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JUGEMテーマ:気になる本 ☆ 18 私は言った。 「もう、どうしていいかわかりません」 彼は答える。 「まだ手段はあるでしょう。壊れてしまったモノは直せばいいのです」 私は言った。 「けれど、私には直せない」 彼は答える。 「造り直すのは私が受け持ちましょう。あなたには罪はない。キレイなモノは、汚いモノに触れる必要はないのです。あなたはそのままでいるのがいい」 私は言った。 「……私は綺麗なんでしょうか。そうであるように生きてきましたが、今は自信がないのです」 ...
たいむかぷせる。 | 2011.01.31 Mon 10:31
2011年1月28日 0:07買ってしまいました・・。今日、美容室で見たこの雑誌。保存版のpen。タイトルが、一冊まるごと「美しい女たち」コピーライターうまい!と思いながら本屋さんにて購入。古今東西、老若男女。美貌をもった女たちは人々の心を奪い、そして翻弄してきた。いま社会のネット化・グローバル化とともに、美女たちは世にあまねく知れ渡り、より「リアルな存在」となった。いま注目の女優から、世界各国での比較、そして美女を取り巻く最新ニュースまで、2011年のスタートは、美しい女たちとともに!この頃...
i.d.o_シザーケース | 2011.01.29 Sat 14:37
久しぶりに本を買いましたー以前電車のつり革広告で見かけてからずっと気になってたこの本。「謎解きはディナーのあとで」ツンデレなお嬢様と毒舌執事って・・・・組み合わせがもう・・・!しかもお嬢様が刑事なのに執事が解いてくっていう・・・。たまらんね!!CMでは執事の声が櫻井さんで、「うっわ超合ってる」とニヤニヤした記憶があります買おう買おうと思っててずーっとそのままになってたけど、今日やっと購入!明日からちょこちょこ読み進めたいと思いますっ。楽しみやーJUGEMテーマ:気になる本
上昇気流 | 2011.01.27 Thu 23:47
JUGEMテーマ:気になる本 ☆6−9 「あの娘が、また貴方を恋しがると、どうして言える。別の男に心惹かれ、別の男の者になるかもしれない」 「さあ、どうだろうか」 綾白は、鬼を見返す。 「お前は何年生きている?何年生きていようとも、所詮見た目通りの子供なのだろう。子鬼などに何が解る。人の思いを侮るな」 「なにを!」 いきり立つ鬼に向かって、綾白は人差し指を突きつけた。 「私の血肉は私のものだ。お前にやる謂れはない。お前が何をしようとも、私は誓って諦めも絶望もしない。お前は私の血の一滴にす...
たいむかぷせる。 | 2011.01.27 Thu 10:25
JUGEMテーマ:気になる本 ☆6−8 春の日差しが、暖かい日だった。 綾白は内裏の東、英麗殿にいた。そこは皇太子が住まう寝殿だ。内裏の中では皇太子の事を別名、東殿或いは東の御方と呼ぶ。東の英麗殿に住まう者の意味だ。 本来ならば、大皇の住まいである詳輝殿に移るべきだ。しかし、綾白は英麗殿の小ぢんまりした落ち着きが好きだった。そのため今も、そこを居としていた。 この手の慣例破りを綾白はかなりやっていた。 大皇に即位したにも関らず、大皇が自称する際に使う「朕」という言葉を使わなかった。大皇にのみ許...
たいむかぷせる。 | 2011.01.26 Wed 10:46
JUGEMテーマ:気になる本 ☆6−7 「あ。来たよ、風雅」 冬の名残の冷たい風に、柔らかにうねる髪を吹き散らされる。 火焔は農家の庭に立ち、戸口を振り返り声をかけた。 「ほら、あの人。高峯って人」 春だ。温かみを帯びる柔らかな太陽の光を浴びて、あぜ道の向こうから律家の惣領、律高峯が馬に乗ってやってくる。 風雅は苦笑しながら前掛けで手を拭き拭き、外へ出てきた。 「高峯って人ね」 「ああ。そうか。知り合いなんだ、たぶん」 火焔は肩をすくめた。 風雅を火焔の背後にあるのは、板屋根を葺いた粗...
たいむかぷせる。 | 2011.01.24 Mon 08:45
JUGEMテーマ:気になる本 ☆6−6 呼ばれたが、振り返らなかった。 火焔は全速力で馬を走らせながら、面を片手で支えて顔に押しつける。 視界が悪い。 駆けながら、楷家の武士たちに声をかけた。 「私に続いてください!その後から梯子を」 「綾白様!いや・・・火焔?」 面を見て、誰もがギョッとした様に顔色を変えた。しかし声で、それが火焔であると気がついたらしい。 火焔の意図が理解できたらしく、楷家の武士らが、火焔の後を追ってくる。 綾白親王は、常に白い装束を身につけ、顔には奇怪な面をつけている。...
たいむかぷせる。 | 2011.01.23 Sun 08:52
今日図書館で3冊予約しました(。・Θ・。)ノ予約したのはコレ。新世界より 上と 一刀斎夢録 上 と卒業―雪月花殺人ゲームです。どれもブクログで話題になってたから気になって予約してみました。早く読みたいなぁ〜( ´艸`) JUGEMテーマ:気になる本
book space | 2011.01.22 Sat 13:17
JUGEMテーマ:気になる本 ☆6−5 背後から来る左近の兵に応戦するために、鳳悠側は大内裏正面の守りが手薄になる。 そのための苦肉の策なのだろうが、都に火を放つとは暴挙も甚だしい。 「えげつない」 その遣り方に火焔は怒りを覚える。 指揮をする楷家の者、そして豪族兵の惣領格の数名が、綾白の所に駆けてきた。 「如何しますか?」 遠い炎にも怯え始める馬を宥めながら、豪速兵が怒鳴る。楷家の武士達も唸る。 「一度、退くか!」 豪族兵の問いに、 「退いてはならぬ」 と強い声が答えた。 綾白...
たいむかぷせる。 | 2011.01.22 Sat 09:07
JUGEMテーマ:気になる本 ☆6−4 小さな天幕は、人が三人も眠れば満員御礼だ。 左近達は目覚めると「あいつが俺の顔を殴った」「鼾がうるさい」「蹴られた」と、毎日のようにブツブツ文句を言い合っていた。狭い中に男三人が眠れば、そうなるだろう。 火焔は女だったから、一人で寝起きしていた。狭い天幕でも、一人ならば悠々と手足を伸ばせる。 しかし、火焔も陣中では左近と同様、様々な役目を果たしていた。夜半まで、陣の見張りの指揮をした。真夜中を前に、寝ずの番の者と交代した。 自分の天幕に帰ってくると、綾白の...
たいむかぷせる。 | 2011.01.21 Fri 12:02
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