[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""] 短編小説のブログ記事をまとめ読み! 全97件の9ページ目 | JUGEMブログ

>
短編小説
  • JUGEMテーマ

ブログテーマ

ユーザーテーマ

短編小説

このテーマに投稿された記事:97件 | このテーマのURL:https://jugem.jp/theme/c231/14376/
短編小説
このテーマについて
貴方の書いた短編小説。
アップしてみませんか??
このテーマの作成者
作者のブログへ:「heartvoice」さんのブログ
その他のテーマ:「heartvoice」さんが作成したテーマ一覧(1件)
このテーマで記事を投稿する
このテーマに投稿された記事
rss

< 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10 >

イニシャル「何処にも無い国の物語」

 私は骨董市やフリーマーケットを見て回るのが好きだ。  高いものは無理だけれど、千円程度のアクセサリーや小物などを買って帰る事が多い。そういったものが手元に溜まってくると、今度はそれらを自分でフリーマーケットなどに出店して販売するのだ。  売るときは買ったときより、少し値段を上乗せしている。  だって、出店料を支払う事を考えたら、そうでもしないと赤字になってしまうのだもの。そんなに商売っ気があるわけじゃないけど、店を出すからには黒字にしたいじゃない。  さて、今年もお祭りの季節がやってきた...

白嘘物語‐つくもうそ物語 | 2011.12.22 Thu 21:33

幸福の指環「何処にも無い国の物語」

結婚が決まった時、どこから噂を聞いたのか少しの間だけお付き合いのあった男性から馴染みの喫茶店に呼び出された。彼は以前よりやつれ、ふわふわした浮世離れした表情で「お祝いを渡したかった」と私に黒い小箱をくれた。そして弱々しく笑うと、またふわふわと漂うように席を立った。あっけに取られてドアを出てゆく彼の後ろ姿を見送っていたが、気を取り直して黒塗りの小箱を開けてみると、黒ビロードの上に丸い輝石が二つ付いた銀の指環が納められていた。石の一つは絹の様な純白の真珠で、もう一つは柘榴色の赤い珠である。どうし...

白嘘物語‐つくもうそ物語 | 2011.12.21 Wed 23:31

螺旋階段「何処にも無い国の物語」

子供の頃、近所にお化け屋敷と呼ばれる、無人の洋館が在ったんだ。 誰も住まなくなって何年経っていたのか分からないが、とにかくお化けが出るという噂があり、怖がりの子供などは、その家の前を通るのさえ嫌がるほどオドロオドロシイ建物だった。 僕が五年生の学校が休みの日の事だ。友達三人と、そのお化け屋敷探検を決行した事がある。今、思うと大変な事をしたと思うのだが、かなり荒っぽいやり方で、僕らはその家に侵入したのだ。 その家の正面玄関は、ガッチリした木製のドアだったのだが、裏口はごく普通の日本家屋に有りが...

白嘘物語‐つくもうそ物語 | 2011.12.19 Mon 21:26

第十三夜 メリー・クリスマス 「十三夜」

マンションの居間に、高さ2メートルほどのクリスマス・ツリーを飾っている。ブルー、レッド、ホワイトの電飾がゆっくりと点滅してキレイ。星や天使や、ガラスのオーナメントが灯りを反射し、キラキラと輝いている。子供が出来ても、歳を取っても、ずっと飾れるようにと、ちょっと奮発して買ったお気に入りのツリーとオーナメントだ。年に一週間くらいしか飾らないけれど、眺めているだけでしっとりと幸せな気持ちになる。悩みも不安もどこかに置いておいて、ただじっと美しいツリーを眺める時間が好きだ。玄関のドアがガチャリと音を...

白嘘物語‐つくもうそ物語(引越し中) | 2011.12.09 Fri 19:23

「何処にも無い国の物語」猫の駐在

 O町は人口二千人の小さな田舎町だ。昭和四十年代までは炭鉱で栄えていた。  ドミノのように等間隔に建てられた画一的な石炭会社の宿舎には、全盛時、溢れるほどの従業員が住んでいたが、廃坑に伴い人々は町を捨て、人口はあっという間に半分に減った。  住む者がいなくなった途端、玄関や窓に板を打ち付けられた件の官舎は、風雪にさらされ数年で白っ茶けた廃屋に変わる。そして、町は眠ったように静かになった。  こんなゴーストタウンのような町にも駐在所がある。  年配の気のいいお巡りさんが勤務しているが、老人ばかり...

