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JUGEMテーマ:時代小説 秘剣を身に付けた剣客たちを描いた短編集。収められている八編全部がそうではないのだが、一冊を読み終えると全体的に悲運の印象が残る。 この本を最初に読んだのは随分前だが、今まで一番印象に残っているのは「暗殺剣虎ノ眼」。父を殺した暗殺者の正体が見えた主人公の驚愕の様子が行間から伝わってくるラスト三行。 これより好きな作品は他の七編の中にあるが、それでも印象が最も強いのは「暗殺剣虎ノ眼」だった。今回の再読でも、背中がひんやりするような無気味さが伝わってくるラストは秀逸...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 10:59
JUGEMテーマ:時代小説 藤沢周平作品の中で「用心棒日月抄」の次に好きなのが、この中に収められている「三ノ丸広場下城どき」。昔の剣名を見込まれ極秘の護衛を言いつかった主人公がその任務に失敗する。しかし、それは、すっかりなまった体になった主人公の失敗を見込して今は執政になったかっての恋敵が仕組んだ罠だったことに気づき・・・。最後は剣を交えての闘いになるが、決意をして身体づくりに取り組む主人公の姿を「太めの天狗様のもの」と描写するユーモアが殺伐さとのバランスを取っている。他の3作品もお勧...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 10:58
JUGEMテーマ:時代小説 昔、古谷一行主演の連続ドラマを見たのをきっかけに原作を読んで藤沢周平の世界に入った。自分にとってはこれまで何回も読んだ思い出深い作品。今回、何度目かの再読をしたが、やはり面白った。許嫁の父を斬って脱藩し、江戸で生活のために用心棒稼業をすることになったという主人公の設定が抜群。この後にシリーズとして3冊出ているが、個人的には赤穂浪士の話が背景に流れているこの本が一番好み。藤沢周平作品の中でも一番好きな作品。(2017.4.2読書メーターにUP) <2023.6.27...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 10:56
JUGEMテーマ:時代小説 映画「たそがれ清兵衛」は藤沢周平の何編かを原作にしたものだが、そのうちのひとつが表題にもなっている「竹光始末」を再読。こちらには「たそがれ清兵衛」が表題の短編集と違い、町人物も収められている。が、中で印象に残るのは武家物の「乱心」。妻が、根も葉もない自分の不義の噂を流したのは実は乱心の末に切り殺された夫ではなかったのか、と微笑みを浮かべながら問いかけるラスト。こういう心の闇を描かせた時の作者の上手さを再認識した。(2017.3.25読書メーターにUP) にほんブログ...
本、読みました。 | 2020.04.30 Thu 10:55
JUGEMテーマ:時代小説 「秘太刀馬の骨」は、オール讀物に連載された後、単行本化された。それを読んだ時に「おやっ?」と思ったのは、結末が雑誌連載時と異なっていたからだった。単行本では、秘太刀の遣い手は道場主の矢野藤蔵だったが、連載時は別の人物になっていた。以後、この作品を評する文章を幾つも見たが、雑誌連載と単行本の違いに触れた物は目にしなかった。そのうち、連載時の結末が違っていたというのは、私の記憶違いでなかったのかと思うようになってきた。 雑誌連載が終わったのは1992年、もう25年も前...
本、読みました。 | 2020.04.29 Wed 20:27
武家物の時代小説のアンソロジー。縄田一男が選んだだけあって、どれも素晴らしいものばかりだが、特に、池波正太郎の「錯乱」と神坂次郎の「兵庫頭の叛乱」が印象的だった。「鬼平犯科帳」や「剣客商売」では、長いシリーズになったぶん、表現の簡素化が目立つ池波正太郎だが、「錯乱」では主人公とその主との騙し合いの結末が素晴らしい。また、神坂次郎の「兵庫頭の叛乱」は「元禄御畳奉行の日記」とは全く印象の異なる、しかし相変わらず緻密な作品。「主人公がそこまで読んでいたか」とわかるラストが引き締めている。(2016.11...
本、読みました。 | 2020.04.29 Wed 20:21
JUGEMテーマ:時代小説 今週の日曜日にNHKのBSで映画「たそがれ清兵衛」が放送されるらしい。それを聞いて久しぶりに原作を読みたくなった。本の「たそがれ清兵衛」は短編集で、表題作と最後の「祝い人助八」、それにこの中には入っていない「竹光始末」が映画の原作になっている。何度目かの再読だが、個人的にはやはり「祝い人助八」の最後の、いないと思った人が待っていてくれたという場面。映画でもあのシーンには弱い。何度見てもそう。原作も何度読んでもそう。はあ、困ったもんだ。(20107.3.22読書メーターにUP)...
本、読みました。 | 2020.04.29 Wed 20:11
JUGEMテーマ:時代小説 ・以前、数シーンだけUPした明治時代の怪盗モノ小説のワンシーンです。 (冒頭部分/途中部分/東京名所デート部分/怪盗シーン編/物語の核心部分を既にUP済み。) ・通しでちゃんとした形で出すには、かなりの推敲&練り直しが必要なため、とりあえず途中途中の何シーンかだけちょこちょこ出しています。 ・旭は普段は男装していて対外的には「御曹司(男)」ということになっていますが、正真正銘女の子です。 その後、深夜のうちに窓からこっそり雪ヶ崎邸へ...
言ノ葉スクラップ・ブッキング〜シーン&シチュ妄想してみた。〜 | 2020.03.14 Sat 15:19
JUGEMテーマ:時代小説 ・アイディアはあるものの、通しで書く時間的余裕が無さそうな明治時代の怪盗モノ小説の途中部分です。 (冒頭部分と途中部分&明治東京名所デート部分が既にUP済みです。) ・そのまま全没にするのはもったいないので、アイディアができている部分のみリサイクルしています。 ・今回は物語の核心に迫る部分がちょこちょこ書いてあります。 ・めぼしいシーンのみ抜き出して書いているので、段落と段落がつながっていません。 「不運だったな、旭...
言ノ葉スクラップ・ブッキング〜シーン&シチュ妄想してみた。〜 | 2019.11.16 Sat 20:15
JUGEMテーマ:時代小説 ・以前ちょこっと書いた明治時代の怪盗モノ小説の抜粋です。 ・通しでちゃんとした形で出すには、かなりの推敲&練り直しが必要なため、とりあえず途中途中の何シーンかだけちょこちょこ出しています。 (そのため、ビミョウに段落と段落がつながっていなかったりします。) ・旭は普段は男装していて対外的には「御曹司(男)」ということになっていますが、正真正銘女の子です。 ちょうど先日旭と出会った辺りに差し掛かった所で、あまりにも先...
言ノ葉スクラップ・ブッキング〜シーン&シチュ妄想してみた。〜 | 2019.09.29 Sun 16:49
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