今回は、『幽玄の間』での私の実戦を取りあげる。私が黒番で、双方「6段」である。「これが六段の碁か?」と言われれば、返す言葉がないのであるが・・・。 (実戦図・白36手目まで) ↑白36手目(△)と打ったところである。簡単に状況を説明すると、「黒が右下隅を動き出して生きにいったところ」である。今から思うと、右下を動く時期が早すぎたような気がする。 (参考図1:最初は黒1と打とうと思った) ↑最初は黒1と打とうと思った。白2には黒3から黒5と打って・・・ (参考図2:黒2と打てないので全滅...
囲碁・将棋についてつぶやくブログ | 2012.12.12 Wed 08:12
最近囲碁界で就位式が2つあったらしい。まず、名人の就位式。↓ 囲碁の山下名人が就位式 初防衛「内容は不満」(朝日) 【小川雪】第37期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)で初防衛を果たした山下敬吾名人(34)の就位式が7日、東京都文京区の椿山荘で開かれた。 (中略) あいさつでは、きまじめな山下名人らしく「内容としては不満の残る七番勝負だった」と振り返りつつ、「結果を残せたのは、皆さんの応援と、不思議な力が働いたのだと思う。来年こそは名人としてふさわしい碁を皆さんにお見せしたい」と引き締まった...
囲碁・将棋についてつぶやくブログ | 2012.12.09 Sun 17:15
↑上にかかげたのは、数ヶ月前に私が購入した本である。有段者向きだとは思うが、初級者・中級者でも、本の中の「見慣れない形」を見て楽しむことが出来るのではないかと思う。今回は、その中の一つを紹介させて戴く。 ↓これが問題図。白が22手目を打ったところ(△)である。私が黒番なら・・・ ↓私がまず考えるのは黒1。右下隅を固めながら、右辺白にじわりと圧力。でも、この局面だと、右上白が相当強力なので、右辺白への攻めはあんまり見込めなさそう。というわけで・・・ ↓私が実際に打ちそうなのはこの黒1。右辺...
囲碁・将棋についてつぶやくブログ | 2012.12.09 Sun 09:56
竜王戦で渡辺が防衛したのと同じ日に、天元戦第3局(井山vs河野、井山黒番)が行われた。天元戦は『幽玄の間』で中継されていたが、私は見ることが出来なかった。帰宅後、『幽玄の間』で棋譜を再現して見た。終盤右上ですごい戦いになっていた(白番河野の勝負手?)。幽玄の解説では、最後白(河野)にチャンスがあったようだが見損じでそのチャンスを生かせなかったらしい。そのことについてはまた別の機会にここで紹介したい。 これで今期の天元戦は終わった。将棋竜王戦と同じく、12月までもつれ込むことはなかった。少し...
囲碁・将棋についてつぶやくブログ | 2012.11.30 Fri 02:12
コンピューターにプロ全勝 九路盤、巧みにミス誘う(朝日) 【伊藤衆生】通常の4分の1以下の碁盤「九路盤」でコンピューターとプロ棋士が対決するイベントが25日、東京都調布市の電気通信大で開かれ、プロ側が6戦全勝した。コンピューター囲碁は実力が急向上。九路盤ではすでにプロに肉薄しているが、難解な局面に持ち込むプロの作戦が図に当たり、コンピューターのミスを誘い出して完封した。 出場プログラムは世界最強といわれる「Zen」。蘇耀国八段、大橋拓文五段、一力遼二段が、それぞれ黒番、白番で1局ずつ戦っ...
囲碁・将棋についてつぶやくブログ | 2012.11.28 Wed 06:35
かつて日本棋院に、藤沢朋斎(ほうさい)という人物がいた。一九九二年没となっているので、もう20年以上前になる。日本棋院の大手合いによる昇段制度が始まってから最初の九段であることで知られている。真似碁でも知られているけど。 さてこの朋斎九段、昭和26年から27年にかけて呉清源と第二次10番碁を打った(ちなみにその時点では藤沢庫之助(くらのすけ。これが本名)九段であった。「朋斎」は後年に名乗ったものである)。 10番碁の結果は藤沢の2勝7敗1ジゴ。負け越したのも痛いが、それ以上に痛いのは「四つ...
囲碁・将棋についてつぶやくブログ | 2012.11.23 Fri 08:11
『幽玄の間』で王座戦第3局を再現した。「取れる石は遠慮無く取って、自分の石は全部しのいだ」という碁だった。1日打ち切りの対局だとまぎれもなく日本一だろう。まあ、5冠取っているのだから、今は井山時代と言って良いだろう・・・日本国内限定で。 あと、張栩が1冠に後退するのは平成15年以来と言うから、9年ぶりか。これもひそかに凄いことだ。 JUGEMテーマ:囲碁
囲碁・将棋についてつぶやくブログ | 2012.11.23 Fri 02:19
囲碁・吉田美香八段、女性棋士最多タイの588勝(朝日) 囲碁棋士の吉田美香八段(41)が14日、大阪市内の関西棋院であった本因坊戦予選で公式戦通算588勝目をあげ、杉内寿子八段(85)の持つ女性棋士の通算最多勝記録に並んだ。勝局以外の戦績は436敗1持碁。 吉田八段は大阪市出身。故水野弘士九段門下で1986年、15歳で関西棋院の棋士になった。93年から女流本因坊戦を4連覇。2003年には関西の女性棋士として初めて八段になった。現在、NHKテレビの囲碁講座の講師も務めている。レベルがやや落...
囲碁・将棋についてつぶやくブログ | 2012.11.19 Mon 16:03
上の記事に書かれているように、天元戦第2局は白番井山が174手までで中押し勝ちした。これで2連勝、天元防衛まであと1勝となった。 「174手まで白番井山の中押し勝ち」と書けばわずか16文字であるが、この碁は最終図がすごいので、見て戴きたい。 ↓(実戦92手目まで進行) 白が下辺(△)と押さえたところである。状況はどうなっているかと言うと・・・ ↑(実戦92手までの状況) 右上隅、右下隅は黒地。 左上隅、左下隅は白地。 左辺は黒地。 右上の白の一団は、厚みのようでもあるが、油断していると寄りつか...
囲碁・将棋についてつぶやくブログ | 2012.11.17 Sat 02:20
皆様ご承知の通り、囲碁第37期名人戦第7局は白番山下が中押し勝ちをおさめ、名人位を防衛した。負けた羽根ではあるが、この第7局は序盤・中盤はかなり有望だったのではないかと思った。今回は羽根のさばきを紹介したい。 (問題図:白76手目)↑白番山下が76手目(△)を打ったところ。左上の黒2個をどうするかという局面である。 ↑黒1といきなり動くのは少々正直すぎるような気がする。まあ、こういう打ち方もあるんかもしれんけど。 ↑上辺白の1間トビの隙を突いて割り込むのは有るかも知れない。ただ、上辺...
囲碁・将棋についてつぶやくブログ | 2012.11.15 Thu 04:50
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