[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]

亮の部屋は、脱いだままの服が無造作に散らばっていた。 お世辞でも綺麗とは言えない部屋で、少しだけ驚いた。 テーブルの上には、吸殻で溢れた灰皿。 ごちゃごちゃに積まれた雑誌に、開いたままのパソコン。 部屋の真ん中に置かれた、少し不似合いなプッチ柄のソファー。 空になったビールの缶がフローリングの上で転がっていた。 空になったビールの缶を、先に部屋の中に入った亮が手に取る。 「適当に座って」と言いながらそれをゴミ箱に捨てる。 私は、周りを見渡しながら部屋の中へゆっくりと進んだ。 部屋に...
君に綴るもの・・・ | 2008.05.29 Thu 21:35
「クジラの彼」を読むと、自衛官と恋をしたくなる(かも) 真面目で真摯で時にやんちゃな自衛官達が繰り広げる 普通の恋愛(?)を、糖度高めに描く自衛隊員ベタ甘恋愛小説 それにしても有川先生の「活字でベタ甘」は一度ハマると癖になります。(^^;) クジラの彼posted with amazlet at 08.05.27有川 浩 角川書店 売り上げランキング: 5188Amazon.co.jp で詳細を見る ・クジラの彼 潜水艦を「クジラ」と呼ぶ聡子さんと そんな彼女の言葉のセンスに惹かれるハルくん。 いったん海に出るとなかなか帰れないし、連絡も...
日々の書付 | 2008.05.28 Wed 22:55
ひさびさに、本で泣かされました。「レインツリーの国」 ドキドキして、切なくて、読んだあと真剣に主人公達の幸せを祈らずにはいられない。 もともとは図書館戦争シリーズ・「図書館内乱」内にタイトルだけ登場していた架空の本。この架空の本が命を吹き込まれ、実際に物語になったのが「レインツリーの国」です。 レインツリーの国posted with amazlet at 08.05.23有川 浩 新潮社 売り上げランキング: 4342Amazon.co.jp で詳細を見る 伸行は高校時代の思い出の本、「フェアリーゲーム」の感想をネットで探していた。感想サ...
日々の書付 | 2008.05.23 Fri 13:57
いや〜、 朝からオナカが下ってたから悪い予感はしてたんだけど、昼過ぎにS田の彼女のテルちゃんから電話があって、なんかめんどくさいことになった。 テルちゃんは、モデル体型の天然さんな純女で、パタリロ体型のアタシからしたらどっちかっていうと敵あつかいなんだけど、ニューハーフに興味がある男友達を今度紹介するって言う甘言に乗せられてアタシは番号を教えてしまったんだよね。うかつだった。 その彼女との因縁の出会いについては、《エアーワイフ+α 『空気読めない三匹が斬る』》…を参照してもらうとして、っ...
Translizer | 2008.05.21 Wed 23:41
対立する名家の若い男女が恋に落ちて・・・ なるほど、ロミオとジュリエットのオマージュですな。。。 んで、結末はどう「ひねる」んだろう?と読み進めるも、そのまんま。 え?そりゃないだろ。。。単なる焼き直しか。。 ★☆☆☆☆ 欲しいものきっとある。恋するセレクトショップ『ラブコスメティック』 人気blogランキングへ JUGEMテーマ:恋愛小説
(改)三十路サラリーマンのビジネスに役立つ読書 | 2008.05.14 Wed 10:05
星へ落ちる 金原 ひとみ JUGEMテーマ:小説全般 ●星へ落ちる/金原ひとみ ●集英社 ●1155円 ●評価 ☆☆☆ ひとつの恋がはじまった。 しかし、2人にはそれぞれ別の恋人がいる。 元彼の部屋を出て、「彼」と付き合い始めた「私」。 「彼」が女と浮気をしていると知り、自殺を考える「僕」。 突然去った「彼女」を待ち続ける「俺」。 愛するほど孤独になる、三人の絶望と激情。 (感想) つきあいはじめたばかりのカップル。 しかし二人にはそれぞれ恋人がいる。 彼女には彼氏が、そして彼にも彼氏が・・・。 この...
隣り近所のココロ・読書編 | 2008.05.12 Mon 12:01
「なんや、調子悪いんか?」 「ううん」 会社の昼休み、侯久が私に訊いた。 缶コーヒーを片手に、心配そうに私の顔を覗き込む。 「侯久こそ、二日酔い大丈夫?」 「おお。朝はホンマ、死にそうやったわ」 「大袈裟」 「大袈裟ちゃうわ。ホンマに死にそうやってん」 「ハハハ。そんなに?」 「おまえ、そこ笑うとこちゃうねん」 侯久が煙草に火を点ける。 持っていた缶コーヒーを一気に飲み干すとゴミ箱に捨てた。 「さっき、昴からメール来たんやけど」 「うん」 「7時には仕事終わる言うてたわ」 「そう...
君に綴るもの・・・ | 2008.05.10 Sat 17:55
これが石平先生・初の恋愛小説だったらしい。 何気ない日常の、何気ない出会いと別れ。共感出来るストーリーが少なくとも一つは必ずあるはず。後書きで、寝る前に1つずつ読んだら?と著者自身が勧めるように、軽く、力を抜いて読める一冊。 ★★★☆☆ 【銀座・表参道】マ ン ツ ー マ ン 英 会 話 人気blogランキングへ JUGEMテーマ:恋愛小説
(改)三十路サラリーマンのビジネスに役立つ読書 | 2008.05.07 Wed 16:46
「あー、ごっつ頭痛い」 「昨日そんなに飲んだの?」 「おお。めっちゃ飲まされてん。昨日」 「大丈夫?薬、あげようか?」 「おん。食べたら飲むわ」 テーブルの上にはハムエッグと焼いたパン。 そしてサラダ。 空になった私のグラスに、侯久がいつものようにミルクを注いでくれる。 私が、この部屋に来るようになって、侯久が買ってきてくれたグラスだ。 「おまえ今日、仕事遅いん?」 「いつも通りだけど、どうして?」 私は、そう言いながら立ち上がると、キッチンへ向かった。 冷蔵庫からドレッシングを取...
君に綴るもの・・・ | 2008.04.25 Fri 19:12
部屋に着き、夜の10時を過ぎた頃、 テーブルの上で、携帯電話が震えた。 「美風?今から会えへん?」 仕事が終わったら電話すると言っていた侯久だ。 傍にあった洗い晒しの服に着替え、無造作にジャケットを手に取る。 急いで玄関に向かうと、私は部屋を出た。 店の前は、シルエットが見えるガラスドアに、中から人の声が漏れている。 ガラガラとドアを開けると、漏れていた声は一気に耳に飛び込んできた。 賑やかな店内の奥に、侯久の姿があった。 「おう。早かったやん」 「うん。それより、今仕事終わ...
君に綴るもの・・・ | 2008.04.22 Tue 21:58
全653件中 581 - 590 件表示 (59/66 ページ)