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法で裁けぬ悪人を人々の意思=ウィルの名の下に処刑する。新聞の人気コラムニストに届けられたのは匿名の殺人予告だった。殺人犯、マフィアのボス、ロビイスト。予告通りに殺人が行われる中、スカダーはウィルに処刑宣告を受けた弁護士から身辺警護の依頼を受ける。だが、対策を練ったのにも関わらず殺人は実行されてしまい……。 スカダーシリーズの13作目。前作「死者の長い列」を読んだのが9年前。最後に読んだスカダーシリーズが「過去からの弔辞」でこれが8年前だから。随分久しぶりのスカダーである。 犯...
敬称略にてお願いします | 2016.06.10 Fri 18:51
フィンランド郊外の雪原で惨殺死体が発見された。被害者はソマリア移民の映画女優。その体には「黒い売女」と刻まれていた。警察署長のカリ・ヴァーラ警部は捜査を開始するが、容疑者として浮上したのは彼から妻を奪った男で……。 またまた登場の北欧ミステリー。今回の舞台はフィンランド。スウェーデン以上に馴染みのない場所だが、フィンランド人の寡黙で感情を出さず、他人に干渉しないところなんかは日本人と似ていると感じた。人種差別が根強く、アル中、自殺者、近親者への暴力が多いなんてところまでは似...
敬称略にてお願いします | 2016.06.07 Tue 17:08
五年前、交通事故で顔に傷を負った美織レイ子は整形手術を受けて絶世の美女に生まれ変わった。世界的ファッションモデルとして成功した一方で、彼女は自分を虚構に満ちた境遇に追いやった七人の男女への憎しみを募らせていた。七人を脅迫し自分を憎しませると、その内の一人を巧みに誘導して自分を毒殺させる。だが、彼女を殺す動機を持つ七人の男女はいずれも自分が彼女を殺したと確信していて……。 ほぼ解説に書いてある通りの感想。七人全員が自分が殺人者だと思っているという不可解な状況の面白さで惹き込ま...
敬称略にてお願いします | 2016.05.31 Tue 19:04
JUGEMテーマ:ミステリ ドイツの作家ネレ・ノイハウスの1作目です。 自費出版して、自分で売り歩いたそうです。 日本では、3作目の「深い疵」が最初に翻訳され、 次に4作目「白雪姫には死んでもらう」が出て、 最後にこの作品が出版されました。 主人公のオリヴァーは貴族の血を引く主席警部。 貴族制度がなくなっても、苗字には「フォン」が ついて、実家はお城なんだ… 相棒のピアは、長年の結婚を解消して、 自分の農場を買ったところ。 被害者は、誰にも同情されない悪女で、 オリヴァーの初恋の相...
大河の一滴 | 2016.05.28 Sat 16:53
JUGEMテーマ:ミステリ ヨハン・テオリン四部作の第三作。 エルンストのコテージには、 親戚のペールと双子の子どもたちが 住むことになり、 イェルロフは、家に戻ってきて、 新築の別荘には、作家とその妻が… ヨンしか住んでいなかった村に 人が集まってきて、 ペールの父が事件に巻き込まれて、 それぞれの人生が交差していきます。 エルフとトロールの物語も、 北欧らしく、神秘的です。
大河の一滴 | 2016.05.23 Mon 21:37
英国諜報部<サーカス>には二十年にもわたりソ連に情報を渡していた二重スパイがいた。非公式に召喚された元諜報部員ジョージ・スマイリーは膨大な資料の山と共に<サーカス>の、自身の過去を遡る。やがて元諜報部のチーフがコードネームティンカー、テイラー、ソルジャー、プアマン、ベガマンの五人にまで、容疑者を絞り込んでいたことがわかるが……。 読み終えた当日に訳者の村上博基が亡くなったニュースを知って妙にタイムリーな読書になってしまった。 ル・カレの小説を読むのは初めて...
敬称略にてお願いします | 2016.05.19 Thu 16:33
月刊誌「ミレニアム」の記者かつ発行責任者であるミカエルは大物実業家の違法行為を暴く記事を発表するも名誉毀損で訴えられて有罪に。ミレニアムから離れたミカエルに大企業の前会長ヘンリックから持ちかけられたのは、40年前に孤島から孫娘が消えた事件の再調査。解決すれば大物実業家を破滅させる証拠を渡すという。ミカエルは依頼を受けて調査を開始するが……。 乗り遅れてる北欧ミステリーブーム。その火付け役となったミレニアムをようやく読んでみた。後半、暗号の意味がわかるあたりからは怒涛の展...
敬称略にてお願いします | 2016.05.17 Tue 17:26
JUGEMテーマ:ミステリ 34回目 奇面館の殺人を読み終わったのでそれについて、作者は綾辻行人さん。 あらすじ 奇面館主人・影山逸史が主催する奇妙な集い。招待された客人たちは全員、館に伝わる「鍵のかかる仮面」で顔を隠さねばならないのだ。季節外れの大雪で館が孤立する中、奇面の間で勃発する血みどろの惨劇。発見された死体からは何故か、頭部と両手の指が消えていた! −奇面館の殺人(上)参照ー 館シリーズ...
玩具館 | 2016.05.14 Sat 17:13
JUGEMテーマ:ミステリ ヨハン・テオリンの四部作の第二作。 エーランド島のウナギ岬、 双子の灯台の近くにある古い屋敷が舞台。 元船長のイェルロフも再登場し、 彼の兄の孫であるティルダが 警察官として赴任してきます。 屋敷に住み始めた親子4人家族の 母親であるカトリンが溺死。 自殺? 事故? 他殺? 悲嘆に暮れる夫ヨアキム、 母の死を知らされない子ども2人… 屋敷に関わる人々の様々なエピソード… ティルダの祖父、カトリンの母と祖母… そしてヨアキムの姉の死の真相&h...
大河の一滴 | 2016.05.12 Thu 21:01
JUGEMテーマ:ミステリ ○内容 一九三〇年代。創世記の伝説を探るためアララト山を目指した「ノアの方舟探検隊」の飛行船。 奇人学者や美人秘書、新聞記者ら一行を待ち受けていたのは絶滅したはずの恐竜と謎の部族、そしてスパイに連続殺人。 冒険に満ちた古の怪異を、博覧強記の俊英が精緻な論理で解き明かす奇想天外な傑作本格ミステリ。 ○感想 やりすぎ、ぶっ飛び過ぎな森江春策シリーズでも特に奇想天外な展開を見せる怪作。 恐竜が出てくる本格ミステリだけで前代未聞なのに、それをシリーズ探偵でやるというのは 芦...
のーみそコネコネ | 2016.05.05 Thu 14:32
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