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第六章【冬の乱】6−9

JUGEMテーマ:気になる本 ☆6−9 「あの娘が、また貴方を恋しがると、どうして言える。別の男に心惹かれ、別の男の者になるかもしれない」 「さあ、どうだろうか」 綾白は、鬼を見返す。 「お前は何年生きている?何年生きていようとも、所詮見た目通りの子供なのだろう。子鬼などに何が解る。人の思いを侮るな」 「なにを!」 いきり立つ鬼に向かって、綾白は人差し指を突きつけた。 「私の血肉は私のものだ。お前にやる謂れはない。お前が何をしようとも、私は誓って諦めも絶望もしない。お前は私の血の一滴にす...

たいむかぷせる。 | 2011.01.27 Thu 10:25

第六章【冬の乱】6−8

JUGEMテーマ:気になる本 ☆6−8 春の日差しが、暖かい日だった。 綾白は内裏の東、英麗殿にいた。そこは皇太子が住まう寝殿だ。内裏の中では皇太子の事を別名、東殿或いは東の御方と呼ぶ。東の英麗殿に住まう者の意味だ。 本来ならば、大皇の住まいである詳輝殿に移るべきだ。しかし、綾白は英麗殿の小ぢんまりした落ち着きが好きだった。そのため今も、そこを居としていた。 この手の慣例破りを綾白はかなりやっていた。 大皇に即位したにも関らず、大皇が自称する際に使う「朕」という言葉を使わなかった。大皇にのみ許...

たいむかぷせる。 | 2011.01.26 Wed 10:46

第六章【冬の乱】6−7

JUGEMテーマ:気になる本 ☆6−7 「あ。来たよ、風雅」 冬の名残の冷たい風に、柔らかにうねる髪を吹き散らされる。 火焔は農家の庭に立ち、戸口を振り返り声をかけた。 「ほら、あの人。高峯って人」 春だ。温かみを帯びる柔らかな太陽の光を浴びて、あぜ道の向こうから律家の惣領、律高峯が馬に乗ってやってくる。 風雅は苦笑しながら前掛けで手を拭き拭き、外へ出てきた。 「高峯って人ね」 「ああ。そうか。知り合いなんだ、たぶん」 火焔は肩をすくめた。 風雅を火焔の背後にあるのは、板屋根を葺いた粗...

たいむかぷせる。 | 2011.01.24 Mon 08:45

第六章【冬の乱】6−6

JUGEMテーマ:気になる本 ☆6−6 呼ばれたが、振り返らなかった。 火焔は全速力で馬を走らせながら、面を片手で支えて顔に押しつける。 視界が悪い。 駆けながら、楷家の武士たちに声をかけた。 「私に続いてください!その後から梯子を」 「綾白様!いや・・・火焔?」 面を見て、誰もがギョッとした様に顔色を変えた。しかし声で、それが火焔であると気がついたらしい。 火焔の意図が理解できたらしく、楷家の武士らが、火焔の後を追ってくる。 綾白親王は、常に白い装束を身につけ、顔には奇怪な面をつけている。...

たいむかぷせる。 | 2011.01.23 Sun 08:52

図書館で予約しました。

今日図書館で3冊予約しました(。・Θ・。)ノ予約したのはコレ。新世界より 上と 一刀斎夢録 上 と卒業―雪月花殺人ゲームです。どれもブクログで話題になってたから気になって予約してみました。早く読みたいなぁ〜( ´艸`) JUGEMテーマ:気になる本

book space | 2011.01.22 Sat 13:17

第六章【冬の乱】6−5

JUGEMテーマ:気になる本 ☆6−5 背後から来る左近の兵に応戦するために、鳳悠側は大内裏正面の守りが手薄になる。 そのための苦肉の策なのだろうが、都に火を放つとは暴挙も甚だしい。 「えげつない」 その遣り方に火焔は怒りを覚える。 指揮をする楷家の者、そして豪族兵の惣領格の数名が、綾白の所に駆けてきた。 「如何しますか?」 遠い炎にも怯え始める馬を宥めながら、豪速兵が怒鳴る。楷家の武士達も唸る。 「一度、退くか!」 豪族兵の問いに、 「退いてはならぬ」 と強い声が答えた。 綾白...

たいむかぷせる。 | 2011.01.22 Sat 09:07

第六章【冬の乱】6−4

JUGEMテーマ:気になる本 ☆6−4 小さな天幕は、人が三人も眠れば満員御礼だ。 左近達は目覚めると「あいつが俺の顔を殴った」「鼾がうるさい」「蹴られた」と、毎日のようにブツブツ文句を言い合っていた。狭い中に男三人が眠れば、そうなるだろう。 火焔は女だったから、一人で寝起きしていた。狭い天幕でも、一人ならば悠々と手足を伸ばせる。 しかし、火焔も陣中では左近と同様、様々な役目を果たしていた。夜半まで、陣の見張りの指揮をした。真夜中を前に、寝ずの番の者と交代した。 自分の天幕に帰ってくると、綾白の...

たいむかぷせる。 | 2011.01.21 Fri 12:02

第六章【冬の乱】6−3

JUGEMテーマ:気になる本 ☆6−3 「それは、身分の破滅というのではないか」 帰るべき家もなく、頼るべき親族や家臣たちとの縁を切り身一つ。彼女は今、荘園を逃げ出した哀れな農民と同じだ」 「いいえ。命がありますから破滅ではない」 「私と共にいては、その命すらなくすかもしれない」 「今更、命を落とすことを恐れはしません」 そして、意を決した様に火焔は唇を震わせ言った。 「お目障りならば姿を見せない様に気をつけます。ですから、軍に加えてください」 火焔は引き返せない場所にいる。それを悟る。命...

たいむかぷせる。 | 2011.01.20 Thu 11:19

第六章【冬の乱】6−2

JUGEMテーマ:気になる本 ☆6−2 「今、お前を喰っても、あの男は、その事すら気がつかない。それでは意味が無い。けれどお前を、あおの男の目の前で喰うのもいただけない。人なんていうのは愚かだから、相手が死んでしまうと「綺麗な思い出」なんてものを勝手に心の中に作ってしまう。そんなものを残されて心の支えになんぞにされては叶わない。お前を喰うよりも、もっと良い方法がある」 鬼は懐から小さな青い花をつけた草花を取り出した。枯れた景色の中に、青々とした歯と、鮮やかな花の色が鮮明に見える。 「呪いをか...

たいむかぷせる。 | 2011.01.19 Wed 09:18

第六章【冬の乱】6−1

JUGEMテーマ:気になる本 ☆6−1 火焔は律家を抜け出すと、久見所の風雅を訪ねた。 久見所に寝泊りする事があったので、彼女の所に着替えを一式預けてある。婚礼衣装のまま飛び出したので、出迎えた庭番や風雅は目を丸くした。 「初夜に久見所に遊びに来る花嫁なんているの?」 呆れ顔の風雅に着替えを手伝ってもらいながら火焔は首を振る。 「婚儀を済ませ、高峯の妻になった。けれどそのすぐ後に、私は高峯の手で討たれて死んだ」 ぽつりぽつりと火焔が経緯を語るのに、風雅は一言も差し挟まずに聞いてくれた。 ...

たいむかぷせる。 | 2011.01.17 Mon 09:21

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