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ベルカント発声法
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ベルカント発声法

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ベルカント発声法
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ベルカントは、数十年前に消えてしまった、自然で無理のない イタリアの伝統的な発声法です。
意図せずに、いつの間にか失ってしまった、音楽の歴史上 最も価値があるとされるこの発声法について考えてみたいと思います。
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作者のブログへ:「cerutti」さんのブログ
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声種 1

JUGEMテーマ:ベルカント発声法   声種は、大きく分けると 女声はソプラノとコントラルト、 男声がテノールとバス、 その中間がメッツォソプラノとバリトンです。 (コントラルトは ほとんど いないみたいですが) 細かく分けると、女声が19種類、男声が17種類だという人もいます。 声種は、何によって決まるのでしょうか? ・ 声の質 太い・細い、明るい・暗い でも、バリトンより細くて明るいバスもいます。 いくらでも声は作れます。それっぽい声、誰かの真似もできます。 ・ 音域 生まれつき音域の広い人...

アカデミア デル ベルカント | 2015.08.23 Sun 10:40

舌・あご・のど

JUGEMテーマ:ベルカント発声法   舌・あご・のど は繋がっていますから、どこかに余分な力が入れば全滅、美しい響きは遠のきます。 舌は、平らに広げておくように、とか、下の歯の裏に付けて・・・って教える先生が多いですが(舌の先を上げるように、とおっしゃる先生も・・・)、このじゃじゃ馬のような舌、制御しようとするだけ無駄ですから放っておきましょう。 舌は、本来、柔らかくて、常に動いているものです。 動きを意思で支配しようとすれば、固くなって、奥に引き込まれます。 アゴにも、ノドにも力が入って...

アカデミア デル ベルカント | 2015.08.17 Mon 08:11

キラキラの線上に

JUGEMテーマ:ベルカント発声法 ベルカント発声は、覚えること、訓練すること、考えることが、たくさんあるわけではありません。 気をつけるのは、たった二つです;   ・ノドを開けながら、正しく息を吸うこと ・キラキラの線上で歌うこと   こんな単純な事です。 そして、これが身について(習慣になって)自然にできるようになったら、これすらも いつも考える必要はなくなります。   では、キラキラの線をみつけましょう。 片手を、目の高さに まっすぐ伸ばして、指先で 地面...

アカデミア デル ベルカント | 2015.08.15 Sat 20:16

支え について

JUGEMテーマ:ベルカント発声法   日本語では、<支え>という一つの言葉なのですが、イタリア語では、下向きが appoggio アッポッジォ 、上向きが sostegno ソステーニョ と二通りです。 机の上に本を置く・・・と重力で、その重さ分の圧力が机にかかります。 息を吸って肺が満たされて、横隔膜を下に押し下げるのが このappoggio。 下向きの自然な圧力がかかります。... (力を入れて、押し下げては いけません。机に置いた本に、上から のしかかって押さえつけるような・・・) この下向きの自然な支え...

アカデミア デル ベルカント | 2015.08.15 Sat 19:53

マスケラの響き

JUGEMテーマ:ベルカント発声法 <マスケラ>に響かせなさい、と多くの先生が言います。 マスケラとは、この場合、ヴェネツィアの仮面(写真)のことで、この仮面の位置あたりに声が響く感じを意味しています。 実際にここに声が響いているわけではないのですが、出している声が正しい時、マスケラに響いているような感覚があります。   感覚から来るものと、科学的に解明された実際に起こっている現象とは、ずれていることがよくありますね。 胸声と頭声もそうです。 頭声と呼ばれる声も(ファルセットさえも)、胸声が...

アカデミア デル ベルカント | 2015.08.06 Thu 08:26

パッサッジョの練習

JUGEMテーマ:ベルカント発声法 ☆パッサッジョの練習 下から上に上がるヴォカリーゼではなく、上から下りる形(ソ・ファ・ミ・レ・ド・みたいに)で練習して下さい。 均一な音色を作ること、流れるレガートにも役立ちます。 練習は、パッサッジョのところだけを何度か、アペルト(開)とコペルト(閉)を互い違いにやってみて下さい。 ピアノ P (小さな音量で)、柔らかく 軟口蓋が少し下がる・頭声の割合が増える・・・などの変化が、考えなくても自然にできるようになるまで練習します。 母音を閉じること、かぶせ...

アカデミア デル ベルカント | 2015.08.06 Thu 05:28

パッサッジョ(チェンジ)

パッサッジョ(チェンジ)とは、中音域と高音域(アクート)の境目の音のことで、写真のように その音から声帯の向きが変わります。 左が中・低音域を出す時の開いた音( aperta アペルタ)、右がパッサッジョから上(高音域)の閉じた音( chiusaキューザ)。 <かぶせる> <まわす> <頭の響き> などの言い方をする人もいます。 声のパッサッジョがみつかったのは1800年代初めのイタリア、そして、1960年代にHussonという人によって、そのメカニズムが医学的に明らかにされています。 高音域では 1.喉頭(のど仏...

アカデミア デル ベルカント | 2015.08.04 Tue 08:27

呼吸について

JUGEMテーマ:ベルカント発声法 発声において 呼吸の重要度は70% とベルカントの歴史の中で言い継がれてきました。 それほど重要なものです。 ベルカント唱法は、呼吸も自然で、お腹やわき腹、背中に力を入れることはありません。 高音を出す時、音が大きく跳躍する時など、お腹の支えを使いますが、筋肉を使って固く固めるのではなく、下向きにふわっと柔らかく重みをかける感じです。 中音域では、ほとんど筋肉の力は使わずに歌えます。 お腹のどこかに力を入れて支えようとするのは、ベルカント発声ではありません。 &n...

アカデミア デル ベルカント | 2015.08.02 Sun 09:13

発音と声

JUGEMテーマ:ベルカント発声法 母音が変わっても、ノドの形は同じです。 母音を作るのは、口の前の部分と唇です。 子音も同じです。 ノドは、母音や子音によって、変わることなしに、常に柔らかく丸くあいている状態が保たれていなければなりません。 歌は母音で歌います。  すなわち、声は母音です。 すべての母音が正しく揃えば、上手に歌えます。 母音の流れを川に例えると、子音は、橋のようなものです。 声の(母音の)流れを邪魔してはいけません。 18世紀最大のカストラート歌手 パッキァロッティも &l...

アカデミア デル ベルカント | 2015.07.31 Fri 09:51

ベルカントとは

JUGEMテーマ:ベルカント発声法 ベルカント唱法とは PARLARE SUL FIATO < 息の上で 言葉を話す > ように歌う、シンプルで とっても自然なイタリアの伝統的な発声法です。 普段私たちは、肋骨を横に開いて息を吸い、閉じながら息を吐く < 胸式呼吸 > と、横隔膜の上下で息を吸ったり吐いたりする <腹式呼吸 > の二種類の方法で呼吸しています。肋骨も横隔膜も、呼吸と一緒に常に動いていて、止まることはありません。 この自然な息の上に、普通におしゃべりするように言葉をのせて歌います。 (ベルカント発声...

アカデミア デル ベルカント | 2015.07.30 Thu 07:08

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