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JUGEMテーマ:時代小説 藤沢周平の初期、というより、修練時代の作品を集めたといったほうがいいか。文章が固いし、話も膨らみがなく直線的で唐突過ぎる。例えば、同じ主人公の「暗闘風の陣」と「如月伊十郎」は、長編伝奇小説になる可能性が高いのに2編合わせて約60ページとはもったいない。その他にも、種の状態で発表されているような作品が多い。もっと実らせてから発表すればよかったのに、と思うが、それが修練時代なのかもしれない。後年の藤沢周平になる前の蕾ぐらいは味わえる。ファンなら読んでおくべし。(...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 12:01
JUGEMテーマ:時代小説 武家物2編の他、藤沢周平には珍しい現代物1編、それに4つの随想を収録した、掻き集め感ハンパない1冊。武家物はどちらも、剣の腕のある主人公が藩内の派閥抗争に関わるようになって…という藤沢周平十八番のお話。「野菊守り」の最後に「これについては誰にも文句を言わせないと、五郎助は誰も文句なんか言っていないのに、心中ひとりでいきり立って…」とあるようなユーモア溢れる表現も著者らしい。(2017.5.6読書メーターにUP) にほんブログ村
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 12:00
JUGEMテーマ:時代小説 著者晩年の作品を集めた短編集。収録されている3編の中では表題作の「静かな木」がお気に入りかな。婿に出した息子が果し合いをするという話から、その相手の父親で、かって自分が不祥事を庇ったことで中老にまで出世した元上役との因縁が蘇り、そこに藩内の派閥争いも絡んで…という藤沢周平の武家物らしい作品。剣を遣った時に腰を痛め、息子の嫁に膏薬を貼ってもらいながら「あ、いたたた」と言ってしまうユーモア。老年に達していた著者自身の姿が窺えてニヤリとしてしまう。他の2編は...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 11:56
JUGEMテーマ:時代小説 既読の他社の文庫本に収められていた3作品を除いた中でイチ押しは?と考えると、「恐喝」か「入墨」か「穴熊」か「暁のひかり」か・・・って、ほとんど全部じゃないか。(笑) それだけ粒揃いの作品ばかりということだが、「雪明かり」だけはちょっと不満。ストーリーは素晴らしいが、この長さでは窮屈だと感じた。展開が早すぎて「えっ、もうそこ?」となる。長編とはいわないが、もう少し肉付けしてもらった方が違和感を覚えず読めたと思う。(2017.5.5読書メーターにUP) にほんブ...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 11:55
JUGEMテーマ:時代小説 5作品中、「夢ぞ見し」は唯一ユーモアを感じる作品。昌江はしばらく居候することになった若い武士を雑に扱ったり心浮き立たせたり…。しかし、その武士はやがて藩主となる身だった。「遠い少女」では、かってほのかなときめきを感じた少女が大人の女になって現れるが…。最後の「目の前にいるのは、鶴蔵の知らない一人の中年女のようだった。その中に、鶴蔵はもう一度遠い昔の少女の面影をさがしたが、見えなかった」という文章が切ない。表題作の「長門守の陰謀」は実際の出来事をテ...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 11:53
JUGEMテーマ:時代小説 武家物と町屋物が入り混じった短編集。「疑惑」では、浮気を目撃されたことから自分を脅すようになった元養子に罪を被せるために夫を殺した女の情念に、主人公同様返す言葉がない。「旅の誘い」では、他の画家が失敗した仕事が自分に回ってきた時、広重が口にするその画家への配慮と心にある自信を「暗い喜びを押し出してくる」と表現したのには唸ってしまう。表題作の「花のあと」は、自らの青春の終わりを桜に感じる描写が心に残る。切ないね。(2017.5.5読書メーターにUP) <2023....
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 11:52
JUGEMテーマ:時代小説 人それぞれだろうけど、収められている5編の中ではやはり表題作の「玄鳥」かな。他の4作品と違い、ただただ切ない。家の中の賑わいがいつまでも続く事は滅多にない。そこを描いて素晴らしい。「鷦鷯」は老武士と娘とその娘にちょっかいを出す軽薄そうな若い武士という3人の関係を背景にストーリーが進むという藤沢作品ではお馴染みの話。「浦島」は長年の冤罪が晴れたものの、自分に合った居場所は元の所にはなかったという話。他の2編も手堅く娯楽作品に仕上げてある。味わうべし。(2017.5.3読書メ...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 11:50
JUGEMテーマ:時代小説 藤沢周平は「用心棒日月抄」から作風が変わったと述べている。すると、それ以前に発表されたものを集めたこの短編集は暗い作風だった頃の作品ばかりということになるが、「臍曲がり新左」のようなユーモア溢れるものも入っている。表題の「冤罪」もやるせない話だがユーモアに包まれているので悲惨さが緩和されている。しかし「潮田伝五郎置文」は初期の藤沢周平作品にあった暗さが色濃く出た作品。思い込みの生んだ悲劇といったらいいのか、最後に明らかになる想い人の本心が主人公の悲惨さを増幅...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 11:47
JUGEMテーマ:時代小説 最初に読んだ時に印象に残ったのは、ラスト近くで、今は家老になった主人公と普請組という下士のままのかっての友が、身分を外し「おれ、おまえ」で話すところ。上巻の感想に書いた「ドロドロした」ものをそれぞれの立場で見たり経験したりしてきた者同士の厳しい会話が沁みる。「蝉しぐれ」の感想で「40代以上の男性は読むべし」と書いたが、この「風の果て」は、50代以上の者しか読むべからず。もっといえば、組織の中での自分の最終形が明確になってきた者しか読むべからず、かな。(2017.4...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 11:13
JUGEMテーマ:時代小説 私は「風の果て」を「裏蝉しぐれ」だと思っている。身分の低い家に生まれた主人公が友との交わりを通して成長すると同時に出世もしていくという大まかなストーリーは両作品に共通するものだが、「蝉しぐれ」にあったような清廉さはない。もっとドロドロした「大人」の小説。上巻では青年時の主人公が内密で護衛に付いた上士が襲われるが、思いがけず昔からの友人の助けが入ったところまで描かれている。主人公の青年時と家老となった現在とを交互に描写し見せてくれる表現が映像的で見事。何度目か...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 11:11
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