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年末の頃だったかなぁ。 オカンが本を注文してくれと。 目が疲れる、肩がこる、時間がないって 読書大嫌いのあのオカンが・・・ 99歳のおばあちゃんがつづる詩をテレビで見たとか。 それを見て、ダァーッと号泣しちゃったらしい。 自分の過去(かなぁ?)と重ねてしまって 涙腺のスイッチが入っちゃったんだってさ。 どんだけ強烈なばあさんなんだろう。 色白のかわいいらしいおばあちゃんじゃないですか。 そういえば、某健康雑誌にも 柴田トヨさんの記事があったような気がする。 あの時は斜め読みだっ...
さくらの日記 | 2011.01.06 Thu 17:04
朝、NHKテレビで99歳の詩人、柴田トヨさんの特集を見て感動しました! さっそく近くの本屋で詩集「くじけないで」を購入。 ほんわかと、優しく温かいメッセージに心打たれます。 そしてとても励まされます。。 年の暮れに素敵な感動をいただきました♪ 【目立たなけりゃ意味が無い!】 ホームページに検索エンジン対策は必須です コストパフォーマンスの優れたSEOはアイラカフェ・ホームページサービスまでJUGEMテーマ:気になる本
Sapporo Artist Club Blog | 2010.12.31 Fri 12:21
JUGEMテーマ:気になる本 ☆ 17 日が落ちて、校内にちらほらといた生徒達が各々の自室に戻っていく。礼園の寮の門限は午後の六時までで、それ以降は生徒に自由というものはない。 私と鮮花は食堂で寮生達による合同の食事を終えて、自分たちの部屋に戻ってきた。 窓の外はとうに暗い夜の闇に包まれている。 聞えてくる音は風にゆれる木々の音だけで、寮舎は寒気がするぐらい寂しい雰囲気だ。 そういう所だけなら私は気に入っていて、全寮制でなければ本当に転入してもいいとさえ思っていた。真っ当な高校はとに...
たいむかぷせる。 | 2010.12.31 Fri 00:51
JUGEMテーマ:気になる本 ☆ 16 「起きろ鮮花。風邪ひくぞ」 聞き慣れた声が、男性のようなイントネーションで聞こえてきて、わたしはゆっくりと目を開けた。 誰かがわたしを抱き起こして、顔を覗き込んでいる。 腰には冷たくて、硬い感触。 廊下で眠ってしまったわたしを、誰かが起こしてくれているのだとおぼろげに理解できた。 「幹―――」 途中まで名前を言いかけた時、相手が黒髪の女と判って口を塞いだ。わたしと女……両儀式は、お互いに無言で見つめ合う。 「…………」 式は、唐突に手を離した...
たいむかぷせる。 | 2010.12.31 Fri 00:50
JUGEMテーマ:気になる本 ☆ 15 お眠りなさい黒桐さん。虚ろな眠りの中で、貴女の嘆きを再生してあげるから―――。 そう、黄路美沙夜が耳元で囁く。 わたしは夢とも眠りともつかない曖昧な微睡みにいて、ただ瞳を閉じたまま何かを見つめていた。 ゆめのようなユメの途中、わたしは、ずっと永遠を見つめている―――――。 … “そんなのはイヤ。わたしは特別でありたいの” ……ちいさなこどもの頃、わたしは父にそう告げた事がある。あれはいつだっただろう。とても遠くて、もう父の顔も自分の姿も思い出せ...
たいむかぷせる。 | 2010.12.31 Fri 00:50
JUGEMテーマ:気になる本 ☆ 14 … そいつは言った。 「思い出を映像のように記録できるというのに、なぜ忘れる事ができるのか」 私は答える。 「記憶はみんな、勝手に忘れてしまうもの」 そいつは言った。 「それは思い出さないだけのこと。あなたはきっと覚えている。記録ができない私と違って、人々の記憶は失われる事はない」 私は答える。 「思い出せないのなら、それは失われたということ」 そいつは言った。 「忘れるという事は劣化させるという事です。思い出は失われる...
たいむかぷせる。 | 2010.12.31 Fri 00:49
JUGEMテーマ:気になる本 ☆ 13 「まさか。殺してしまっては、地獄には堕ちない。だから貴女には解らないのです。ですがそれを責めはしません。……手をお引きなさいな、黒桐さん。私、貴女とは争いたくありません」 そう言うと、彼女はもう一度肩に乗っている妖精を軽く撫でた。 「見えないでしょうが、この仔は貴女の記憶を胎んでいます。キレイでしょう? 貴女の思い出は冷たくて、滑らかなの。大理石のように美しい。なのにその芯には強い炎が燃えている。私にはその中身は見れないけれど、手触りだけでとても純真...
たいむかぷせる。 | 2010.12.31 Fri 00:49
JUGEMテーマ:気になる本 ☆ 12 正午を過ぎて、わたしは十一月に燃えてしまった東の学生寮に行ってみる事にした。 別段目的があっての事ではない。ただ葉山英雄が燃やしたという学生寮を、一度ぐらいは見ておくべきだと思っただけの話だった。 東館の周囲には縄が張られていて、立入禁止の札がかけられている。 それを乗り越えて、わたしは東館の中へと足を踏み入れた。 ……東館はその大半が焼かれてしまっていて、部屋が並んでいる東側の壁がごっそりと失われていた。 何か、巨大な怪物がツメで薙ぎ払った...
たいむかぷせる。 | 2010.12.31 Fri 00:47
JUGEMテーマ:気になる本 ☆ 11 その後、四組の生徒に話を聞いてみたがどれも結果は同じだった。 彼女達は誰もが疑心暗鬼になっていて、それぞれの部屋に籠もっている。それは何かを待っているようにもとれる閉じ籠もり方で、そのくせ口をそろえて家に帰りたい、と呟くのだ。帰ればいいのに、と尋ねれば、誰もが口を閉ざしてしまう。……やはりまともに話が出来たのは紺野さんだけで、他の生徒達とは会話すら成立しなかった。 総合結果としては、彼女達は全員が妖精を信じていた。つまり、だれもが手紙と記憶の欠落を持...
たいむかぷせる。 | 2010.12.31 Fri 00:46
JUGEMテーマ:気になる本 ☆ 10 一月五日、火曜日。 いつまでたっても起きない式を放っておいて、わたしは一階の学習室に向かった。 時刻は朝の七時すぎ。学習室で勉強をしようなんて殊勝な生徒はいないのだが、だからこそ密会にはちょうどいい場所になる。 学習室は寮生の為に設けられた図書室だ。各々の目的は違えど、夕方から消灯時間まで寮生たちはここに集まり、お喋りをしたり本当に教科書を開いたりする。が、夕方からは鬼の寮監ことシスター・アインバッハがじきじきにご指導にくるので、彼女の目を盗みな...
たいむかぷせる。 | 2010.12.31 Fri 00:46
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