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容疑者

JUGEMテーマ：ミステリロンドンの臨床心理士ジョーの順風満帆だった人生が、ある日を境に、暗転していく… 思いもよらぬ病気を宣告され、殺人事件の容疑者になる… 自分の患者が、怪しい… でも、なぜ、自分をはめようとする？彼に不利な状況証拠ばかりの中、真犯人を求めて、孤軍奮闘… 世の中の人すべてから疑われる感じがとても怖いです。

大河の一滴 | 2017.02.23 Thu 20:47

証言拒否

JUGEMテーマ：ミステリマイクル・コナリーのリンカーン弁護士シリーズ第4作はサブプライムローン問題が背景。住宅ローンの未払いから家を差し押さえられた女性が銀行副社長の殺害容疑で逮捕される… 映画化を目論む代理人不動産差し押さえ会社の社長マフィアの影もちらつく… ミッキー・ハラーは何者かに襲われて、大けがを負う… 緊迫感ある法廷シーンの連続で最後の大逆転も！今回から、...

大河の一滴 | 2017.02.16 Thu 19:09

　ジャズは田舎町ロボズ・ノッドに住む高校三年生で父親は21世紀最悪の殺人犯。幼い頃から殺人鬼としての英才教育を受けたジャズは町で起きた殺人事件に連続殺人の臭いを感じ取るが保安官は彼の意見を聞き入れない。その境遇から周囲に犯人扱いされるのを恐れたジャズは自ら解決に乗り出すが。　殺人鬼の父親に殺人の英才教育を受けた息子が自分も父親のような殺人鬼になってしまうんじゃないかと苦悩しながら連続殺人犯を追う、という設定が魅力的。これをを思いついただけで勝ったようなものだろう。ライトノベル的...

敬称略にてお願いします | 2017.02.14 Tue 16:37

メルカトルかく語りき/摩耶雄嵩 ★★☆

　メフィスト学園で起きた殺人事件。被害者の物理教師は密室状態の理科室で殺害されていた。容疑者は理科室と同じフロアの教室にいた生徒20人。銘探偵メルカトル鮎が導き出した意外な真相とは。(「答えのない絵本」) 　「メルカトルと美袋のための殺人」に続く銘探偵メルカトル鮎を中心とした短編集。相変わらず異色の……と言うか色んな意味で滅茶苦茶するなあという短編集だが、前作と比べると作品の並びや話の進め方で読者をある程度誘導してくれる親切な設計になっている。受け手の問題(作者の意図に少...

敬称略にてお願いします | 2017.02.09 Thu 16:37

水時計/ジム・ケリー ★★

　イギリス東部のイーリーで氷結した川から引き揚げられた車には男の死体があった。翌日には町のシンボルである大聖堂の屋根で白骨化された死体が発見される。地元紙の記者ドライデンは立て続けに発見された二つの死体の繋がりを探るが。　著者のデビュー作。セイヤーズ「ナイン・テイラーズ」の本歌取りらしいがその「ナイン・テイラーズ」を読んだことがないという……。そんな人間でも読むのに支障はなかったので、同じように読んでない人もご安心を。「ナイン・テイラーズ」を読んでいた方がもっと楽...

敬称略にてお願いします | 2017.02.07 Tue 16:21

犯罪/フェルディナント・フォン・シーラッハ ★★☆

　医学生の青年フェーナーは胸の大きな可愛らしい女と恋に落ちる。一週間でプロポーズした彼は新婚旅行の夜、生涯彼女を捨てないことを誓う。しかし、医師になったフェーナーに対する彼女の態度が変わっていき……。(「フェーナー氏」)弁護士の著者が実際の事件をモデルに書き上げた連作短編集。　著者のデビュー作で本屋大賞(翻訳部門)等、国内外で評価された連作短編集。文庫版はハードカバー版が発売された後にドイツ本国で発売された改訂増補版を底本としてるとのこと。文庫版の方が完全版ということ...

敬称略にてお願いします | 2017.02.06 Mon 16:42

1月に読んだ本。

読んだ本の数：2 読んだページ数：960 　楽しみにしていた有栖川有栖さんの火村シリーズ最新長編が、たいへんおもしろかったです。狩人の悪夢 [ 有栖川　有栖 ] 価格：1728円（税込、送料無料) (2017/2/5時点) 　短編集ももちろん鮮やかでだいすきなのですが、長編小説の持つ醍醐味が味わえるのはまた違った幸福があります。シリーズが開始されてから25年が経つそうで、登場人物は年を取りませんがそれでも深みを増す描写は見事の一言に...

少年は跳ぶ | 2017.02.05 Sun 09:43

夏に凍える舟

JUGEMテーマ：ミステリヨハン・テオリンのエーランド島四部作の最終話。元船長イェルロフは探偵役。数十年ぶりに故郷に帰国した男は何を目的としているのか？リゾートを経営する島の有力者クロス家の人々の過去は？ゴムボートを失った少年がたどり着いた幽霊船では殺人が起きていた？夢の国に移住したと思ったのに過酷な労働と貧しい暮らしが続き凄惨な粛清に手を染める青年の物語… 何人もの人生が交...

大河の一滴 | 2017.02.03 Fri 10:39

てるてる、あした/加納朋子 ★★☆

　浪費癖のある両親が作った借金のせいで懸命な勉強の末合格した高校にも入学できず夜逃げすることになった照代。親と離れ離れになりやってきたのは佐々良という田舎町。一緒に暮らすことになったのは遠い親戚だという口やかましい老婆の久代。どん底だった照代の生活はやがて……。　「ささらさや」に続く佐々良シリーズ第二弾。前作は主人公の夫の幽霊が出てくることぐらいしか覚えてなかったけど特に問題なく読めた……と思うので。こちらを先に読んでも問題はないと思う。 ...

敬称略にてお願いします | 2017.01.31 Tue 16:23

エコー・パーク/マイクル・コナリー ★★★

　ロサンジェルス、エコー・パーク地区で車に女性二名のバラバラ死体を積んでいた男が逮捕される。逮捕された男レイナード・ウェイツは他九件の殺人を自供する替わりに求刑を死刑ではなく終身刑にする司法取引を持ちかける。その九件の殺人事件の中に長年追い続けてきたマリー・ゲスト事件が含まれていることから未解決事件班のハリー・ボッシュも事件に関わることになるが……。　ボッシュシリーズ第十二作。前作「終結者たち」では傍観者の立場で事件に関わっていたボッシュだが、本作では再び当事者と...

敬称略にてお願いします | 2017.01.26 Thu 16:37

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