[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]

JUGEMテーマ:小説/詩 ゲラダヒヒの捕獲は『失敗』に終わった、と、ルルーはついに判断を下した。 彼奴らは誰かに入れ知恵でもされているのだろうか? 「タイム・クルセイダーズがこの当たりをうろついている間は、決して岩陰から表には出るな。ひたすら逃亡および隠棲を優先せよ」と。 不意に視界の中へ真っ赤な体色の生き物が映り込んできた。 はっと身構える。 シラガエボシドリだ。鳥はルルーに見向きもせず、再び彼の視界の外へ飛び去って行った。 ──なんだ、おど...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2024.08.30 Fri 21:42
三国志が小学生の頃から大好きである。横山三国志を手始めに吉川や北方、自分が読んだ漫画全般の最高傑作に認定している蒼天航路、そして蜀びいきによる架空戦記の妄想でしかない反三国志など、子供にしては一応「マニア」と呼ばれるに相応しいくらいの読書はしていた。コーエー三国志や真・三國無双もご多分に漏れず、全シリーズの半分くらいは眼球にヒビが入り膀胱が破裂するほどやった。陳宮や賈詡に姜維ら、史実ではどこか陰影を宿して描かれる人物が好みである。 そんな中で飽きるほど読んだの...
イチブログ | 2024.08.17 Sat 13:24
JUGEMテーマ:小説/詩 フェネックギツネにマルティコラスの外見的特徴を説明した後、レイヴンは再び乾燥した大地の上を浮揚推進しはじめた。 そうしながらも、出遭う動物たちに可能な限り声をかけてゆく。だが心躍るような情報が得られることはなかった。 得られるのは、動物たち自身の近況や、彼らの思想や近い将来に向けての考察、そして大部分は、食物や結婚相手についての愚痴や文句だった。 「レイヴン」収容籠の中からコスが呼びかけてきた。「どこに向かうの? これから」 ...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2024.08.15 Thu 21:23
荘子を抱いて就職した。そう思っている。 荘子を読んだのは大学の終わりの頃で、卒論が芭蕉だったからだ。芭蕉は荘子や老子、老荘思想の影響を強く受けていると言われている。芭蕉の前半生は現在でもあまり明らかになっていない。伊賀にある下級武士と農民の間あたりに位置する家の出身である。俳諧の修業をしながら武家の下働きをしたり身を立てるために江戸に出て水道工事に従事したりで30代まで生計を立てていたという。「桃青」という俳号をその頃は使っており、徐々に名が売れてきたところで彼は深川の草庵へと引...
イチブログ | 2024.08.10 Sat 17:06
JUGEMテーマ:小説/詩 レイヴンはフェネックギツネたちがいたところに降り立った。彼らはほとんど一瞬の間に土中へ潜り込んだから、そこからそう離れていない地下に巣があるはずだと予測したのだ。 「おーい。すいませーん」レイヴンは声を張り上げた。「フェネックギツネの皆さーん」 返事はない。しばらく待つも、何かが近づく気配も感じられない。どうやら、我々は『敵』と認定されたようだ…… 「何かご用?」だが突然声がかかり、レイヴンは上に飛び上がった後声のした...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2024.08.10 Sat 12:36
意識が戻ったな? 首を拾え。 続編的なの9000→17000字。終わらない。あと某Zine参加原稿8000字を推敲。謎の感情が沸き起こるが、私はいったい何を読まされているんだろう。 作るのに費やす時間と読むのにかかる時間の不一致について。例えばマンガで、緻密に描きこまれたコマも一瞬で捲られてしまう。今回珍しく戦闘シーンを描いているわけだけれども、二週間くらい戦闘シーンのままうんうん唸っていて、登場人物たちに申し訳ない気持ちだ。早く日常に戻りたい。 今月は小説を読めていない。感想も書けていない。 仕...
水平線上の雨 | 2024.08.03 Sat 18:25
JUGEMテーマ:小説/詩 ルルーの目の前に現れたのは、鳥だった。モモイロペリカンだ。Vの字の隊形を作り飛んでいく。飛びながら、ルルーをじろじろと観察してきたのだ。 ルルーはぷいっと視線をそらした。お前たちに用などない。用があるのはゲラダヒヒだ──しかしよく考えれば対象動物であるゲラダヒヒが棲息している地域へはまだ辿り着いておらず、ペリカンたちに負けぬようルルー自身まだまだ飛んでいく必要があった。 「お前」だし抜けにモモイロペリカンの一羽が呼びかけてきた。「タイ...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2024.08.02 Fri 23:30
全1000件中 251 - 260 件表示 (26/100 ページ)