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「これ……」 「そうだ。見たことくらいあんだろう?オヤジから、お前にチャカの使い方を教えるように言われている。そら、持ってみろ」 金町がエアパッキンに包まれた銃を差しだしてくる。ヒロはゴクリと唾を飲み、ソレに手を出すのを躊躇った。 「心配すんな。まだマガジンは入ってねぇよ。ほら、さっさと持て」 「あ…、はい……」 両手で受け取ると、それはずしりと重い。人の命を奪うための物だ。そう思うと、その塊は、なおさらに重かった。 「安心しろ。いきなりぶっ放せと...
真昼の月 | 2018.08.31 Fri 08:03
栄次が帰った後、ヒロの運転で2人は桐生の部屋に帰った。部屋に帰りながら、ヒロは桐生に栄次の話を聞いていた。 「桐生の兄貴と組長は、付き合いは長いんですか?」 「おう。中学の入学式で乱闘して以来だ。ま、俺達、ヤンキーマンガを地で行ってたからな」 桐生の昔話は面白かった。自分の知らない世界の話だからかもしれないし、桐生がとても楽しそうに話すからなのかもしれない。 自分は、駈とは学校は別だった。自分は東京で、あいつは静岡に住んでいたから、学校どころか県も違うし、当然共通の友達などもいな...
真昼の月 | 2018.08.30 Thu 08:01
JUGEMテーマ:JUNE/BL/ML 僕の家庭教師さま エピローグ(21) 「俺はお前と居るのを楽しんでた。 これからもそうだ…雫」 「ん?」 「お前と居たいと思うのは俺の意志だ。 だからお前が負い目を感じるような事は何も無い。 確かに俺の興味を持つものは移ろいやすい。…だが、お前だけは違う」 「そんな事わかんないじゃないか! いつか悠が僕という人間に興味を無くしちゃったらきっと、あの時の時間は無駄だったって思う日が来るかもしれな...
時の過ぎ行くまま(Rink's Cafe別館) | 2018.08.29 Wed 09:07
「ヒロ、溝口達に裏で色々されてるみたいだな」 仕事の退けた後に、栄次にそう言われたとき、ヒロは思わず「は?」と間抜けた返事をしてしまった。組事務所には滅多に戻らない組長が、何故そんな細かいことを知っているのだろうか。 「良いか、ヒロ。舐められたらヤクザは終わりだ。組み手の時にでも良いから、溝口のことは1度きっちりと潰しておけ」 「ですが……」 暴走族の斬り込み隊長だということだし、溝口もきっとケンカなら強いのだろう。だが、サシで、拳だけで闘おうとするのなら、溝口はそう強...
真昼の月 | 2018.08.29 Wed 08:02
「まずは空手の基本を覚えろ」 「はい」 ジャージに着替えて行ったのだが、男達の格好はバラバラだった。金町はヒロと同じようにジャージのズボンにTシャツといういでたちだが、ジーンズ姿や革パン、スーツのジャケットを脱いだだけの男もいる。 溝口は革パンだ。 「俺はこれで闘い馴れてるからな」 そうイキがる溝口に、一応後輩として頭を下げ、ヒロもジャージの上着を脱ぎ、Tシャツ姿になった。 金町派にとって、ヒロなどただのホスト崩れだ。女受けする小綺麗な顔に、ほっそりとした優男。身長も18...
真昼の月 | 2018.08.28 Tue 08:01
JUGEMテーマ:JUNE/BL/ML 僕の家庭教師さま エピローグ(20) 悠がもう高卒以上の資格を取得していた事に唖然としてしまう雫はった。 どこかでそうじゃないかとは思っていた事ではあるが、やはり普通の高校生じゃなかった事に驚きが隠せない。 「じゃあなんで今悠がここにいるの?」 「そりゃ雫が居るからに決まってるじゃないか!」 それは前にも聞いた事がある話ではあるが、またあの時より深い情報が付け加えられると雫にだってまったく受け止め方が変...
時の過ぎ行くまま(Rink's Cafe別館) | 2018.08.27 Mon 10:26
系列の頂点である小野田組は直参達が一枚岩となっている奇特な組だが、その下の者達は上の座を虎視眈々と狙い、1人でも多くの人間を引きずり降ろそうと火花を散らす敵なのだ。そういう目で見たとき、ヒロは金町の敵に回る。今のうちに潰しておきたいと、今迄はそう思っていた。 だが、この男を自分が預かるとなると話は別だ。 ヒロが来てから、奴のことは横目で見ていたが、この男は義理堅い。自分が面倒をみてやれば、その恩を忘れることはないだろう。奥沢のために組内での立場に窮する自分にとって、オヤジやカシラ...
真昼の月 | 2018.08.27 Mon 08:01
「金町」 「はっ」 ここで自分に声が掛けられるとは思っていなかっただろう金町が、慌てて頭を下げた。 「ヒロを1ヶ月で使えるようにしろ。チャカの使い方も教えておけ」 「は…?俺がですか……?」 まさか、そんな事を言われるとは思っていなかったらしく、金町は間抜けな声を出した。ここに自分が残されたのは、今後のこと……降格とか、賠償とか、落とし前とか、そういう処分を言い渡される為だとばかり思っていたのだ。 自分の部下のしたことのでかさに寒気がする。もしもこ...
真昼の月 | 2018.08.26 Sun 08:02
JUGEMテーマ:JUNE/BL/ML 僕の家庭教師さま エピローグ(19)★ 「まだわかんないのか?」 「わかんないよぉ!!!」 「だから身体の相性がいいって言ってんだろ!…ハァハァ…これでもう…わかっただろ?」 悠も息が絶え絶えだった。 それもそのはずで、さっきからこれのずっと繰り返しなのである。 いくら雫が人より感じやすいとはいっても、必死に快感から逃れようともがき続けられたら絶倫を誇る悠だって危うくなりそうだった。 今まで雫が...
時の過ぎ行くまま(Rink's Cafe別館) | 2018.08.25 Sat 09:18
「ヒロ、お前、元プロのレーサーだって?」 「は、はいっ」 「……ああ、だからその動体視力なんだな……?」 栄次は何かを考え込むような顔をして、それからもう一つ質問を投げてきた。 「おい、レーサーってのは、あのスピードで走ってて、サインボード、マジで読んでるのか」 「ああ、はい。無線ももちろんあるんですが、結構聞こえづらいんです。基本的にトラブルとかがあったときはシグナルが出るんですが……ピットボード、あ、いえ、サインボードは必ずチェックします。無線よ...
真昼の月 | 2018.08.25 Sat 08:09
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