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細かいところの辻褄がどうなっているのか説明が足りていません。第二版に続き、第七版も読んでみましたが解決しませんでした。なので、この記事は、少し想像をたくましくして、注釈を加えた大筋と、おおよその印象を述べるにとどめておきます。 ある城の妃が、まだほんの幼い、むずがる王女をあやしていたところ、どうしてもおさまらない我が子に癇癪を起こして、呪いの言葉を吐いてしまいます。その呪いの言葉とは、お前なぞ、カラスになって飛んで行っしまえというものでした。 すると王女は、本当にカラスになって、暗い...
'ものがたり'散策 | 2017.03.19 Sun 18:29
グリム童話の記事を書くときに、第二版を読んでいるのですが、この物語については、なんとも、とらえどころのないお話にうつってしまいました。 しかたがないので、第七版も読んでみました。すると、少しは、お話が形をとってきます。グリム兄弟も、改訂の際に、気になった箇所を修正したのではないでしょうか。第七版は、第二版に、少し説明が加わって、お話が追いやすいようになっています。 しかし、お話が語らんとするところが明白になってみると、あまり説明のくどくない、第二版のほうが魅力的にうつるのでした。 ...
'ものがたり'散策 | 2017.03.18 Sat 18:28
ドイツ民話に、『三人の王女』(『世界の民話』発行所ぎょうせい 所収)というそっくりのお話があります。 この物語と比べるなら、共に、三人の王女が姿を消し、それを、三人の男の探索者(民話では兵隊、この物語では狩人)が、彼女たちを助けるためにあとを追うというものです。王女たちは、地下世界の、竜に、捕まっていました。そして、その秘密を知るのは小人です。 ところが、小人から、その秘密を聞き出すことができたのも、王女たちを救ったのも、一番年下の探索者でした。年上のふたりの探索者は、ずる賢く、その手柄...
'ものがたり'散策 | 2017.03.17 Fri 18:25
主人公は、グリム童話ではお馴染みの、親指小僧です。これまでも、親指小僧が活躍するもので、このブログで扱ったものは、(KHM37)『おやゆびこぞう』、(KHM45) 『おやゆびこぞうの旅修行』があります。 しかし、この物語では、冒頭、親指小僧は、女の巨人にさらわれて、彼女に育てられ、鍛えられると、みるみる成長し、親指どころか、力の強い巨人になってしまうのでした。そして、女の巨人は、これで修行が終わったとして、親指小僧の成れの果てである巨人を開放します。 ところが、巨人は、両親のもとに帰ってきても、その...
'ものがたり'散策 | 2017.03.16 Thu 22:15
王女が、遠い国の王子と、結婚することとなり、旅立ちます。しかし道中で、連れてきた腰元の計略に、はめられて、王女は腰元に位を奪われてしまいます。 腰元である偽の王女が、何食わぬ顔で王子と結婚しました。本物の王女は、王子の城で、がちょう番をしている小僧とともに働くことになってしまいました。 しかし、不正を見ぬいた、王子の父親である王は、それを正して腰元を処刑し、本来あるべき秩序に戻し、王子と本物の王女は、幸せを得るという物語です。これが大筋ですが、物語は色々な登場者や道具立てを持ち、それに由...
'ものがたり'散策 | 2017.03.15 Wed 18:31
主人公は、三人姉妹の末子であり、末子が成功するお話の類型としてとらえることもできるでしょう。 主人公の娘の父親は、長い旅に出ることとなります。彼は娘達におみやげを約束します。姉たちの希望は、叶えてやることができそうです。真珠にダイヤモンドと、具体的なものなので、お金さえ払えばたやすく手に入れることができます。ところが主人公の末娘の希望は、物語のタイトルにもなっている、”さえずり、おどるひばり”という、なんとも抽象的なものなのでした。 それでも、なんとか父親は、それを見つけることができました...
'ものがたり'散策 | 2017.03.14 Tue 18:32
グリム童話第二巻の、読書を始めたいと思います。 昔、神様が、まだ地上を人間たちに混じって、旅をしていた頃の話となっています。日本神話とは、逆の行程をたどっていることになっていますね。 それはそうとお話です。神様は、旅の疲れをとるために、宿を所望しました。そこに、隣り合った金持ちの家と貧乏人の小屋が現れます。 神様は、金持ちの家なら面倒を掛けまいと思い訪ねますが、金持ちは、普段からどこの誰とも知れないものを、泊めることなどしません。そんなことをすれば、自ら物乞いになってしまうという考...
'ものがたり'散策 | 2017.03.13 Mon 18:51
グリム童話(KHM61) 『小百姓』 欲というものを熟知した男 グリム童話(KHM62) 『みつばちの女王』 世界に分布する末子成功譚、動物報恩譚 グリム童話(KHM63) 『三枚の鳥の羽』 本当の愚か者なら徳は得られない グリム童話(KHM64) 『金のがちょう』 兄たちの賢さと弟の賢さの差異 グリム童話(KHM65) 『千枚皮』 禁忌についてのテーマをもつ物語 グリム童話(KHM66) 『うさぎの花嫁さん』 ファンタジックな物語 グリム童話(KHM67) 『十二人の狩人』 ひきさかれた恋仲のふたりのゆくえ グリム童話(KHM68) 『ペテン師...
'ものがたり'散策 | 2017.03.12 Sun 18:53
初版から第七版までを通して、グリム童話、第一巻の巻末に収まっている物語です。短いお話ですが、ユーモラスなお話の展開に、読者の、その後の、がちょうへの興味など、第二巻への誘導をもたらす仕掛けなのではないでしょうか。 さて、狐に襲われたがちょうたちは、狐に最後のお願いと称して、今生のお祈りをさせてくれと、交渉事をとりつけます。そして、がちょうたちそれぞれが順番に、長くて終わらないお祈りをすることによって、今、現在も、狐に食べられずに済んでいるというお話です。 頭の良い狐が、困り果てている...
'ものがたり'散策 | 2017.03.11 Sat 18:33
前半は(KHM19)『漁師とその妻』にそっくりの物語です。ヒラメが金の魚にとってかわり、金の魚の言うことを聞くことで、幸福が授かるというお話になっています。ただし、このお話では、このからくりのことを、誰に対しても、秘密にしておかなければならないという条件付きですが...。 ここでもおかみさんは、幸福を台無しにしてしまう役割を担います。秘密の詮索をして夫と金の魚との約束を破らせてしまうのです。すると、一瞬で幸福は去っていきます。この辺りの描写はコミカルです。この出来事が、二度繰り返されます。 そし...
'ものがたり'散策 | 2017.03.10 Fri 18:23
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