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『上手に人を殺すには』マーガレット・デュマス

JUGEMテーマ:ミステリ『何か文句があるかしら』 の続編です。前作が100%面白い!というわけではなかったので、買うのをしばしためらっていたのですが、えいっと購入。軽くて面白いです!主人公も前作より力みが取れて、生活IQの低いダメなセレブ子ちゃんぷりが愛らしい。今回は知人の婚約者の突然死の謎を解くため、IT企業にみんなで潜入します。PCもろくに扱えないチャーリーなのに、堂々と乗り込むあたり、セレブです。ジャックはマイペースに自分の生活を築いていますが、猪突猛進のチャーリーにひやひやしながら、ちゃんと...

dry yeast | 2010.09.30 Thu 03:26

東野圭吾:夜明けの街で

2010/7/24 幸福な家庭で起きた殺人事件。まもなく時効を迎える。僕はその容疑者と不倫の恋に堕ちた――。 不倫ネタです。ミステリ色はあまり濃くなく、不倫の始まりから終わりまで書かれてます。セリフや言動…うーーん、なんて言っていいのか…不倫相手の女がこういう行動に出ると、男はこうなっちゃうっていうお手本というかwなんともわかりやすい、そこらへんによくある不倫の話に殺人事件絡めたって印象です。それがリアルで。私の周りに何人かいた不倫してる人たち(男も女も)どれもこれも、同じような行動とってましたwwそ...

雨のち晴れ | 2010.09.28 Tue 14:27

『夜歩く』ディクスン・カー

JUGEMテーマ:ミステリ積んじゃったかと思い引っ張り出して読んでみたのですが、前に一度読んだかも?パリの判事アンリ・バンコランが、クラブで首切り死体と出会う話です。その部屋に犯人らしき人物が出入りしたところを誰も見ておらず、密室の謎と、首を切り落とされた不気味な死体が象徴的な作品。なんだか無理矢理なラストだった気はしますが、面白く読みました。バンコランて本当にある苗字なんだー。

dry yeast | 2010.09.25 Sat 02:52

「残虐記」 桐野夏生

数年前に実際にあった少女の拉致監禁事件を元に書かれたようです。実際の事件は10年近く監禁されていたので、ワイドショーでもよくとりあげられてましたが、この小説では1年程となっています。中では主人公が小説家になりこの事件のことを書いていたり、解放された後に想像していたり、本当のところはどうなのか分からないところもあります。小説の中の話ではストックホルム症候群ではないと書いてありますが、私はやはりそれになっていたんじゃないかと思います。もし自分がこんな目にあったら…やはりそうなるかもしれないと考えた...

kuuの読書感想 | 2010.09.22 Wed 14:36

『新宿鮫7 灰夜』(本)

JUGEMテーマ:ミステリこんばんは、あざらしです。新宿鮫シリーズ 第7弾読み終える。今回はちょっと変わったはじまり方でした。はじまったときには、鮫島がおりの中に捕らわれの身となっている。で、なかなか状況が分からない。そこから回想とのカットバックで少しずつ状況がわかるという構成。でも、プロットは前回6作目に比べてシンプルで、しかも舞台は新宿ではなく、九州のある地方都市。シリーズ全体を通していまだに謎である(警察内部告発であろう)手紙。その手紙を鮫島に託して、自殺してしまった同僚・宮本の7回忌に出席...

脚本家になりたい!シナリオ研修生の映画・読書日記 | 2010.09.21 Tue 21:01

私的探偵行為が禁じられたこの国で

有栖川有栖『闇の喇叭』(理論社,2010/06) 召和20年の米国の原爆開発のわずかな遅れが歴史の分岐点となり、北海道以北と分断された日本。その簡潔な歴史をスケッチした序章はそれだけで端正な改変歴史SFである。 平世21年、日本は、北海道(召和22年にソヴィエト連邦の後押しを得て日之本共和国として独立)と戦争状態にあった。北からのスパイ、徴兵制、経済の停滞、東京一極集中、それから法律で禁止された私的探偵行為……、世の中は閉塞感に満ちている。県立多岐野高校2年生の空閑純は、大阪で探偵をやっていたという過去を隠した...

更・ぅれしぃがらし日記 | 2010.09.19 Sun 09:42

『新宿鮫6 氷舞』 本

JUGEMテーマ:ミステリこんばんは、あざらしです。『新宿鮫VI 氷舞(こおりまい)』を読む。新宿鮫の第6作目。新宿鮫、うぬぼれ刑事バージョンみたいな話だった。もちろん、ノリは、ヘイヘイヘイ、ではないが。ちょっとプロットが複雑で、作品の前半立ち上がりが遅かった。で、いつもと違ったはじまり方。冒頭部分の登場人物で、その人がどう関わっていくか、予想が出来た。でも、途中のプロットがめちゃめちゃ複雑なので、それを理解するのが大変で、その人物が登場する欠点を、プロットの複雑さが、その臭いを打ち消そうとしてい...

脚本家になりたい!シナリオ研修生の映画・読書日記 | 2010.09.15 Wed 18:29

『ふたりの距離の概算』米澤穂信

 古典部シリーズの最新刊。  ホータローたちの下に新入部員・大日向が入ってきた。しかし彼女は仮入部期間終了と共に古典部をやめると言い、ホータローはマラソン大会の最中にこの数ヶ月の古典部を振り返って、大日向が辞めようとしている理由を推理するのだが……という話。  省エネ主義のホータローがマラソンをしているのも面白いですが、走りながら推理をするというのもちょっと変わっていました。前作の終わり方が終わり方だったんで、タイトルを見たときはホータローと千反田のふたりのことが描かれているのかと思っていまし...

今夜、地球の裏側で | 2010.09.08 Wed 17:09

『夜行観覧車』湊かなえ

 結構早いペースで新刊が出ている湊さんの最新刊。  読了後、『夜行観覧車』というタイトルの意味するところを考えていました。この話に出てくるいくつかの家族達それぞれ個人が見えている景色は立場によって違うけれど、家族という箱に一緒に入って夜の闇の中をぐるぐると回っている観覧車のよう。どこか遠くに明かりが見えればいいけれど、それに気づかないままぐるぐると回り続けるのかもしれません。あるいは乗り合わせたことそのものについて考え、何かを吹っ切るか。  物語は、とある高級住宅地で起こった殺人事件に関係す...

今夜、地球の裏側で | 2010.09.07 Tue 17:15

『新宿鮫(5) 炎蛹(ほのおさなぎ)』 本

JUGEMテーマ:ミステリ推理小説と犯罪小説は厳密には違う。推理小説は、犯人と探偵(あるいは読者)とのあいだにはっきりとした境界線がある。読者はあくまでも自分は正義の側にいるという安心感があって作品を読む。しかし、犯罪小説は違う。ときに読者は、犯罪者の気持ちに同調してしまう。いつ境界線を越えてしまうかわからない。”自分だって…”と不安にかられる。「新宿鮫」シリーズが犯罪小説であるのはいうまでもない。(新宿鮫5炎蛹 文庫本のあとがき、より)        *こんばんは、あざらしです。この記事冒頭のあと...

脚本家になりたい!シナリオ研修生の映画・読書日記 | 2010.09.06 Mon 17:53

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