金の光が横に瞬く。 ギュンターが気づき、ワーキュラスに向かって叫ぶ。 「間に合うか?!」 ワーキュラスの、揺らめくような声音が響く。 “間に合わせる! あの…カーブを曲がれば直戦場だ!” レイファスを乗せてるオーガスタスが、僅かに遅れる。 ギュンターは気づいたが、飛び出すアシュアークを横に従...
アースルーリンドの騎士 | 2011.03.21 Mon 09:26
大人に成っても、子供の頃の大切な人の記憶は テテュスからは消えてないんですね。きっと………。 どどどっ! が背後の駒音に、シェイルが振り向く。 途端、脇をシェイルに支えられていたテテュスが身を起こし、一歩踏み出し支えるシェイルの身を、腕を横に付き出し後ろに回す。 テテュスの大きな背に庇われ、がシェイルは叫んだ。 「…!無茶だテテュス! 俺にだって解る…神聖呪文…しかも高位の呪文なんて唱えたら……」 が、どどっ!と迫り来る馬に跨る騎士相手にテテュスは剣を、がちっ!と合わせて最初の一撃を...
アースルーリンドの騎士 | 2011.03.17 Thu 16:01
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