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気まぐれ 3話

JUGEMテーマ:短編小説  チリチリと、かすかに油の爆ぜる音がやけに大きく響くように感ぜられる。  僕は今いる場所も忘れて起き上がろうと片足をベッドから地面に下ろそうとして失敗した。思いのほかこのベッドは幅広に作られているらしい。そもそも誰のために作ったものなのか。  つかの間の引っ越し、あるいは旅に来ていたというべきか、そのことをぼんやりと思い出したのだが、残念なことにあの紙を書き残したであろう彼は正直者ではなかったようだ。  部屋がやけに明るい。寝ぼけて明かりをつけるなんて器用な真似が自...

ぶるすけった | 2017.11.09 Thu 23:26

気まぐれ 2話

JUGEMテーマ:短編小説  馬車で長い間揺られること、揺られること。どのぐらいたったかはわからない。しかしどうせ時間ばかりが長く感じられただけで大して移動していないのだろう。よくもまあ、これだけの缶詰にして馬も車を進められるものだと、その点ばかり考えていた。車の中では口を利くのはあまり行儀のよろしくないことらしく、誰一人沈黙を保っていた。というか、口を開くには近すぎるというか、ひどすぎる揺れのせいで言葉も聞き取りづらそうだし、どうにも言葉をしゃべるのも不自然な態勢だし、みな華やかな話題の一...

ぶるすけった | 2017.11.09 Thu 15:06

気まぐれ 1話

JUGEMテーマ:短編小説  まだるっこしい日が続いていた。  目を開けると、窓から眠たそうな鈍い光が弱弱しく届いてくる。  叩くような音はしない。雨は降っていないのだろう。  しばらく何をするでもなく天井を眺めていたけれど、ようやく決心するかのように被っていた布を投げ出す。  窓の外には、草むらの中に雷を模したような波打った形に並べられた岩の隊列が見える。僕がいつも真っ先に挨拶することになる不愛想なオブジェである。  僕はいつも起きはじめにそうするように数少ない我が家の相棒である家具に目...

ぶるすけった | 2017.11.09 Thu 15:06

雪だるまが溶ける頃 第2章 沙希とのお別れ ー 1

第一章の続きです。              沙希との別れ     あの頃、私には、優希と隆弘と翔太とそして沙希がいてくれた。 公園の中にある櫓で、七夕祭りの飾り付け作りを沙希と二人でしていた。 公園の敷地内には、遊具とお祭りの時、神楽が舞う畳八畳位の櫓がある。櫓の天井には、鬼や天女等の絵が描かれている。 春は桜や藤の花、秋は金木犀や銀杏の木が彩る。  毎年七夕の日(8月7日)は、富士ヶ丘の夏祭りがあり、神楽や神輿が出て、その日だけ村は賑やかで、出店の前に行列が並ぶ。 ...

My First JUGEM | 2017.10.09 Mon 20:10

新作 初の短編集 「白龍抄」発行!!

JUGEMテーマ:短編小説 2017年6月24日 初の短編集 「白龍抄」発行しました   初の短編集「白龍抄(はくりゅうしょう)」20170624発行   水月あす薫mizuki asuka   ¥417+税(¥450)   北の杜編集工房 仙台市青葉区国分町3-1-4 ムサシヤビル4F 022-222-6309 http://www.kitanomori.jp/ 出版社ネット注文、承ります   引き続き 第二作 小説「千に咲く」      20160629発行 処女作 小説「虹を紡ぐ人びと」20150705発行 各¥50...

6/24第三作初の短編集「白龍抄」水月あす薫のシリウスの泉   | 2017.09.28 Thu 23:23

虹が絶つ

 JUGEMテーマ:短編小説       どんよりと影を落とす生徒玄関は、ひどく陰鬱な雰囲気だった。 6月ももう後半、中庭では紫陽花が見事な花を咲かせ、連日雨に濡れている。風情といえば聞こえは良いが、しがない高校生である貴矢にとって、梅雨の時期など迷惑極まりないものでしかなかった。濡れたアスファルトの独特の生臭さ、癖のつく髪の毛、濡れる制服や鞄。そうしたあらゆることが鬱陶しい。一番に、貴矢は昔から傘を持つこと自体、面倒でならないのだ。荷物は増えるし、片手がふさがるので行動...

JACK | 2017.09.04 Mon 16:17

とある男の複雑怪奇

JUGEMテーマ:短編小説       今日は、最高の一日だったんだ。最高なんて言っても、別に大それたことじゃない。宝くじに大当たりしたとか、とんでもなく好みの美女に告白されたとか、世界の多くの人間がそう経験できないようなことが起こったわけではないんだ。ただ、学生時代から久しく会ってなかった友人たちとようやく都合があって、夜の街、俺の一番お気に入りの店で一緒に酒を飲み交わして、思い出話に花を咲かせたってだけ。広い目で見れば、ほんの些細な幸せだろ。けれど、神に誓ったっていい。...

JACK | 2017.07.01 Sat 14:39

ビューティフルソング

JUGEMテーマ:短編小説       双子の姉が死んだ。晴れた冬の朝だった。 その日は大学へ持参しているお弁当を、姉が作る番だった。けれど、その日姉は寝坊したので、結局お弁当は私が作って持参することになっていた。一限の講義に遅れないようアパートを出て、そのまま車に轢かれて死んでしまったのだから驚きだ。アパートの前の道路は車の通りが少なく安全だと、不動産屋があんなににこやかに話していたではないか。しかし、姉は死んでしまったのだ。昼からの講義を履修していた私が、毎日お互いの...

JACK | 2017.07.01 Sat 14:38

奇妙な若王子くん

JUGEMテーマ:短編小説       若王子くんは私の父の弟の長男、すなわちいとこの男の子だ。彼は今年の春から大学進学のため、実家のある千葉から東京で暮らすこととなったのだが、その引っ越し先に選ばれたのは私の住むマンションであった。父がおかしなところで気を利かせ、ちょうど大学の近くに住んでいた私の元への居候を提案したためだ。確かに一人暮らしをするよりはいくらか家計に優しいかもしれない。とはいえ、実の父が年頃の男女(とはいえ私はかれこれ26になるのだが)へ配慮のひとつもできない...

JACK | 2017.07.01 Sat 14:37

柿の木2

JUGEMテーマ:短編小説 ※同タイトルの短編とはまったく無関係です       「ともちゃん、わたし黄泉の国にいってくる」 緑ちゃんはグラウンドの鉄棒のすぐそばにある柿の木を見上げながら、わたしに一言そういった。もうすぐ雪が降るぐらいの季節で、柿の木は実も葉もほとんど落ちてしまっている。夕暮れの風に吹かれて、ただでさえ少なくなった葉っぱがまた一枚散った。一番低い鉄棒にもたれて誰もいない学校を見つめていたわたしは、すぐそばで柿の木を見ていた緑ちゃんを振り返った。 「そ...

JACK | 2017.07.01 Sat 14:35

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