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グリム童話第一巻の、(KHM20)『ゆうかんな仕立て屋さん』、(KHM22)『なぞなぞ』の、それぞれの物語を、表現を柔らかくして結合させたような印象です。 『なぞなぞ』では、王女はなぞを解く側でしたが、ここではなぞを出す側です。高慢な王女のなぞかけに、見事答えられたものは、王女と結婚ができるのでした。もしなぞが解けなくても、『なぞなぞ』のように処刑されることはありません。 それに、三人の仕立て屋が挑みます。そして、仕立て屋の中でも、題名にもなっている、賢いちびの仕立て屋が、見事王女と結ばれます。そ...
'ものがたり'散策 | 2017.04.01 Sat 19:00
物語を読み進めていくと、この場面はあそこで、あの場面は...と言った具合に、これまでに個人的に読んできたドイツ民話や、いま記事にしているグリム童話のシーンが、あちこちに散見されます。 印象的だったのは、主人公がやがては倒すこととなる、三人の巨人との出会いで、巨人を仲間割れさせようとするシーンは(KHM20)『ゆうかんな仕立て屋さん』を思わせます。 また、その巨人が、密かに狙う王女を、主人公が訪ねて行った際にとる、眠っている王女の持ち物を拝借し、後に主人公が、巨人を倒した証明とする、物品の獲得...
'ものがたり'散策 | 2017.03.31 Fri 18:54
グリム童話(KHM087) 『貧乏人と金持ち』 神様が行う願い事の道義的な裁定 グリム童話(KHM088) 『さえずり、おどるひばり』 約束という、民話、妖精物語の一大テーマ グリム童話(KHM089) 『がちょう番のむすめ』 かけがえのない聖なるもの グリム童話(KHM090) 『若い巨人』 お馴染みの親指小僧が巨人になってしまった場合のお話 グリム童話(KHM091) 『土の中のこびと』 民話で多用される小人というキーパーソン グリム童話(KHM092) 『金の山の王さま』 約束をテーマとする民話のいち類型 グリム童話(KHM093) 『か...
'ものがたり'散策 | 2017.03.30 Thu 21:45
主人公は、グリム童話で、お馴染みのハンスです。しかしグリム童話第一巻にみられたような。愚か者のハンスではありません。このことについては、前記事(第二版KHM104)『忠実な動物たち』で述べた魔法についてのことが、グリム童話第一巻の特定のキャラクターであるハンスについても、生じているといってもいいでしょう。 つまり、グリム童話第一巻の物語は、お話の採録の時点から、すでに口承されてきた民話としての信頼性に乏しく、さらに、それゆえの、第七版までの改訂の際の、修正、削除や、結合、分割によって、元の民話と...
'ものがたり'散策 | 2017.03.29 Wed 18:35
動物報恩譚の、ひとつとして考えてもいいでしょう。貧しい主人公の男は、僅かなお金を握って広い世の中に出ていきます。そこで主人公が目にしたのは、子どもたちの慰みものとされていた動物たちでした。男は、子どもたちから動物たちを金銭で買い取り、彼らを自由の身にしてあげます。そのおかげで、彼の懐のお金は底をついてしまいます。 そして男は、つい出来心から、王さまの金庫のお金を拝借してしまいました。これが見つかり、男は罰を受けます。箱に閉じ込められ川に流されてしまいました。それを助けようと、男に救われた動...
'ものがたり'散策 | 2017.03.28 Tue 18:20
貧しい母と娘は、もう食べるものが無くなって困っていたところ、娘が、森で出会ったおばあさんに、呪文を唱えると、いくらでもおかゆを炊いてくれるお鍋をもらいます。食べるだけ煮えたら、また呪文で止めることもできます。もう、ひもじい思いをすることはありませんでした。 ある日、娘が外出したとき、母親は、お鍋に、呪文を唱えてみます。するとお鍋は、おかゆを炊き始めました。そして、母親はたらふく食べます。ところが、母親は、お鍋を止める呪文が分かりません。おかゆはどんどん煮えてきます。おかゆは家中を満たし、や...
'ものがたり'散策 | 2017.03.26 Sun 18:40
物語を構成する材料が、(KHM100)『悪魔のすすだらけの兄弟分』とほぼ同じです。それぞれの物語が、どこに語るべきものの重点を置くかで、お話の展開は異なる様相を示します。また、それに伴って、用いられる背景や、道具立ても変わってきます。 両物語は、主人公と悪魔との契約を軸にして展開されます。そして、最後は、主人公の結婚で結ばれます。そして、語られるのは、『悪魔のすすだらけの兄弟分』では、主人公の救済に重きが置かれているのに対して、この物語では悪魔の狡猾さに重点がおかれているように思います。 『悪...
'ものがたり'散策 | 2017.03.25 Sat 18:36
お馴染みの、主人公がハンスの物語です。しかし、彼独特のあのキャラクターは、鳴りをひそめています。彼が、その独特のキャラクターを発揮するのは、グリム童話第一巻でのみのことなのでしょうか。 また、グリム童話に欠かせない小びとが、ここでも登場しています。これまでも、グリム童話の小びとは、主人公を助けたり困らせたりで、善とも悪とも取れない、なぞを多く含んだ不思議な存在でした。ここでも、悪魔であると語られてはいますが、慈悲深いところなどを見せ、その素性ははっきりとはしません。いずれにしても、物語の中...
'ものがたり'散策 | 2017.03.24 Fri 18:27
貧しい木こりは、一人息子のために汗水たらして稼いだ金をやっとの思いで貯めて、学校に通わせます。一人息子に教育を与えたかったのです。息子は一生懸命に学びました。 ところが、息子が一人前になる前に学資はつきてしまいます。父親はがっかりしました。息子は仕方なく父親のもとに帰らざるを得ませんでした。父親には、もう毎日のパンを稼ぐのがやっとだったのです。 息子は、父親と共に働くことにします。しかし、父親は、森の仕事は息子には辛いだろうと反対します。だいいち、斧は、一本しかありませんでした。斧を買う...
'ものがたり'散策 | 2017.03.23 Thu 19:40
グレープスは、ある日のこと、材木を荷車に積んで、とある博士に売りました。グレープスは、その博士が美味しそうなごちそうを食べていたので憧れ、博士になる方法を聞きます。 その方法とは、なんともいい加減なものでした。博士らしい格好を整え、道具を揃え、肩書を掲げるだけです。しかし、グレープスはその通りにすると、自然と周りが彼を博士として認知するようになるのでした。 ここで、グレープスが、出世するために語られるエピソードは泥棒探しです。彼は、特に何もしないのですが、周りが、博士としての彼を察し...
'ものがたり'散策 | 2017.03.22 Wed 18:39
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