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(※)この話には、暴力的なシーンが含まれております。苦手な方はブラウザを閉じ、読まないようにお願いします。 ------------------------------ 「……よう、お目覚めか?」 まだ視界に靄がかかったようだったが、この声には聞き覚えがある。 「……溝口……」 ヒロの腕は背中で1つに縛られていた。それから、両足を曲げられ、膝裏に竹刀を噛ませて、太ももと脛を竹刀ごと縛り付けている。これでは、全く身動き...
真昼の月 | 2018.09.15 Sat 08:01
◇◇◇ ◇◇◇ 組事務所の中には人が少なかった。 取り敢えず、地下の射撃場で銃の訓練をし、そのまま格技室に向かう。誰もいないだろうけど、空手の型を浚って、それから体を動かそう。頭の中を冷静に保つために、少し汗をかきたかった。 格技室のドアを開けようとすると、「ヒロさん」と声をかけられた。溝口とよくつるんでいる男だ。名前は確か、岩井と言ったか。溝口にいつも顎で使われていて、オドオドとした顔をしている、どこかネズミを思わせる男だ。 「あの…、ヒロさんって、組長の盃を貰うって、本当...
真昼の月 | 2018.09.14 Fri 08:05
「兄貴、今日の予定は?」 「今日は午後から幕張だ。夜は待たずに先に寝ていろ」 「はい」 最近、桐生は幕張の商業施設建設にまつわる利権のやりとりの為に、出かけていることが多かった。家事はしなくて良いと言われているが、夜食を作っておくと朝にはきちんと無くなっているから、食べてくれているのだろう。自分を部屋に置いてくれている桐生の役に、少しでも立っているのなら嬉しい。 「じゃあお先に失礼します」 「おう、しっかりな」 桐生に頭を下げ、アニキの頭を撫でてやってから家を出た。 本家のそば...
真昼の月 | 2018.09.13 Thu 08:03
「ここ?」 「そうだ。」 「すごい!ここに住んでいるの?」結は心底驚いた顔をしていた。 「この家は、”ガストホフ”って皆呼んでいる。旅籠の意味だ。 150年くらい前の旅籠なんだよ。そこを買い上げて住まいにしている。」 裏の駐車場に車を入れ、三日月をあしらったアーテスティックな鉄柵の門を開けると、結を庭へ促した。 「オカエリ!」 沢山ある窓が開いて、叫んでいる若い男たちがいる。 「うちのチーム、ブラオミュンヘンの選手たちだ。」 「日本語で”オカエリ”?」 「私が教えた。」 玄関を...
大人のためのBL物語 | 2018.09.12 Wed 08:42
「わ、東郷さん、料理するの!?」 夕方、結がキッチンの入口で言った。 私は、白いギャルソンエプロンを巻き、大鍋を出している。 「パリのギャルソンみたいだね。」 結が、私のエプロンの裾を持って見ている。 「結は料理しないのかい?」 「食べるの専門です。笑」 「うまいもの食わせるから待っていろよ。」 我が家には、タイ移民のお手伝いさんとドイツ人庭師がいて毎回食事作りを手伝ってくれる。 ブラオミュンヘンの選手たちは計3人で、結を入れるとこの日の客は4人だ。 パスタ、ローストビーフ、サラダを...
大人のためのBL物語 | 2018.09.12 Wed 08:42
◇◇◇ ◇◇◇ ヒロが四代目の声がかりで栄次の盃をもらうという話は、翌日には皆の知るところとなっていた。いつもの通りに衛を学校に送り、栄次を本家に送り届けてから真田組組事務所に行くと、会う人ごとに変な顔をされた。忌々しげに舌打ちをする者や、「うまくやりやがって」と唾を吐きかけてくる奴もいた。 事務局の空気も、いつもよりギスギスしている。 「気にするな。元々俺らはヤクザで、仲良しグループじゃねぇんだから」 佐世保や時村はそう言っていつもの顔で笑ってくれたが、他の奴らの尖った目は、...
真昼の月 | 2018.09.12 Wed 08:09
JUGEMテーマ:JUNE/BL/ML 僕の家庭教師さま エピローグ(25)最終話 二人は互いの昂りを擦り合わせた。そのどちらからも尖端にはジワリと水滴を滴らせている。 先程まで戒めていた雫のそこを慈しむように悠は指で輪を作り潜らせると、雫の唇からは再び熱を帯びた艶やかな声が零れ出る。 二人の間には先程までの険悪なムードはまったくなくなっていた。 チーターと狼が取っ組み合いの喧嘩をしているかのようだった騒がしさも鳴りを潜め、二人は嘘のように穏やかな表情を浮か...
時の過ぎ行くまま(Rink's Cafe別館) | 2018.09.12 Wed 02:48
「わ、東郷さん、料理するの!?」 夕方、結がキッチンの入口で言った。 私は、白いギャルソンエプロンを巻き、大鍋を出している。 「パリのギャルソンみたいだね。」 結が、私のエプロンの裾を持って見ている。 「結は料理しないのかい?」 「食べるの専門です。笑」 「うまいもの食わせるから待っていろよ。」 我が家には、タイ移民のお手伝いさんとドイツ人庭師がいて毎回食事作りを手伝ってくれる。 ブラオミュンヘンの選手たちは計3人で、結を入れるとこの日の客は4人だ。 パスタ、ローストビーフ、サラダを...
大人のためのBL物語 | 2018.09.11 Tue 20:38
「四代目の声掛かりで、小野田組若頭であるオヤジの盃をもらう。……それが、どういう意味か分かるか?」 「え…?いや、あの……?」 そう言われて初めて、ヒロは自分が思っていたのとは違う立場に置かれたことに気づいた。 「親子盃を受けるということは、組の継承権を貰うって事だ。本来若頭が組を継ぐのが筋だが、必ずしも若頭が継ぐと決められてるわけじゃねぇ。組の継承権を持った子分の中から若頭が次の組長に指名される、という流れになってるってだけでな。先代の子分は、代が変われ...
真昼の月 | 2018.09.11 Tue 08:07
「いえ、ヒロには桐生が盃をやると言っていたので」 栄次が居ずまいを正して将義に返事をする。事は盃に関わることだ。今迄のようにふざけた態度で臨むわけにはいかない。 「桐生もまだ盃をやってないって聞いたぜ?」 吉居が横から補足すると、将義は「あぁ?」と口元を歪めた。 「盃もやってねぇのに、お前らこいつをこんなにコキ使ってんのか」 「いや……、桐生もまだ色々思うところがあるらしいので」 「何が思うところだ。桐生も甘ったれたことを」 「は……」 栄次は少しだけ...
真昼の月 | 2018.09.10 Mon 08:05
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