[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]

JUGEMテーマ:ものがたり 僅かな違和感が消えない理由は、足りない事象があるからなのだろうか。それとも過剰な事象があるからなのだろうかと考えてみる。どちらもありうるように思えるから、どちらかではなく、足りない部分と過剰な部分がバランスを取れずに揺らいでいるのかもしれない。でも一つ一つを詳細に紐解いていっても、そのような部分を見いだすことが出来ないのは何故だろう。例えばパーツの噛み合いに曖昧な箇所があるわけではない。全てが隙間なく噛み合っていて、かと言って遊びが全くないというわけ...
pale asymmetry | 2026.07.10 Fri 18:21
JUGEMテーマ:ものがたり いくつかの導が散らばっている。一つ一つ確認する必要があるだろう。最初に確認する事項は、少年が失ったものと失っていなかったものについて。少年は虚を抱えていて、それを儀式によって燃え上がらせた。けれどそれが純粋な虚であったがために、その火は過剰に燃え上がり、想定以上に焼き尽くしてしまった。浄化のための炎であったにもかかわらず、浄化の対象そのものまで焼き尽くしてしまったのだ。つまりその炎には必要な不燃性の要素が足りなかった。その結果として、阿修羅は形成され...
pale asymmetry | 2026.07.08 Wed 18:15
JUGEMテーマ:ものがたり 身勝手な未来が待っているとして、けれどその未来はすでに決定しているとして、私たちに何が出来るだろうか。しかもすでに大きくしくじっていて、だから素直に歩みを進めてもその未来には辿り着かないのだ。 「それでも、身勝手な未来はすでに存在しているの」 魔女は薄ら笑いを浮かべながら断言する。魔女がそういうのだから、それは確かなことなのだ。従って、私たちは何が何でもその未来へと辿り着かなければいけない。するとどういうことをすれば良いのか。どのような振る舞い...
pale asymmetry | 2026.07.07 Tue 19:47
JUGEMテーマ:ものがたり 祖父の住処は海辺にあって、だから台風が近づくたびに某かの被害を被ることになる。その上、決して頑丈なタイプの建築物ではなかったから、強い台風が接近するとそれなりに破損してしまう。そうして何十年も祖父はその家で暮らしていたから、彼の住処はつぎはぎだらけの独特な外観になってしまった。台風が通過するたびに修理が必要になり、祖父が高齢になったこともあり、台風のたびに呼び出され、修理を手伝うことになる。つまり、破損しても祖父は業者を呼ぶことなく、自分で修理を繰り...
pale asymmetry | 2026.07.01 Wed 18:23
JUGEMテーマ:ものがたり 隻脚のカラスは洞なのだという。つまりその内部に洞を抱えているということなのか。しかし少年が抱える洞こそが、隻脚のカラスなのだという。それならカラスは洞そのものということになる。あるいは洞というものを成立させるには、枠が必要だと考えることも出来る。その枠の内部に何もなく、空洞になっているというのならば、それは洞だろう。であるならば、隻脚のカラスとは洞を成立させるための枠なのかもしれない。少年は洞を抱えていて、それを自覚するためにカラスが存在している。そ...
pale asymmetry | 2026.06.17 Wed 19:48
JUGEMテーマ:ものがたり これは迷える山羊の寓話。千年後に咲くという花を待つ山羊の寓話。 その山は碧白い炎に包まれていて、だから何者も近づくことは出来ない山でした。断崖を駆け上ることに長けた山羊でさえ、炎に逆らう術はなく、その山に分け入ることは出来ませんでした。迷える山羊は、燃え続ける山の麓でただその碧白い炎を見つめ続けることしか出来ませんでした。山羊はその山の山頂に咲くという花を待ち続けていました。それが咲くのは千年後だと言われていましたが、それでもその花を待ち続けてい...
pale asymmetry | 2026.06.11 Thu 20:32
JUGEMテーマ:ものがたり 「まずは宙で踊らせる」 その人はそう言いながら、茶葉を集めて舞い上がらせた。 「そして地を走らせる」 言いながら、茶葉を撒き散らすように広げる。 「さらに縒り合わせ解く。それを繰り返す」 作業場には空気の流れがなく、熱は何処にも逃げていかない。だから呼吸をすると喉が熱く感じた。その熱のせいで、作業場の時間もよれているような気がした。その人の手は動き続ける。踊らせる、走らせる、縒り合わせる、解く。繰り返されていくその動作によって、茶葉は徐...
pale asymmetry | 2026.06.04 Thu 18:27
JUGEMテーマ:ものがたり 最初のイメージは夜の砂漠だ。風景の端々まで砂の大地が広がっている。それはゆるやかに波打っていたけれど、やわらかい感じはしなかったから、風などのやわい作用によって形作られたものではないと思えた。ではどうやってその波は地面に写されたのか。彼はそれを考えて、少し気持ち悪くなった。それが写された事象であるということを知っている自分のことが気持ち悪く感じたのだ。けれどそんなはずはないと否定することは出来なかった。確かに彼は知っていたのだ。砂漠の空は月光に満ちて...
pale asymmetry | 2026.05.30 Sat 18:27
JUGEMテーマ:ものがたり 寄り添い並ぶ二つの太鼓の一方は太陽を象徴していて、もう一方は月を象徴している。太陽には三つ巴が描かれていて、月には二つ巴が描かれている。何故太陽が三つで、月が二つなのだろうか。テレヴィジョンのモニタでそれらの太鼓を見て私は考える。連なって躍動するのは勾玉に違いないから、それが三つ重なることと二つであることに、どのような差異があるのだろうか。そしてこれはおそらく次元が違うのだろうと思った。あるいはそのまぐあいの深度が違うのかもしれない。いずれにしても、...
pale asymmetry | 2026.05.27 Wed 15:59
JUGEMテーマ:ものがたり エクスサイクルという概念が提唱されたとき、それが構築する世界をはっきりと描けた人はいなかっただろう。これは単に情報あるいは文字列による世界の再定義や再構築ということではなかったのだけれど、再定義や再構築された世界のイメージを提示できる者が誰もいなかったのだ。この概念を提唱した数人の研究者でさえ、この新たな世界の風景を後頭葉のモニタに投影出来ていたかというと、おそらくそうではなかっただろう。では何故それが出来なかったのか。それはつまりこの再定義や再構築...
pale asymmetry | 2026.05.18 Mon 17:54
全1000件中 1 - 10 件表示 (1/100 ページ)