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ザ・バット 神話の殺人/ジョー・ネスボ ★★

 オーストラリアで働くノルウェー人女性の死体が発見され、オスロ警察の刑事ハリー・ホーレは単身シドニーへと赴く。現地のシドニー警察と協力し捜査にあたるハリー。やがて事件は連続殺人の一端だったことが明らかになり……。    「ヘッドハンターズ」が面白かったジョー・ネスボ。本作は著者の代表作ハリー・ホーレシリーズの一作目にしてデビュー作。    1997年出版(以降いずれもノルウェー本国での出版年)のデビュー作だからだろう、2008年出版の「ヘッドハンターズ」で感じた巧さは全く...

敬称略にてお願いします | 2016.12.13 Tue 18:26

だれもがポオを愛していた

JUGEMテーマ:ミステリ   ○内容 ポルティモア・ワシントン国際空港に降り立つと同時に、日本人刑事ニッキはグロテスクでアラベスクな殺人事件にまき込まれる。 「アッシャー家の崩壊」「ベレニス」「黒猫」そのままに展開される連続殺人事件。犯人も被害者も共にポオの熱狂的愛続者なのか? 最もデュパンに近づいた子孫ニッキの宝石のように明晰な頭脳が光る。本格推理長編小説。     ○感想 更級ニッキシリーズ第二弾。 『だれもがポオを愛していた』は30年以上前の1985年に書...

のーみそコネコネ | 2016.12.10 Sat 10:27

特捜部Q/ユッシ・エーズラ・オールスン ★★☆

 デンマーク、コペンハーゲン警察の警部補マーク・カールは事件の捜査中に銃撃され部下を失い、自らも怪我を負う。退院したカールは特捜部Qの統率を命じられるがそれはその性格で周りから疎ましく思われていたカールの体のいい左遷先だった。暗い地下室にデンマーク語も怪しい部下。事件後、仕事に対する情熱を失っていたカールはこれ幸いと適当に仕事をする事にしたが、最初に手を付けた女性議員失踪事件は次々と新しい事実が明らかになっていき。    ブームに乗り遅れて読み始めた北欧ミステリーもスウェーデン(H&mid...

敬称略にてお願いします | 2016.12.06 Tue 21:05

シブミ/トレヴェニアン ★★

 ミュンヘンオリンピックで起きたテロ事件の犯人に報復するべく立ち上がったユダヤ人グループミュンヘン・ファイブ。しかし、その計画は巨大組織マザー・カンパニーに察知されグループのメンバーは虐殺されてしまう。一人生き残ったハンナは父親の友人で「シブミ」を会得した暗殺者ニコライ・ヘルに助けを求めるが……。    「戻り川心中」と同じ1980年出版の作品(「シブミ」は本国では1979年に出版)。出版年が同じでも特に意味はないんだが、2016年にもなって1980年の本を続けて読むとは。   ...

敬称略にてお願いします | 2016.11.29 Tue 19:48

迷走女刑事

JUGEMテーマ:ミステリ   ○内容 一度スイッチが入ると妄想の世界に旅立ってしまう奇癖を持つ、警視庁捜査一課所属、宮藤希美。 “オヤジ好き”のイケメンと希美をライバル視する甲賀忍者の末裔、新たに加わった個性的な後輩たちとともに、 3人の数学教師の失踪、3枚の天狗面を被った犯人たちによる誘拐事件、そして、ゴミ屋敷から発見された状態の異なる3つの死体… “3”ずくめの奇怪な事件を、得意のイマジネーションで華麗に解決する(はず)!   ○目次 事件ファイ...

のーみそコネコネ | 2016.11.26 Sat 17:44

妄想女刑事

JUGEMテーマ:ミステリ   ○内容 警視庁捜査一課所属、自称酒豪、宮藤希美。彼女には奇癖があった。一度スイッチが入ると、ところかまわず妄想の世界に没入してしまうのだ。 もちろん、捜査中とて例外ではない。だが、これが謎のバーテンダー・御園生独にかかると、なぜか辻褄のあった推理に翻訳され…? 電車の網棚の置き去りにされた人間の手首の謎、ナース服を着た外国人男性の死体の発見…不可解な事件も、 モーソー推理でズバッと解決(するかも?)!本格ミステリの名手が、本気で贈る包腹絶...

のーみそコネコネ | 2016.11.26 Sat 15:31

戻り川心中/連城三紀彦 ★★★★

 大正の歌人苑田岳葉は二度の心中未遂の末、二人の女を死に追いやり自らも事件を歌に詠み上げた後自害した。二つの心中事件を調べていた「私」は苑田の奇妙な行動を手掛かりに歌に秘められた驚くべき真実を知ることになる(戻り川心中)    名作と名高い短編集。花葬シリーズ全九作の内五作を収録。シリーズと言ってもどれも独立した作品なので読む順番がどうのとかいうことは気にする必要はない。   藤の香  美しい情景描写(花葬の川の情景!)、設定の巧みさ(代筆屋という職業と時代設定)、男女の情とミス...

敬称略にてお願いします | 2016.11.22 Tue 17:15

火の神の熱い夏

JUGEMテーマ:ミステリ   ○内容 実業家・加瀬恭治郎が、焼死体で発見された。刺殺された上に、部屋に火をつけられたのだ。 6年前には、加瀬の妻が殺され、未解決となっていた。ふたつの事件は繋がっているのか!? 死体の傍らに落ちていた鍵、焼け跡から見つかった「もう一本のナイフ」 …バラバラに見えた手がかりがひとつに収束するとき、驚愕の真相が―。名探偵・南美希風の鮮やかな推理。     ○感想 夏なので夏らしいミステリを、ということで手に取った一冊。 本当は去年...

のーみそコネコネ | 2016.11.14 Mon 19:44

肖像画

JUGEMテーマ:ミステリ   ○内容 人気沸騰のミステリ作家、片倉弥冬に伊豆の別荘のパーティに誘われた多根井理と富岡秀之。 音楽、小説、絵画それぞれで活躍する美人三姉妹の前に16年前に事故死しているはずの四女・史織の気配が襲い掛かる! 次々と送られる宛名のない贈り物、掛け替えられる肖像画など過剰なまでの装飾される連続殺人の謎に多根井理が挑む! ミステリー界随一のロジック党でもある依井貴裕が読者に全力で投げかける『読者への挑戦状』の付いた純粋本格推理小説。     ...

のーみそコネコネ | 2016.11.12 Sat 04:57

人喰いの時代

JUGEMテーマ:ミステリ   ○内容 東京からカラフトへ向かう「紅緑丸」の船上で発見された変死体(「人喰い船」)、山中を走るバスから消えた五人の乗客の謎(「人喰いバス」)、 谷底から消えた墜落死体(「人喰い谷」)、密室から消えた凶器の謎(「人喰い倉」)―。 昭和初期を舞台に、放浪する若者二人―呪師霊太郎と椹秀助が遭遇した六つの不可思議な殺人事件を描く、奇才による本格推理の傑作。     ○感想 それまで主にSF作品を書いていた山田正紀が満を持して上梓した本格推理小説。 おそ...

のーみそコネコネ | 2016.11.02 Wed 15:24

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