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昭和7年 第1句集 氷海や船客すでに橇の客 學問のさびしさに堪へ炭をつぐ 流氷や宗谷の門波荒れやまず 熊ゆきぬ神居(かむゐ)のくにへ贄として 雪挿しに長路のスキー休めあり 肥汲みや凍糞倒す斧持たり 匙なめて童たのしも夏氷 閻王の前に晝寝の床几在り 七月の青嶺まぢかく熔鉱炉 三月堂 天邪鬼夜番の柝にめつぶれる 空蝉を妹が手にせり欲しと思ふ &nb...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.03.25 Wed 20:04
昭和11年 「馬酔木」主宰 第1句集 蟇ないて唐招提寺春いづこ 馬酔木咲く金堂の扉にわが触れぬ 馬酔木より低き門なり浄瑠璃寺 鋤牛に水田ひかりて際(はて)しらず 鶯や前山いよゝ雨の中 天平のをとめぞ立てる雛かな とくいでて春月高し湖の上 真菰刈童がねむる舟漕げり 夏帽に湖光はてなくひらけたり 青春のすぎにしこゝろ苺喰ふ 草市へ行きしが雨にあひに...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.03.23 Mon 18:51
昭和48年 「風」主宰 第3句集 子が雪のきざはし降りて玻璃たたく 裸か工員陸橋越えて銭湯へ 豹死んで炎天匂ふ鉄の檻 麦秋の息かけ磨く管楽器 刈り伏せて光うしなふ麦畠 雑草としてたんぽぽを刈り尽す 薪能舞台四隅の今年竹 マラソンの列耳成へ花菜道 土間涼し臼底にある杵の痕 帆柱の白ぎつしりと春の海 菖蒲描く女水より描き始む 風呂敷で...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.03.19 Thu 19:33
昭和25年 「馬酔木」主宰 第10句集 苔ふかく幾世落ちつぐ落椿 廊つたふ汀まばゆき春の水 蟬涼し足らぬねむりをねむりつぐ 颱風に橋奪はれて早瀬あり 灯を待てばすでに闇なり秋の暮 冬菊のまとふはおのがひかりのみ 茶の花にいまありし日が山の端へ せはしなき人やと言はれ屠蘇を受く 掃き入れて新茶のかをり箕にあふる 三日降れば世を隔つなり秋の雨 ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.03.19 Thu 19:22
昭和8年 「馬酔木」主宰 第2句集 ひるすぎて薄氷魞をはなれけり 大島を波路の霞へだてけり 白樺を幽かに霧のゆく音か 時計塔日はなごやかに北吹けり 受験生春暁を来て扉に倚れる 窓あけて沈丁の香をいれてやる 渦潮に蝶まひいでておぼつかな 夏蝶に大路かゞやき風吹けり よきめざめみんみん蟬の聲おこる 拳闘は煌々と蟬鳴きつゞく 拳闘は...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.03.15 Sun 21:34
昭和58年 「麻」主宰 第1句集 絵心の湧いては消ゆる青嵐 へびの瞳は玻璃の瞳ひとに諂はず 日昃ればただの芒に戻りけり お茶の花ほかりと思い出づること 雨冷えやさよならを言ふために待つ 把手廻す背後すすきといわし雲 海展く万緑なだれゆくごとし まぼろしの鬼打つ豆のやはらかし 寒三日月言葉ひとつに身を削り ひと妻の頭上花栗千垂れて 箒持つ楽しき...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.03.14 Sat 17:04
昭和22 没後に集められた初句集 向日葵や脂ぎりたる鼻のさき 向日葵のゆさりともせぬ重たさよ 向日葵や大審院の庭のさき 紫蘭咲いていささかは岩もあはれなり 榧の木に榧の實のつくさびしさよ たまさかに浪の音して夜の雪なり 竹林の冷かに子と坐つてる 色蔦や陽は篁を荘厳す 物の音の冴える夜だ子も目をあいて 筍掘り掘り菫見つけた 菩提樹の新芽だ引越すにき...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.03.10 Tue 22:07
昭和18年 「雲母」主宰 第4句集 八重山をうづむる雪に機はじめ まな妻のまなこあまえて春の風邪 つぶらかな眼に人をみる蜥蜴かな 機影ゆく秋闌のうろこ雲 帰還兵爐にウクレレをよこたへぬ ふりやみていはほになじむたまあられ 春灯をみるにもあらず病者の眼 夏雲にたちはだかりて水泳着 しなしなと吾子の手くびや夏を病む 派手ゆかた来て重態のいたましさ ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.03.08 Sun 22:24
昭和26年 「雲母」主宰 第7句集 一篇の軸を上座に契沖忌 幸福に人のくつおと秋の苑 花供せば靈ちかくゐて秋の晝 葬も了へてなほ靴音を待つ秋夜 花さかる莖のうすいろ曼殊沙華 まらうどに禮をつくして菊白し 機関車の蒸氣が凍てる月明り わらべらに天かがやきて花祭 落ちかかる月をめぐりて歸る雁 墓草をとりしづここころ秋に入る 雁仰ぐなみだごころをた...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.03.06 Fri 18:48
昭和61 「風」主宰 第8句集 うすらひをしばらく朝日とらへたり 百千鳥浮島に声満ちにけり 乗込鮒枯葉藻屑をかきわけて 秋日沁む白燈台の横顔よ 甘茶仏男女やさしき目をしたり 妻の筆ますらをぶりや花石榴 虫時雨草の戸浮かんばかりかな 山国の雲の迅さや盆の月 通し土間藍の匂ひの爽やかに 鮎喰ひに但馬へ一つ峠越え いてふの実拾ふ鳥打帽で来て  ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2026.03.06 Fri 18:32
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