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JUGEMテーマ:ミステリ ドイツの作家ネレ・ノイハウスの1作目です。 自費出版して、自分で売り歩いたそうです。 日本では、3作目の「深い疵」が最初に翻訳され、 次に4作目「白雪姫には死んでもらう」が出て、 最後にこの作品が出版されました。 主人公のオリヴァーは貴族の血を引く主席警部。 貴族制度がなくなっても、苗字には「フォン」が ついて、実家はお城なんだ… 相棒のピアは、長年の結婚を解消して、 自分の農場を買ったところ。 被害者は、誰にも同情されない悪女で、 オリヴァーの初恋の相...
大河の一滴 | 2016.05.28 Sat 16:53
JUGEMテーマ:ミステリ ヨハン・テオリン四部作の第三作。 エルンストのコテージには、 親戚のペールと双子の子どもたちが 住むことになり、 イェルロフは、家に戻ってきて、 新築の別荘には、作家とその妻が… ヨンしか住んでいなかった村に 人が集まってきて、 ペールの父が事件に巻き込まれて、 それぞれの人生が交差していきます。 エルフとトロールの物語も、 北欧らしく、神秘的です。
大河の一滴 | 2016.05.23 Mon 21:37
英国諜報部<サーカス>には二十年にもわたりソ連に情報を渡していた二重スパイがいた。非公式に召喚された元諜報部員ジョージ・スマイリーは膨大な資料の山と共に<サーカス>の、自身の過去を遡る。やがて元諜報部のチーフがコードネームティンカー、テイラー、ソルジャー、プアマン、ベガマンの五人にまで、容疑者を絞り込んでいたことがわかるが……。 読み終えた当日に訳者の村上博基が亡くなったニュースを知って妙にタイムリーな読書になってしまった。 ル・カレの小説を読むのは初めて...
敬称略にてお願いします | 2016.05.19 Thu 16:33
月刊誌「ミレニアム」の記者かつ発行責任者であるミカエルは大物実業家の違法行為を暴く記事を発表するも名誉毀損で訴えられて有罪に。ミレニアムから離れたミカエルに大企業の前会長ヘンリックから持ちかけられたのは、40年前に孤島から孫娘が消えた事件の再調査。解決すれば大物実業家を破滅させる証拠を渡すという。ミカエルは依頼を受けて調査を開始するが……。 乗り遅れてる北欧ミステリーブーム。その火付け役となったミレニアムをようやく読んでみた。後半、暗号の意味がわかるあたりからは怒涛の展...
敬称略にてお願いします | 2016.05.17 Tue 17:26
JUGEMテーマ:ミステリ 34回目 奇面館の殺人を読み終わったのでそれについて、作者は綾辻行人さん。 あらすじ 奇面館主人・影山逸史が主催する奇妙な集い。招待された客人たちは全員、館に伝わる「鍵のかかる仮面」で顔を隠さねばならないのだ。季節外れの大雪で館が孤立する中、奇面の間で勃発する血みどろの惨劇。発見された死体からは何故か、頭部と両手の指が消えていた! −奇面館の殺人(上)参照ー 館シリーズ...
玩具館 | 2016.05.14 Sat 17:13
JUGEMテーマ:ミステリ ヨハン・テオリンの四部作の第二作。 エーランド島のウナギ岬、 双子の灯台の近くにある古い屋敷が舞台。 元船長のイェルロフも再登場し、 彼の兄の孫であるティルダが 警察官として赴任してきます。 屋敷に住み始めた親子4人家族の 母親であるカトリンが溺死。 自殺? 事故? 他殺? 悲嘆に暮れる夫ヨアキム、 母の死を知らされない子ども2人… 屋敷に関わる人々の様々なエピソード… ティルダの祖父、カトリンの母と祖母… そしてヨアキムの姉の死の真相&h...
大河の一滴 | 2016.05.12 Thu 21:01
JUGEMテーマ:ミステリ ○内容 一九三〇年代。創世記の伝説を探るためアララト山を目指した「ノアの方舟探検隊」の飛行船。 奇人学者や美人秘書、新聞記者ら一行を待ち受けていたのは絶滅したはずの恐竜と謎の部族、そしてスパイに連続殺人。 冒険に満ちた古の怪異を、博覧強記の俊英が精緻な論理で解き明かす奇想天外な傑作本格ミステリ。 ○感想 やりすぎ、ぶっ飛び過ぎな森江春策シリーズでも特に奇想天外な展開を見せる怪作。 恐竜が出てくる本格ミステリだけで前代未聞なのに、それをシリーズ探偵でやるというのは 芦...
のーみそコネコネ | 2016.05.05 Thu 14:32
JUGEMテーマ:ミステリ スウェーデンの作家ヨハン・テオリンの 長編第一作。 20年前の子どもの失踪事件。 傷心のままの母親と、 事件の解決を図る祖父。 それよりも昔の殺人事件の犯人の その後が描かれていく中で、 現在に謎がつながって… 厳しく美しい北欧の自然には、 ミステリが似合います。 自分の身体の不自由に憤りつつ、 不屈の精神力で謎に向かう祖父の姿が とても印象的です。 この後、冬・春・夏と続く 四部作のスタートです。
大河の一滴 | 2016.04.29 Fri 19:24
JUGEMテーマ:ミステリ 28回目 ようやく大作だった暗黒館を読み終わった。長かった〜とても、しかし飽きることなく読めたのには驚きでした。 読み始めは正直言うと不安で仕方なかったです。1巻から4巻までで約2000ページを一つの館を舞台に起こるミステリと殺人、途中でグダグダになるのでは・・・なんて思ったりしましたが、やはり予想を裏切ってくれる作品でした。このページ数もあわせて正に暗黒、舞台になる館もさることながらその家に住む人々やその家の過去や掟すべてどす黒く、歪んでいて悍ましくそして悲しくて。 双...
玩具館 | 2016.04.23 Sat 02:32
社長令嬢ドロシィと結婚。義父の会社に入社していずれはその会社と資産を手に入れる……。彼の計画は順調に進んでいたがドロシィの妊娠によって窮地に立たされる。厳格なドロシィの父に結婚前の妊娠を知られれば、ドロシィは勘当され彼の将来も台無しになるだろう。回避するには彼女に事件にならないように死んでもらうしかない。彼はドロシィの殺害を計画するが……。 サスペンスものの古典として各種オールタイムベストで上位の常連となっている死の接吻。今更古典を読む気もせず敬遠してきたが、小...
敬称略にてお願いします | 2016.04.15 Fri 19:05
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