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「ミステリが読みたい!」2010年ミステリ・ベスト10発表! 国内篇

ミステリマガジン編集部によるこの早川書房の『ミステリが読みたい! 2011年版 』のミステリー・ベスト10は、幾つかあるその年のミステリ・ベスト10の中で最も早く刊行されるため、対象となる作品の刊行月日が、他のミステリー・ベスト10と若干、違っていたりします。 このミステリマガジン編集部によるこの早川書房の『ミステリが読みたい!』のミステリー・ベスト10の対象作品は、奥付表記で2009年10月1日〜2010年9月末日に刊行された広義の国産ミステリとされております。 そのため、他の週刊文春のミステリ...

ミステリーが好き・・・ | 2010.12.13 Mon 22:50

“週刊文春 2010 ミステリー・ベスト10” 国内部門

JUGEMテーマ:ミステリ毎年、この時期になると、“ミステリー本”のベスト10を、あちこちで発表しています。その中で、私が参考にしているのは、“週刊文春”と、“このミステリーがすごい!”です。と云う事で、先日発表された文春の、とりあえず、“国内ベスト10”は、以下の通りです。以下、敬称略と云う事で、お願いします。 1.    悪の教典(貴志 祐介) 2.    叫びと祈り(梓崎 優) 3.    マリア・ビートル(伊坂 幸太郎) 4.    ...

“寝湖世 NOINU” の クタクタ、でも云いたい放題、やりたい放題 | 2010.12.13 Mon 19:41

写された謎と青春

宮部みゆき『小暮写眞館』(講談社,2010/05) 廃業した「小暮写眞館」を住居に改造して住む花菱家の4人。ひょんなことから長男の高校生・花菱英一は心霊写真の謎に取り組む――という発端から始まる「物語のすべてが詰まった700ページの宝箱[帯]」。端正な連作ミステリであり、スーパーナチュラルな要素をごく自然に取りこんだSFであり、人情ものであり、家族の物語でもある。でも、いちばんしっくりくるのは青春小説という側面。英一が、同級生のテンコやコゲパンとともに、それから学校の内外のさまざまな人たちとの交流、明朗快活ち...

更・ぅれしぃがらし日記 | 2010.12.13 Mon 07:20

突き詰めて・ひょいと

小林泰三『完全・犯罪』(東京創元社,2010/09) 収録作品 完全・犯罪 ロイス殺し 双生児 隠れ鬼 ドッキリチューブ 理屈を突き詰めてひょいと明後日の方へ行ってしまう小林泰三ならではの奇天烈な5篇。突き詰めるものは、タイムパラドックス、『火刑法廷』の一エピソード、名前とその名前をもつものの関係性、鬼ごっこのルール、ドッキリはいかにあるべきかという問題とバラエティに富むが、最後はいつもひょいとスカされてしまうのです。集中断トツのベストは、やわくちゃなタイムパラドックス・ミステリが最後にひょいと大...

更・ぅれしぃがらし日記 | 2010.12.11 Sat 02:21

東野圭吾 著 「変身」 読了。

JUGEMテーマ:ミステリある事故に巻き込まれ、脳に大きな損傷を負った主人公。彼を助けるために人類初の本格的な脳移植が行われた。彼は無事一命をとりとめたが、その日を境に自分の人格が少しずつ変化していくことに気づく。自分とは何者なのか、自分を自分たらしめるものとは何なのか。彼は少しずつ失われていく「自分」を守るため、その脳移植に秘められた真実を追うことになる―。16年前に発売された東野さんの作品です。ちょっと移植・・・もとい異色なのかな。評価がずいぶん分かれているようですが、あたしはすごく面白かった...

My Sweet Glassberry | 2010.12.10 Fri 13:58

「オール・スイリ」

 珍しくムックを買いました。文芸春秋から出版されている、オール読物の創刊80周年記念編集とやらで、表紙には“一冊まるごとミステリー!”とあります。 買った理由は、ミステリが好きなのももちろんありますが、有栖川有栖さんの“作家アリス”シリーズ目当て。雑誌掲載は全然チェックしないのですが、今回は“火村&アリスが少年犯罪に挑む!”のような文面をWeb上で見かけたために購入に至りました。 その有栖川さんの作品「アポロンのナイフ」は、本書のいちばん最後に収録されているので、読みたいところをこらえて一作目から読んで...

少年は跳ぶ | 2010.12.09 Thu 21:16

永嶋恵美 著 「災厄」 読了。

JUGEMテーマ:ミステリ誰もが心の中に持ち合わせている、ささやかな悪意。ふとしたはずみでそれは表面化し、ドミノ倒しのように連鎖していく―。主人公は、特許関係を専門とする弁護士の夫をもつ、妊娠中の兼業主婦。その夫がふとしたことから妊婦殺しの少年の弁護をすることになり・・・。連続して少年犯罪モノかぁ〜と思いきや、主題はそこではないようで。ごくごく一般的な、いわゆる「普通の人」たちの中にひそむ悪意こそ本当はこわいものなんです。的な。そんなお話でした。なので派手さはないですね。面白かったけどちょっと物足...

My Sweet Glassberry | 2010.12.07 Tue 07:47

心霊探偵八雲(3) 闇の先にある光

《内容紹介》八雲にまた新たな相談が持ち込まれた。なんでも、飛び降り自殺を延々と繰り返す、女性の幽霊が出るという。しぶしぶ調査を引き受ける八雲だったが、そんな八雲の前に“死者の魂が見える”という怪しげな霊媒師が現れる。なんとその男の両目は、燃えさかる炎のように、真っ赤に染まっていた!?敵か味方か、八雲と同じ能力を持つ謎の男の正体、そして事件の真相は!?驚異のハイスピード・スピリチュアル・ミステリー第3弾。(「BOOK」データベースより)今回は、キャラクターの心の動きが傍目からの印象以外でも読み取ること...

読書メモ | 2010.12.05 Sun 01:47

『皮膚の下の頭蓋骨』P・D・ジェイムズ

健気な女性探偵コーデリア・グレイもの第2作です。いきなり分厚くなったな。ジェイムズの小説はとにかく冗長で無駄に修辞的なので、そこは気にせず一気に読むのがよし、と前作の訳者あとがきか何かで読みました。なんて適切なアドバイスだったんだろう。このアドバイスがなかったら挫折していたかもね!ストーリーは、孤島での半密室殺人です。メンバーの誰かが犯人に違いないという。あるお金持ちの所有する島で演劇祭が行われることになります。そこで演じるわがまま女優は、脅迫状のようなものを受け取ったため、護衛としてコーデ...

dry yeast | 2010.12.03 Fri 17:08

『ビッグ・トラブル』ローラ・リップマン

元新聞記者の女性探偵テス・モナハンシリーズ第4弾です。邦訳1作目で破局を迎えた彼氏、クロウが窮地におちいっている?そう示唆する謎めいた手紙がテスの元に届きます。意地っ張りのテスは、重い腰をなかなか上げようとしません。自分にいろいろと言い訳をしながらようやくクロウ探しに乗り出すと、彼がとんでもないトラブルに巻き込まれていることがわかるのです。ネタバレすると、ふたりはよりを戻します。シリーズで同じ男女がくっついたり離れたりって珍しいな。女性が描く女性探偵ものならではという感じで新鮮です。テスとク...

dry yeast | 2010.12.03 Fri 16:59

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