白嘘物語‐つくもうそ物語(引越し中) | 2011.12.06 Tue 20:24

「家へ帰ろう」【二版】クリストファーの家

ぼくはクリストファー。ママと二人で古いアパートのニ階に住んでいる。ママはアーティストだから、家の中はすごく変わってて面白いんだ。ぼくにも大人になったらクリエイティブな仕事をしろって言う。でも、ぼくは弁護士になりたいんだよね。今日の夜、家でパーティをやるんだって。気が乗らないけど、早く帰ってお手伝いするんだ。 「家へ帰ろう」【二版】より JUGEMテーマ:陶芸 JUGEMテーマ:短編小説

白嘘物語‐つくもうそ物語(引越し中) | 2011.12.04 Sun 19:05

「十三夜」第五夜 坂道

見知らぬ街を、地図一枚頼りに歩いている。 ははぁ、この真っすぐな広い坂道を一番上まで登ればいいのだな。 だだっ広く乾燥している坂道は、最初は緩やかな傾斜だったのに、進むにつれ段々勾配がきつくなり、しまいには地面にへばりついて歩かざるを得ないような急傾斜になってきた。 もう、へとへとだ。坂の頂上はまるで見えない。ピーカンに晴れた青空が恨めしい。 上から乗用車が転がり落ちるように坂を下ってくる。おいおい、タイヤが宙に浮いてるよ。 もう立っていられない。両手両足を使って、ロッククライミング状態で...

白嘘物語‐つくもうそ物語(引越し中) | 2011.12.03 Sat 22:33

「白嘘物語」第七話 探偵事務所

 JUGEMテーマ:短編小説赤い煉瓦造りの小ぎれいなビルヂングです。三階建てでね。入口の左側には輸入商会、右側にはテーラーが入っています。ええ、男性服も女性服も取り扱っているようですねぇ。入口のガラスのドアの向こうに階段があります。石造りのね、どっしりした造りです。建てたのは、どこぞの子爵のご子息でして、ああ、まぁそれはどうでも良い事でした。階段を上がった二階には事務所が入っています。普通のね。 三階まで登ると、廊下の右側に曇りガラスの嵌ったドアがあります。そのガラスに書いてあります。「探偵事...

白嘘物語(引越し中) | 2011.11.28 Mon 20:39

「何処にも無い国の物語」帰郷

JUGEMテーマ:短編小説  最近は「孤族」という言葉が流行りらしく、独身で兄妹もおらず、故郷を離れて一人暮らしの長い私にとっても他人事ではないな、とテレビの特集番組を見ながら考えていた。 そんな時、同じような身の上の学生時代の友人から、ある日珍しくメールが来た。<故郷に帰る事にした。ついては家具や本など、欲しいものがあったら取りに来ないか?何でも持っていっていいぞ。いつでもいいから都合の良い時にでも寄ってくれ> ああ、あいつ、とうとう引き上げるのかと思いながら、休みにでも行くよ、と返信した...

白嘘物語(引越し中) | 2011.11.28 Mon 12:47

「十三夜」第一夜 ‐ お告げ

 JUGEMテーマ:短編小説日常に軽い絶望と、それさえも形骸化させる惰性を抱えて生きている。 そんな時たまたま、あまり話した事の無い同僚と、帰り道が一緒になった。彼女は、「 ありがとう」を一日千回言うと、運が開けるとか言うけれど、ウチら、毎日仕事で死ぬほど言ってるのに、開運した覚えなんかないよね、とか仕事の愚痴を面白おかしく話した。面白い人だった。こんなに面白い人なら、前からもっと話せば良かった。「カルマなんじゃないのぉ?前世で悪い事したせいとか。あと、魂のステージが低いとか若いとか、前に...

白嘘物語(引越し中) | 2011.11.23 Wed 20:56

このテーマに記事を投稿する"

< 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10 >

全97件中 81 - 90 件表示 (9/10 ページ)

[PR] レンタルサーバー heteml [ヘテムル]
あなたのクリエイティブを刺激する、
200.71GBの大容量と便利な高機能!