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第4章 ブルーローズ

JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの シーフォート夫妻は同僚達を迎えるなりあんぐりと口を開けるしかなかった。 手提げ袋いっぱいにおもちゃを持ってきたかと思うとシーフォート夫妻との挨拶はそこそこに息子のマシューと遊ぶことに集中してしまったのだ。 マシューは多くのおもちゃに埋もれて喜んでいたが、夫妻はただもう何事か?と思うばかりであった。同僚のヴァクスはともかく引きこもり状態だったセアラまでもがのこのことおもちゃを手にしてこの第二主星までやって来たのだ。もう天地がひっくり返った気がしてならなか...

やりなおしアリス | 2017.05.30 Tue 19:15

ブルーローズ 第3章おとぎ話

JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの     ふいにまた恐怖がこみ上げてセアラは動きを止めてしまった。 ヴァクスの申し出を受けて数日が経っていた。 それからというものセアラの心は恐怖に縮みあがっていた。 申し出を受けたその夜、自分の家庭事情をを思い出したセアラはヴァクスに申し出を断りに行った。 愛のない家庭を作ることの愚かさを自分はよく知っている。それに人殺しの自分は子供を持つ資格などない。 そう言いに行った。 だが、反対にヴァクスに言いくるめられてしまった。 愛しているとまで...

やりなおしアリス | 2017.05.03 Wed 21:03

ヘブン・ロード〜ブルーローズ2〜 第二話 はじめまして!

JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの      第一コロニー、ムーンセカンド。月の様に丸い形をしているところからそう呼ばれている。色は赤褐色で主星からは赤い月と呼ばれていた。畏怖の念が注がれているところ。  このコロニーの中の聖ジョーンズ学園でセアラは軍人となるべく訓練、講義をうけることになる。セアラは専攻にパイロットコースを選んだ。他にも整備コースや宇宙生理学コースなどがあるが、セアラはあの蒼い宇宙を飛びたくてパイロットコースを選んだ。 「えーど。えーと。入学式の会場はど...

kokoroのお手紙 | 2017.05.03 Wed 16:07

キャラデザ(天野画)ミリ

JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの ミリちゃんです〜。 眉上ぱっつんの予定でしたが設定に入れていないためユウコちゃんとほぼ同じに。 立ち姿は早勢ぶっておりますがごく普通の高校生です。 冴子ちゃんぐらい没個性です。 マヒトとお幸せに〜。   現在続きは休止。 生活の質を向上のためブログなどはお休みしております。 書けるときは書きに来ますね〜。   六月は仕事も落ち着くのでまた書けると思います。 執筆も再開します。 今TOIEC受験勉強中です。 しばしお勉強から遠の...

やりなおしアリス | 2017.05.03 Wed 13:17

第2章ひだまり

JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの     真っ先にセアラは祖母の元へ向かった。当主の座を降りたものの実際は一族の首長だからだ。礼儀は守らねばならない。  もっともセアラにとっては優しい祖母に挨拶するのは義務ではなかった。  紙袋を置いてドアをノックする。 「お祖母様。セアラです。ただいま帰りました」  ドアの向こうから「お入り」と威厳のある声がかかってセアラが入る。銀髪の老婦人が大きな安楽椅子に座っていた。 「相変わらず早い帰りね。もっとゆっくり楽しんでくればいいのに」  ...

やりなおしアリス | 2017.04.20 Thu 20:03

ブルーローズ  第一章 月下の再会

JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの   スーザン・ステュアート伯爵ことセアラはただうつろな瞳でその場に立っていた。夜の闇の元での明るい夜会風景。いつ来ても不愉快な集まり。  口を開けば誰かの噂か政治的陰謀を計る会話ばかり。表面上は害の無い会話でも隠喩と暗喩をこめた会話には腹黒い思惑がひしめいていた。  虚飾に満ちた世界。  ぺちゃくちゃと話すつもりはセアラには毛頭無かった。もう少しいれば、面目は立つだろう。それまでテラスで過ごそう。  セアラはシンプルなイブニングドレスを翻してテラ...

やりなおしアリス | 2017.04.18 Tue 23:33

星のささやき 五章 完結

JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの     「誰?!」 しかし、言われなくてもわかっていた。体が覚えていた。見覚えのある感触。 サランだ。 「やめて・・・」  抵抗も大して力にならなかった。ただ本当はこうしてほしかった。サランにやさしくしてほしかった。無駄なわがままだと知りつつも。ただ一人、私を優しく受け入れてくれた人。パパとして慕っている人以外の他人にこうして受け入れてくれた人はいなかった。 「サラン・・・」  名を呼びながら玲音は涙を流す。 「屋上に戻ろう。...

やりなおしアリス | 2017.04.17 Mon 00:11

星のささやき 四章

JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの     さんざん話を聞かれて、サランはげんなりとして部屋へ戻った。しがないアパートの一室だ。自分が暮らしていた国の部屋の広さに比べたらどんなにせまいことか。だが、このこじんまりした部屋が好ましかった。大勢の人々にかしずかれる必要もない。   ふぅ、とため息をついてサランは上着を脱いだ。 今は冬だ。吐く息が白い。サランは空調のスイッチを入れた。   と。   ふと部屋がぐにゃりと、とゆがんだ気がした。   何が...

やりなおしアリス | 2017.04.17 Mon 00:05

星のささやき 第三章

JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの    屋上でサランはいらいらと歩き回っていた。数日たっても何の変化もない。普通の会社員として猫をかぶっているところだ。野村は一人暮らしだったようだ。几帳面に片付けられた部屋にサランはほっとしたものだった。男が一人で暮らすとごちゃごちゃものがちらがっている気がしたからだ。玲音の社会へもなんなく適応できた。玲音が簡単に説明しただけでほとんど理解した。一を知れば十を知る、である。  だから現代社会での生活には問題がなかった。だが、この一週間といえば野村...

やりなおしアリス | 2017.04.08 Sat 00:17

星のささやき 第二章

JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの          玲音がいやだというのにサランは抱きかかえたまま宮殿の中をずんずん歩いた。やがてフィオナの部屋につくと乱暴にドアを開けてベッドに向かった。放り出されるかと思いきや寝かされるときはこれ以上ないぐらい優しくおろされた。 「宮殿のみんなが見ていたじゃないのっ」  先ほどの悲しい気持ちはどこへやら。玲音は猛然と反論した。 「婚約者同士なのだから今更問題はないだろう。このまま結婚式を挙げてもおかしくないのだからね。とに...

やりなおしアリス | 2017.04.06 Thu 19:17

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