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俳句つれづれ 第12回 「桂信子」 鳥海美智子 ふところに乳房ある憂さ梅雨ながき 信子 この句ほど自分が女であることを前面に出した句はない。 昭和14年に桂七十七郎(なそしちろう)と結婚した信子は、 丸2年にも満たない16年9月、喘息発作によって夫は急逝、 信子は26才であった。実家に帰った信子は生涯独身を貫き、 俳号「桂信子」を変えなかった。 ひとづまにゑんどうやはらかく煮えぬ ゆるやかに着てひとと逢ふ蛍の...
俳句スパイス | 2017.06.14 Wed 11:22
JUGEMテーマ:俳句 今週末の7月30日(土)、埼玉県川口市で第25回彩の国ベガ俳句大会(埼玉県芸術文化祭2016協賛事業)が開催されます。会場は駅徒歩1分の好立地です。 当日の講演は、作家としても注目を集める又吉直樹氏との共著「芸人と俳人」でも有名な堀本裕樹氏です。 多くの方のご参加をお待ちしています。 日時 2016年7月30日(土) 10時30分受付開始、開会1時 会場 川口総合文化センターリリア 11階大会議室 JR京浜東北線川...
俳句スパイス | 2017.06.14 Wed 11:21
紫さいたま句会 「紫」の二つある本部例会のうちのひとつ。 毎月第二土曜日、武蔵浦和コミュニティーセンター (JR埼京線武蔵浦和駅西口徒歩二分)で 午後1時から4時30分に開催しています。 各自自由題で3句出句・8句選。会費1,000円。 次回のさいたま句会は8月12日(土)の予定です。 山崎十生主宰選 天 二人とも無口になっている驟雨 宣代 地 夕端居見えない海の音を聴く 美智子 人 原爆忌水平線は目の高さ 和美 秀逸 ...
俳句スパイス | 2017.06.14 Wed 11:19
「紫」2017年7月号 大道無門(「紫」7月号抄) 山崎十生 選・評 自らを傷つけ癒す春の波 金子和美(山紫集) 終りなき旅のはじまりシャボン玉 森壽賀子(龍門集) シャボン玉は、400年以上前の文献にも出ている。江戸時代には シャボン玉売りなども出ていたそうである。それから今日に至るまで 子供の遊びとして伝わってきた。すぐ割れてしまうしゃぼん玉を 〈終わりなき旅〉と捉えたところに無常を増幅させている。 花筏水底すべて...
俳句スパイス | 2017.06.14 Wed 11:19
「紫」の二つある本部例会のうちのひとつ。 毎月第一日曜日、川口市立西公民館(JR川口駅西口・徒歩5分)で 午後1時から4時30分に開催しています。 各自自由題で3句出句・8句選。会費1,000円。 次回は8月6日(日)です。 山崎十生主宰選 天 かたつむり無駄な時間は無駄でない 智恵 地 削げるだけ削ぎしいのちか蛇ひかる 波留美 人 わだかまりすっきり捨てて心太 ふじ子 秀逸 力抜きちからそだつや雲の峰 みずほ 尺蠖は時を刻んでゐたりけり ...
俳句スパイス | 2017.06.14 Wed 11:18
「紫」2017年7月号 龍門集より 鬼になる修行を積めり野火に舌 山崎十生 咲くことは最後の手段桜東風 引き際が肝心要三鬼の忌 国いかに浅蜊クローズアップさる 若林波留美 御柱よ群を抜け出す諸葛菜 貼り付きし仮面融け出す花の下 渡辺まさる 無重力状態なりし花吹雪 家系図をはみ出してゐる今年竹 鈴木紀子 天国を地図にて探す万愚節 再びの西行桜はどのあたり 関口晃代 西行の桜吹雪く人もふぶくなり ...
俳句スパイス | 2017.06.14 Wed 11:17
梅雨の蝶白蝶草の高さほど 白蝶草は季語ではないので、梅雨の蝶との取り合わせで詠んでみました。 梅雨寒や古書店直下防空壕 京都のある古書店の店主の座っている真下に防空壕があるとのこと。 妙齢のハスキーボイスお花畠 時の日や老いたる小町像と歌碑 時の日は6月10日。 >時間を尊重し,生活の改善・合理化を進める目的で,1920年(大正9)設定された記念日。6月10日。671年4月25日(太陽暦の6月10日)に天智天皇が初めて漏刻(水時計)を設置して時刻...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.06.12 Mon 11:04
豪快にピクトグラムが滑り梅雨 お店にあるピクトグラム。 唐突に梅雨に突入。 梅雨に入る積み上げし書へまた一書 詠みたい本ばかり増えていく。 買取りの本は余裕があるのでご用命を。 入梅や卵まぶしくレモン色 先日いただいた山羊飼いさんのファームで産んだ卵。 レモン色ははじめて。 考へてをる噴水も雲も見ず 京都国立博物館にて。 噴水を奏づ見えざるハーピスト クリスタルボウル風鈴交々に JUGEMテーマ:俳句
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.06.09 Fri 10:10
万緑を引きこむ湖の底ひかな 井手町に石窯焼のピザの店があり、そこで山羊を飼っているという情報を得る。 しかし閉店してまもない後。 そばの大正池で詠んだ句。 池だが、広くそして深さを感じる。 湖は深さ5メートル以上とも言われるが、決定づける区別はないようだ。 底ひは古語で奥底。 濃みどりの湖に黄菖蒲高らかと これも大正池。 万緑を映した海から太陽のように黄菖蒲が昇る。 弱者とは一体誰か七変化 紫陽花は色の移り変わりから七...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.06.07 Wed 12:22
感銘を受けて著者ご本人から直接購入。 平明な言葉で誰にでもすっと入ってくるおおらかな句が多い。 詠み方のお手本にしたいような句ばかり。 好きな句はほとんどなので選句が難しい。 当たり前のことに詩を見つけられる人こそ詩人なのだろう。 フェルメールの光を曳いてゆく蛍 フェルメール好きにはたまらない句。 やられた感強し。 澄む水の底に抒情のやうなもの つぶあん派こしあん派ゐて月を待つ 体脂肪0%の案山子かな イーハトーブの星の匂ひの冬林檎 イーハトーブは宮...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2017.06.05 Mon 12:34
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