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2008年 「やぶれ傘」同人 第一句集 渦巻きて雪の降り来る高千穂峡 地の人と地鶏の鍋を春の宵 春泥の道を産土詣かな 高みより花の散りくる舟くだり 秩父路や花の下出て花の下 一隅の苔にも春の光かな 春風やアメリカを向く龍馬像 海苔舟の影の連なり朝の川 ぶつかけの讃岐うどんや山笑ふ 下闇や熊野古道の石畳 日曜日一家総出の昆布干し ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.02.12 Wed 19:27
JUGEMテーマ:俳句 道場の俳句会「坐忘会」の令和7年新年初句会が奇しくも第400回の記念の会であった。昭和61年8月に道風庵林玄妙老居士を世話人とし、倉科笹鳴子先生を迎えて、故双峰庵山口夕靄老師他11名で発足した。その後39年間、中断すること無く続いている。 本会は耕雲会庵老大師の作句精神から発露したものと思われ、これまでに参加された人は人間禅会員だけでなく、道場にご縁のある方々も含め55名くらいに及ぶ。すでに他界された方もある。これだけ歴史を積んで来たことを本当に素晴らしいと思う。...
座禅ブログ | 2025.02.10 Mon 11:47
2009年 「やぶれ傘」会員 第2句集 水温む池に一円玉ひかる 菜の花の匂ひのなかを川沿ひに 切り岸をおんころころと椿落つ ひとひらの桜を掬ふ手水かな 寄せ墓に思はぬ数の黒揚羽 磴のぼる灼けし手摺りに掌を触れて 靴紐を結び直して秋遍路 コスモスの辺りに風の仏木寺 早々と門を閉ぢけり寒の寺 南無大師遍照金剛冬深し 松ヶ枝の雪に雪ふる白峰寺 ...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.02.07 Fri 19:44
令和7 「秀」主宰 春菊の湯をとほしたる香りかな 風紋の浜昼顔にきて消ゆる 栴檀の実のはればれと高々と 道端に袋立てたる新茶摘 しづしづと荷を下ろしたる風鈴屋 大年の満月上げて厳島 定年の嬉しくもあり梅の花 春浅し伝ひ歩きと便りあり つぎの風まではらはらと山桜 涅槃会に大僧正の車椅子 高床に脚垂れてゐる涼しさよ 一片も散ら...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.02.04 Tue 12:25
2015年 「やぶれ傘」会員 第1句集 スチールの机西日に吞み込まれ 踝のカクカク動く浴衣の娘 文化の日踵のつかぬ椅子にをり 自づから崩るることもかき氷 秋空の高みへ落ちてゆく心地 辣韭をこんなに漬けてひとりとは 去年今年同じ顔してゐたりけり 蟷螂の構へは風に揺れやすし 磔の形(なり)となりたる夜の案山子 台風一過納豆混ぜてをりにけり 柿を捥ぐ柿の高さに空を見て 湯たんぽの人肌となる時刻かな もちかへて風あらたまる団扇かな 夕焼け...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.01.31 Fri 21:38
2013年 「櫟」同人 第1句集 咲き満ちてふはりと軽き桜の木 まばたきもせず卒業の歌うたふ 干草の牛舎にかをる良夜かな 鮎跳ねてしばし光を残しけり 大寒の全き月の兎かな 朝寒の肘とがらせて矢を番へ 風船を空へ逃がしてしまひけり 心地よき猫の重さや夜の秋 菌山だんだん眠くなつてくる 春の闇圧して列車の止まりたる ポストまで十歩の道の吹雪きをり 御降りの海をくまなく濡らしをり 裸婦像の肩にあたたかさうな雪 瓜冷やす水たうたうと溢れさせ 山車に乗...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.01.27 Mon 22:11
平井蜂生先生をお招きして、俳句会を開催しました。 今回も、俳句の題材を求めて散歩しました。 吟行(ぎんこう)と言います。場所は道場近くの善福寺公園。 「何かいい題材、ないかな〜」 「お題の季語、『冬木立』ってこういうのなんだ!」 「吟行の最中に、先生と一緒に仲良くパチリ」 道場に帰ったら俳句を作って、お互いに良いと思った句に投票しました。 その後は、講評なんですが……控えめに言って、めっちゃ楽しいです。 芸能人の作った俳句にコメントする人気テレビ番組にも負けない...
座禅修行だより | 2025.01.20 Mon 20:47
平成24 「若竹」同人 第1句集 をさな子のつかみそこねて浮いてこい 幼な子に少し法螺ふく橋涼み 秋暑し角のつぶれし文庫本 秋篠の秋は天女の笑みのなか ミニ鳥居並べ初売神具店 足らざるを知り足るを知る青林檎 鈴屋を訪うての帰りむかご飯 身にしむや転移の二字にある重さ 出迎への日傘大きく振られけり 看取りとは贖罪に似て花ざくろ 付き添ひの仮寝のシャツの汗じめり ドクターも車椅子押す踊りの輪 庭涼し刀掛けある躙り口 JUGEMテーマ:俳句...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.01.19 Sun 21:14
2019年 「海程」主宰 第15句集 地を叩くよう鴉鳴く夏だ 一二の灯やがて無数の寒灯し 声美し旅の隣の姫始め 水鳥に石放うらんとして耐える 春の駅一人の声が馬鹿でかい 人間が集まり植樹はじめたる ふらここが亡妻(つま)の向こうで揺れている 裸身の妻の局部まで画き戦死せり 立待や自然死なら何時でも宜し 青年に職なし老人ごまめ嚙む 燕帰る人は被爆のふるさと去る 検査入院名月が待つているとは 父も母も妻も秩父の春の土 死と言わず他界と言いて...
《本の出張買取》奈良・全適堂 店主ブログ | 2025.01.14 Tue 20:49
JUGEMテーマ:俳句 開催日:令和7年1月12日(日) 場 所:本部道場 剣道場会議室 参加者:12名 投句者:6名 令和7年の初句会は奇しくも第400回の記念すべき会であった。 翠玉さんの入会もあって、参加者は最高の12名。とても充実し、盛り上がった句会となった。 皆さんの句評も大変活発であった。 最高得点者は のりこさんでした。 今回の兼題は「雑煮」「雪」「水仙」 ------各自の高得点句を紹介します。-------- ※千代紙...
座禅修行だより | 2025.01.14 Tue 10:31
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