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翼十人十色「何処にも無い国の物語」

ある日お風呂に入っている時、鏡に映った自分の背中に翼が見えた。 絵本の天使のような美しい白い翼ではなく、スズメのような茶色のちっちゃいのが一組、ちんまりと付いている。動かそうとするとヒラヒラと動くが、空は飛べないみたいだ。 てゆーか、目には見えているが、実体が無いのか、服を着る時も別に気にならず、意識してみると服の上にもチョコンと茶色い翼が見える。 不思議なこともあるもんだと思ったが、害は無いようなので気にしない事にした。 仕事に行こうと、地下鉄駅に続くいつもの道を歩いていると、同じような...

白嘘物語‐つくもうそ物語 | 2012.01.24 Tue 22:54

ストーブの季節「十三夜」第六夜

へぇ〜、薪ストーブ使ってるんだ。暖かいけど、しょっちゅう薪をくべなくちゃいけないから、ちょっと面倒だよね、薪。石炭も使えるの?ああ、いいね、石炭の火は長持ちするもんね。そうそう、そうだった。灰を捨てるの面倒だわ。毎日やらなきゃいけないし。でも何か楽しいじゃん。火の面倒をみるって楽しいよ。火を見るのも楽しくない?今の生活だと、ロウソクの火以外は、火ってあんまし見ること無いよねぇ。あのね、私、薪や石炭の燃える匂いって、すごく好きなんだ。冬の匂いなんだけどさ、すごくあったかい匂いだよね。今度、焼き...

白嘘物語‐つくもうそ物語 | 2012.01.21 Sat 23:49

紅林君の憂鬱「何処にも無い国の物語」

 紅林は今日、少し憂鬱だった。珍しく早めに学校に着き、講義室に向かおうと廊下を歩いていたら、突然誰かが彼の名前を叫んで飛びかかってきた。動きがトロかったので、さっと身をかわして足払いを掛けたら、その男は勢い良く壁に激突して崩折れた。眼鏡のフレームが歪んで、見るも無残な横顔を晒していたが、紅林の知った顔ではない。「俺に何か用?」放って置こうかと思ったが、一応殴りかかってきた理由くらいは知りたいので聞いてみた。床に倒れた男は歪んだ眼鏡をかけ直し、涙で滲んだ見苦しい顔で唾を飛ばしながら叫んだ。...

白嘘物語‐つくもうそ物語 | 2012.01.18 Wed 23:26

財布を飼う

 お金が無い。先月、バイト先を上司とケンカして辞めてしまった。わずかばかりのバイト代が振り込まれたが、家賃や携帯代を払ったら、もう無いも同然だ。就活はしているものの、まだ仕事が見つからない。 このご時世、正社員の口はなかなか無い。もっとも、それは特に自慢できるスキルも無い自分のせいでもあるが。家に居てもする事が無いし、少しは体を動かそうと、近場の商店街まで散歩に出て来た。お金が無いので、何か買うわけではない。まぁウィンドー・ショッピングだ。商店街の寂れた一角に、これまた寂れた骨董屋があった...

白嘘物語‐つくもうそ物語 | 2012.01.14 Sat 19:49

昇降機小景-その二

 母さんが出て行って父さんと二人の生活になったが、僕の事を心配した、父方のお祖母ちゃんや叔母さんなどが、時々家に来ては料理や掃除をしてくれたので、僕の生活は案外と落ち着いて平和だった。多分、母さんがいなくて淋しいと思ったのは、最初の二日くらいだったと思う。 その後、男二人の生活に慣れてしまえば、それは意外と気楽でのんびりしたもので、いつもキビキビと規則正しく、潔癖症で神経質だった母さんと二人暮しをしなくて良かったと、僕は密かに胸をなでおろしたほどだ。 父さんは、母さんと僕が月に何度か会う機会...

白嘘物語‐つくもうそ物語 | 2012.01.11 Wed 20:53

杏子の家「家へ帰ろう【二版】」

  私は杏子。お父さんは時計屋さんで家の一階がお店なの。 家の壁に大きな時計が飾ってあって、町の人がみんな見るのよ。ここに時計があるとすごく便利なんだって。私も学校の行き帰りに必ず見るんだ。まだ、ちょっと早いから本屋さんに寄って帰ろうかな。「家へ帰ろう【二版】」   JUGEMテーマ:陶芸  JUGEMテーマ:短編小説

白嘘物語‐つくもうそ物語 | 2012.01.06 Fri 22:00

ヤーティの家「家へ帰ろう【二版】」

わたしはヤーティ。わたしの家は乾いた灰色の土地にポツンと建ってる。遠く旅してきた人たちが泊まれるように、いつも一部屋空けてあるの。今日は父さんに頼まれて、町までお酒を買いに行った。町には何でもあるし、見てて飽きないけど、早く帰らなきゃ。あんまり暗くなると、一人で帰るの怖いから。「家へ帰ろう【二版】」  JUGEMテーマ:陶芸JUGEMテーマ:短編小説

白嘘物語‐つくもうそ物語 | 2011.12.30 Fri 21:51

試金石「何処にも無い国の物語」

ようやく雪が雨に変わった夜、誘われて、久しぶりに友達と飲みに行った。 カウンターだけの小さなバー。カクテルが安くて、女性にも優しいお店に二人して飛び込んだ。 あんまり飲んだりしない子なので、何か有ったのかな、と思っていたが、案の定、面倒な恋をしているらしい。 綺麗で聡明、人見知りで簡単に男と付き合う子じゃない。この子が好きと言うのなら、それは誤魔化しの無い本気の恋なのだろう。 でも、相手の気持ちははっきりしないみたいだ。 私は、梅酒ロックをすすりながら、試金石が有ればいいのにねぇ、と呟いた。 ...

白嘘物語‐つくもうそ物語 | 2011.12.28 Wed 20:10

羊飼い「何処にも無い国の物語」

近所に羊を飼っている人がいて、時々散歩をさせているところを見かける。 羊は大きくムクムクとして目付きが悪く、密集したその白い毛は、まだらに灰色にくすみ、あんまり可愛くなかった。 その首には大型犬に付けるような首輪がゆるく巻かれ、土佐犬でも引きそうな紅白の太い組紐のような綱に繋がっていた。その綱を握っているのは、グレーの作業着の上下を着たおじいさんで、こちらも目付きが悪く無表情に羊を連れて歩いている。 散歩はゆっくりで、しょっちゅう立ち止まっては、路上にわずかに生えている雑草を根こそぎ食べて...

白嘘物語‐つくもうそ物語 | 2011.12.25 Sun 18:32

顔「何処にも無い国の物語」

 俺は子供の頃から色々視える体質なのだが、慣れてしまったせいか性格か、視える物が怖いと思った事はない。視えるってのは、この世の物ではない何かの事だ。  怖くはないが、関わり合いになるとメンドクサイので、大抵は見て見ぬ振りをしている。だから幽霊屋敷探検なんてした事はない。そういう物を好き好んで探 りたがるオカルト好きと付き合うのもイヤだが、自分の理解出来ないものを矢鱈と怖がってキャーキャー騒ぐ連中も好きじゃない。 俺の友達の中で一人、面白い奴がいた。研究家体質で実証主義な奴だ。  深夜、飲んだ...

白嘘物語‐つくもうそ物語 | 2011.12.23 Fri 22:14

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