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「紫」2017年9月号 大道無門(「紫」9月号抄) 山崎十生 選・評 妹はずっとライバルさくらんぼ 嶋野靖子(山紫集) 脱皮するたび傷つきやすくなってゐる 森壽賀子(無門集) 昆虫や爬虫類などは、成長するにつれ脱皮をする。 掲句に於いては、脱皮をする動物の生態を説いているわけではない。 脱皮という現象を人間世界に当て嵌めて考察しているのである。 そういう想いの深さに季語など入る余地がなかったのである。 無理に季語を入れることはない。 &nbs...
俳句スパイス | 2017.08.30 Wed 16:10
「紫」2017年9月号 龍門集より 土間涼し語り部となる自在鉤 山崎十生 手を拡げ抱く荒川風青し 採れたての緑の風を贈ります 青岬第といふ字の幾曲り 若林波留美 百合白し影に重さのなき憂ひ 新緑というふ最上の導火線 渡辺まさる 青しぐれ悲母観音の赤ん坊 本気度をためされてゐる心太 鈴木紀子 兜虫約束だけが残ってゐる これやこの来信来訪風香る 関口晃代 万緑の真唯中へとさ...
俳句スパイス | 2017.08.30 Wed 15:52
畑打つて美濃の山城きらめかす 流星に願ひ人間臭きこと 福相を深めて父の日向ぼこ 待春やとびとび押しの朱印帖 耳の日や役所にでんと投書箱 うれしさが後脚に出て跳ね仔馬 崩れむとしては蚊柱たち直る 紙皿にカレー山盛り文化の日 寒餅のひび吉なりや凶なりや 黒鯛(ちぬ)釣りの岩一枚を分かち合ひ 蝙蝠(かわほり)のひるがへりては星を出す 子の部屋の暑さポスター貼りつめて 鹿の子の眼のつぶら班(ふ)のまだら 裸木の上に裸の空ありて 鳥渡る豆粒ほどの五色沼 広島の...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.08.29 Tue 21:22
俳句スパイスインターネット句会 俳スパネット・開設準備句会 第5回 結果発表 数字は得点 *はそのうちの特選数 1 音遅れ夢のかけらの大花火 玉子 2 喪の舟を支へてゐたる夜光虫 人見 3* 3 偶然の出会いか否か盆踊り はるくん 4 舌の上だけの和解やゼリー食う マヨマヨネーズ 3* 5 月蒼し遠回りする西銀座 すみれ 6 ブランドの服着て気取る案山子かな 玉子 1 7 みんみ...
俳句スパイス | 2017.08.23 Wed 09:28
俳句スパイスインターネット句会 俳スパネット・開設準備句会 第5回 選句は5句選で、うち特選一句お願いします。 その他選評・感想・質問・意見などご自由にお書き下さい。 最下段の「 Add a coment: 」 より name: にネット俳号 commentos: に句番号と句 ↓ 「コメント送信」をクリック 1 音遅れ夢のかけらの大花火 2 喪の舟を支へてゐたる夜光虫 3 偶然の出会いか否か盆...
俳句スパイス | 2017.08.23 Wed 08:50
土日と結社の異なる句会に参加。土曜はすべて兼題、日曜は雑詠。 それぞれ勉強にはなるが、やはり結社には合わないのか。 1・主催者を含め、句会で感心させられる句が出ているか 2・自分の句に対する批評が自分が伸びようとするところに合致しているか この2点を満たしてくれる句会があれば参加していきたいと思っているがなかなか。 ベテラン主催者に対しても異なる見方をかなり述べるので、場を多少乱しているのかもしれないが句会とはそういうところだと思っている。 句会はおしなべて高齢者が多いが、新鮮...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.08.22 Tue 20:52
紫さいたま句会 「紫」の二つある本部例会のうちのひとつ。 毎月第二土曜日、武蔵浦和コミュニティーセンター (JR埼京線武蔵浦和駅西口徒歩二分)で 午後1時から4時30分に開催しています。 各自自由題で3句出句・8句選。会費1,000円。 次回のさいたま句会は10月14日(土)の予定です。 山崎十生主宰選 天 秋晴へ生きとし生ける罪積めり 波留美 地 はるかなる月に捧げむ波の音 壽賀子 人 切り出せずきぬかつぎの皮つみ上がる 武彦 秀逸...
俳句スパイス | 2017.08.19 Sat 16:46
睡りにも睡る力や蝌蚪の紐 俎の水を均(なら)して桜鯛 人妻をむんずと借りて運動会 初蝶の影にも光にも触れて おぼろ夜の籠に寝かせて白ワイン 泳ぎより戻り真上にシャンデリア 柚子の湯に沈み一国一城主 まなざしを高きへあづけ絵踏かな 笹鳴きや闇みつしりと蔵の中 猫の仔の牙が甘えて出てしまふ 神童のその後を知らず青嵐 鶏頭のひとかたまりの憤怒かな 花茣蓙に売る金銀のまがひもの 駘蕩と運河ふくらみては凋み 戦争がどこかにあつて蝶の昼 滴りの光が先にしたたれり ...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.08.16 Wed 22:22
「紫」2017年8月号 大道無門(「紫」8月号抄) 山崎十生 選・評 懼れずに風が鯉幟をくぐる 渡辺智恵(無門集) 五月の大空を鯉幟が泳いでいる平凡な光景に見える。だが、 一軒そう見えるが、じっくり読んでみると日常的な次元とは、 うって変わって主役が真逆なのである。鯉幟は、まるで大きな口を開け、 今にも人を飲み込みそうである。また、風が潜るという発想が見事。 鋸の歯を研ぐ父息を殺す蟇 大滝徳美(無門集) ...
俳句スパイス | 2017.08.13 Sun 09:29
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