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第16話

着信履歴から「亮」を見つけると、私は、 震える指で通話ボタンを押した。 震える手で何度も受話器を持ち替えながら。 どうか電話に出ないでと願いながら。 だけど、5回コールが鳴った時、亮の声は私の耳に届いた。 「もしもーし」 いつもの亮の声だ。 「美風?」 それは、愛おしい、この世で一番大切な亮の声。 大好きな大好きな亮だ。 「電話くれるの、随分遅かったやん」 「うん・・」 「今まで、何してたん?」 「亮ちゃん・・あのね?」 「ん?どうしたん?」 「あのね・・・」 「なんやねん」 ...

君に綴るもの・・・ | 2008.09.23 Tue 18:18

読書の秋

JUGEMテーマ:恋愛小説  最初は 瀬戸内寂聴さんの現代語訳源氏物語を読もうと思ったのだけど会社の同僚が おもしろかったというので田辺聖子さんの新源氏物語を 読むことにしましたとりあえず 源氏編の3冊をお買い上げ 新源氏物語(上)田辺聖子さんの本は たぶん初めて読むんだけどどんな源氏になってるのか 楽しみです

蒼色の空 | 2008.09.21 Sun 09:51

第15話

亮から借りた傘を、シューズボックスの横の傘立てに差し入れた。 チェストの上に郵便物を置き、開いていたカーテンを全て閉める。 振り返ると、しずくはまだ、部屋の入り口の前に立っていた。 そんなしずくに「適当に座って」と言うと、私は冷蔵庫のドアを開けた。 ゆっくりとしずくが部屋の中に入る。 やがて、何も言わずソファーに座った。 私は、麦茶の入ったグラスをしずくの前に出した。 そして、タオルを渡す。 雨で少し濡れてしまった髪を無造作にしずくが拭く。 久しぶりに見るしずくは、少し痩せたように見...

君に綴るもの・・・ | 2008.09.19 Fri 18:00

第14話

「ありがとね」 会社の喫煙室で、私はいつの間にか傷ついた携帯を握り締めながら言った。 「よかったやん。見つかって」 「うん。助かったよ」 「でも、おまえが携帯落とすなんて珍しいやん」 「そーだよね」 私の隣で侯久が缶コーヒーのプルトップを引く。 窓からは灰色の空が見えていた。 今にも雨が降り出しそうな空。 時間の感覚がなくなるほど、それは薄暗い空だった。 「それより、決まったん?」 「あーうん。多分、来月の初めだと思う」 「そーなんや」 「今の仕事を片付けてからになると思うから」 ...

君に綴るもの・・・ | 2008.09.16 Tue 23:15

〜記憶〜 7話

僕は手前の席に座った。 侯久が慣れたように飲み物を頼み、隣に座る。 僕はずっと美風を見ていた。 だけど、美風はもう僕を見てはいなかった。 「彼が吉田君の友達の亮くん?」 そう聞いたのは、多分さっき電話で侯久が言っていた大倉という男だ。 「大学ん時の後輩やねん」そう言って、侯久が目の前のグラスを手に取る。 「後輩?え、亮くんて今いくつなの?」 美風の隣に座る1人の女性が続けて訊いた。 それから僕は、仕事は何をしているのかとか、何処に住んでいるのかとか、 彼女はいるのかとか、しばら...

君に綴るもの・・・ | 2008.09.16 Tue 01:12

〜記憶〜 6話

「侯くん。やっぱり俺、今からそっちに行くわ」 僕は、パタンと勢いよく携帯を閉じると、 角から右折してくる一台のタクシーを止めた。 行き先を告げ、また携帯を開く。 携帯のデジタル時計は、0時10分を表示していた。 電話の向こうで、確かに侯久は「美風」と言った。 それは、ただの偶然かもしれない。 彼女と同じ名前なんて、この世にごまんといる。 だけど、僕はこの目で確かめたかった。 美風に会いたかった。 やがて、町の一角にある店の前でタクシーは止まった。 コロニアル調の外観が印象...

君に綴るもの・・・ | 2008.09.16 Tue 01:10

〜記憶〜 5話

洗面台の蛇口を捻ると、勢いよく顔を洗った。 季節はもう冬で、水で顔を洗うには冷た過ぎる。 それでも、酔いを醒ますように顔を洗うと、目の前のタオルを手に取った。 ふと見える、鏡に映った自分の顔。 じんわりと痛みが蘇る。 右瞼に微かに残る傷跡。 この傷跡を見るたび、僕は彼女の事を思い出した。 「あたし、もう帰るね」 脱衣所から出てきた僕に、ソファーに座っていたしずくが 振り返って言った。 「え、泊まっていかへんのん?」 「うん。明日の仕事、いつもより早いの」 そう言って、しずくは...

君に綴るもの・・・ | 2008.09.16 Tue 01:08

〜記憶〜 4話

しずくは、それ以上何も聞かず、さっさと 教室にカバンを取りに行くと下駄箱へ向かった。 後を追うようにカバンを下駄箱の上に置き、靴を履き替える。 先に靴を履き替えたしずくが、傘立ての前で自分の傘を見つけると、 「早く」と急かした。 外は、今朝、雨が降っていたのが嘘のように青空が広がっていた。 「すっかり、雨あがったね」 「おん・・」 するとしずくは、空を見上げたかと思うと、校門じゃなく、 グランドのある方向へ歩き出した。 「ちょ、しずく、何処行くん?」 「グランド」 「グランド?...

君に綴るもの・・・ | 2008.09.16 Tue 00:58

〜記憶〜 3話

長い廊下を走り、また階段を降りる。 無意識に足は動いていた。 泣いている彼女の姿は、今までの僕を壊すには 充分な強さだった。 階段を降りて、廊下を右に曲がる。 右に曲がると、渡り廊下に続く入り口が見えた。 きっと、まだそこに美風はいる。 そう思った時、入り口から出てくる美風が見えた。 足が止まった。 さっきまで動いていた足が、今度は根が張ったように動かない。 僕はいったい、彼女に何を言うつもりなんだろう。 想いは溢れそうやのに言葉が見つからない。 美風との距離は縮まっていく。 ...

君に綴るもの・・・ | 2008.09.16 Tue 00:56

〜記憶〜 2話

美風は、隣のクラスを受け持つ事になった。 隣のクラスの担任は木ノ内(きのうち)だ。 木ノ内は32歳の独身男で、最近、数学教師の神谷(かみや)と付き合い始めた。 その木ノ内の横に並んで、こっちに歩いてくる美風が見えた。 木ノ内は、ちょうど非常階段の辺りで足を止める。 冷やかす男子に教室に入るよう促す。 「教室に戻れよー」廊下に出ていた生徒にも聞えるように木ノ内は言った。 ずっと彼女を見ていた。 僕は彼女の事を何も知らない。 わかるのは、今日からこの学校の教育実習生で、 名前は崎本美風とい...

君に綴るもの・・・ | 2008.09.16 Tue 00:52

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