[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 作並の鎌倉山は、仙台に来た頃から心惹かれる山だった。仙山線で近くを通るときは、必ずその急峻な岩壁を見上げ、いつかは登ってみたいものだと思っていた。しかし、国土地理院の地図には、山頂に至る道は描かれていない。ところが、近年、ゴリラ山との愛称で、登山者が増えているらしい。そこで、ヤマップを検索してみると、ルートが載っているではないか。標高差280mを、岩壁とは反対側の北からアプローチする。コースタイムは、登り1時間、下り50分と記されている。そこで、自宅から自転車で...
山にうたえば・・・ | 2024.12.04 Wed 14:24
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 10月8日 硫黄岳山荘〜横岳〜赤岳〜キレット〜権現岳〜青年小屋 山小屋の朝食は、5時10分からである。談話室で、八ヶ岳に関する本を読みながら、始まるのを待った。朝食を済ませて外へ出ると、ちょうど日の出のころである。5時45分、金峰山のあたりの雲間から、太陽が顔をのぞかせた。奥秩父の両神山が懐かしい。太陽は、間もなく雲に隠れてしまった。今日は雲が多いが、何とか天気が持つだろう。6時20分、出発。全員、十分に寒さ対策している。横岳へ登り始めると、右手の視界...
山にうたえば・・・ | 2024.11.03 Sun 14:49
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 10月6日 仙台〜茅野(ちの) はやぶさ6号は、予定通り、仙台駅を8時17分に出発した。蔵王の山並は、雲に覆われて見えないが、虹がかかっていた。虹は、那須あたりで完全な弧を描き、青紫色から赤紫色までのグラデーションが美しい。さらに、その外側にも薄い虹がかかっていた。大宮駅で埼京線に乗り換えると、こんどは、富士山が見えた。雨上がりで空気が澄んでいるためだろう。富士山に初冠雪というニュースが昨日あったが、頂上が白くなっているのが望まれた。西国分寺駅で中...
山にうたえば・・・ | 2024.11.03 Sun 14:48
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 プロローグ 令和5年、本部山行委員会主催の南八ヶ岳縦走(10月7〜9日)に参加した際、東九州支部のOさんと知り合った。「東北の山へいらっしゃいませんか。ご案内いたします。」などと話し、その後もメールのやりとりをしているうちに、本部山行委員会の新企画「山行倶楽部」に取り上げられた。これは、本部、支部の合同山行を地元の支部が案内するというものである。そして、その初回を宮城支部が案内することになり、2024年5月から山行委員会に加わり、プランを練ってきた。宮城支部では...
山にうたえば・・・ | 2024.11.03 Sun 14:45
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 北股岳山頂(2024.8m) (4)8月8日(金):梅花皮小屋から飯豊山荘へ 4.1 4:10、管理人さんに見送られて、小屋を出た。霧がかかってはいるが、雨は降っていない。「お世話になりました。」カーン。管理人さんが鐘を鳴らした。足元をヘッドランプで照らしながら、北股岳を登り始めた。はやる心を押さえながら登っていくと、薄明るくなった空をバックに、鳥居のシルエットが見えた。4:38、北股岳山頂(2024.8m)に到着した。石造りの祠に二礼二拍手一礼し、休まず下り始...
山にうたえば・・・ | 2024.08.16 Fri 15:13
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 飯豊本山山頂(2105.2m) (3)8月7日(木):本山小屋から梅花皮小屋へ 3.1 本山小屋を出たのは、5時すぎである。山の上は、もう明るい。ガスがかかっているが、そこそこの視界がある。広々とした尾根をなだらかに登っていくのだが、草が生えていないので、どこが登山道なのか、わかりにくい。明るくなってから出発したのは、正解だった。しばらく登ると、霧の彼方に標柱らしきものが見え、5:43、飯豊本山山頂(2105.2m)に到着した。小さな石造りの祠と三等三角点の標...
山にうたえば・・・ | 2024.08.16 Fri 14:58
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 はじめに 2000年7月30日から2泊3日で朝日連峰を縦走した時のことである。大朝日岳の頂上からは、素晴らしい眺望が開けていた。すると、湧き上がる雲の彼方に白く光る雪を頂いた山々が連なっているのが見えた。美しい。次は、飯豊連峰だ。そして、最初に飯豊連峰に挑戦したのは、2009年7月19日だった。小国から入り、温身(ぬくみ)平の天狗平ヒュッテに前泊し、梶川尾根を登った。途中、五郎清水で給水する予定だったが、水場の位置がわからず、行き過ごしてしまった。そのため、蒸し暑い中、...
山にうたえば・・・ | 2024.08.16 Fri 14:41
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 「テレビ番組で、田中陽希さんが槍ヶ岳へ登っているところを見て、いつかは、槍ヶ岳へ登りたいなと思いました。それが、山岳会に入った動機です。」と語ったのは、Yさんである。自分は、若いころに北アルプスへ行ったことがあるが、槍ヶ岳には登ったことがない。「いつでも行けるさ。」「いつかは行けるだろう。」と思っている間に50年たってしまった。よし、Yさんと槍ヶ岳へ行こう。そう考え、登山プランを立ててみた。数年以内に実現すればいいなと考えていたところ、S支部長に背中を押され、2...
山にうたえば・・・ | 2024.08.04 Sun 16:52
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 午前4時半、各自支度を整え、弥山小屋の前に集合した。天気は少し回復し、霧雨になっている。山頂に雲がかかっているためなのだろう。赤テントを片づけている若者に声をかけた。「学生さんやね。どこの山岳部やろか。」「関学です。昨日、天川川合から登り、今日は、小篠宿でテント泊する予定です。」重装備で、難所の待ち構えている奥駆道を行くのは、さぞかしきつかろう。「天気が良いとええね。気ぃ付けて行きや。」一昨日、山上ヶ岳で合流した最高齢の行者は、ここで山を下りる...
山にうたえば・・・ | 2024.07.26 Fri 10:52
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 参篭所の朝食は、ご飯とみそ汁だけである。しかし、おかわり自由で、量はたっぷりある。3時30分、法螺貝の音とともに、雨の降る中を出発し、ライトを頼りに山上ヶ岳を下り始めた。どこをどう歩いているのか、皆目わからない。しかし、前回の経験で、しばらくは危険個所がないことがわかっているので、不安はない。4時40分、第66番靡・小篠宿1616mで勤行。空が明るくなり、もうライトはいらない。積み上げられた石垣や石畳の道が、ここにかつて数多くの堂坊が立ち並んでいたことを物語...
山にうたえば・・・ | 2024.07.26 Fri 10:24
全683件中 1 - 10 件表示 (1/69 ページ)