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◇◇◇ ◇◇◇ 別に誰かが言い出した訳でもないけれど、ボルドー艦長とその従卒が付き合い始めたんじゃないかという噂は、あっという魔にオーリュメール号を駆け巡った。 まぁ、それはそうだろう。ヒューイは今まで通りの態度を見せているが、そのヒューイを見る艦長の様子が明らかにおかしいのだから。 いや、もちろん艦橋にいる艦長はいつも通り凜々しくてかっこいい。おかしなところなんてなさそうに見える。 でもダメだ。例えばヒューイと一緒に歩い...
真昼の月 | 2026.06.28 Sun 18:30
こんな場で、お前らそんな話をよくも本人の前でするな!? っていうか、ここにお前らの可愛いヒューイもおりますが!? お前ら言いたい放題かよ!! 可哀想に、イグニスの隣でヒューイも小さくなってるだろ!? だがもちろん、奴らはそんなこと気にしない。長い付き合いで、板の上で苦楽を共にしてきた仲なのだ。階級にも身分にも開きはあるけど、オーリュメール号の戦闘幹部達は家族も同然。 そうして家族だと見た時に、イグニスは決して家長ではないのだ。 そう、家長はもちろんデーリッヒ副艦長だ。仕事となれ...
真昼の月 | 2026.06.28 Sun 18:30
本日少し長いですが、キリが良いので切らずに行っちゃいます! お付き合いの程、よろしくお願いします!! イヌ吉拝 ============================= 「その……セオとは、えっと、つまり、デート、とかだったのか?」 「は?」 イグニスの顔は真っ赤である。真っ赤な顔でそんなことを聞いてくる艦長=自分の上司。きっと、恐怖でしかないだろう。だが、ヒューイは驚いた顔をふっと引っ込めると、いつもの笑顔を見せてくれた。ご...
真昼の月 | 2026.06.21 Sun 19:55
◇◇◇ ◇◇◇ 別に誰かが言い出した訳でもないけれど、ボルドー艦長とその従卒が付き合い始めたんじゃないかという噂は、あっという魔にオーリュメール号を駆け巡った。 まぁ、それはそうだろう。ヒューイは今まで通りの態度を見せているが、そのヒューイを見る艦長の様子が明らかにおかしいのだから。 いや、もちろん艦橋にいる艦長はいつも通り凜々しくてかっこいい。おかしなところなんてなさそうに見える。 でもダメだ。例えばヒューイと一緒に歩い...
真昼の月 | 2026.06.21 Sun 19:55
本日少し長いですが、キリが良いので切らずに行っちゃいます! お付き合いの程、よろしくお願いします!! イヌ吉拝 ============================= 「その……セオとは、えっと、つまり、デート、とかだったのか?」 「は?」 イグニスの顔は真っ赤である。真っ赤な顔でそんなことを聞いてくる艦長=自分の上司。きっと、恐怖でしかないだろう。だが、ヒューイは驚いた顔をふっと引っ込めると、いつもの笑顔を見せてくれた。ご...
真昼の月 | 2026.06.14 Sun 10:24
すいません、先週は無断でお休みをいただいてしまいました💦 また今週からよろしくお願いします!! イヌ吉拝 ============================ ◇◇◇ ◇◇◇ イグニスはバクバクする心臓を抱えながら、ヒューイの部屋に向かった。ヒューイは直接食堂に向かってしまっただろうか。いや、荷物を色々持っていたから、きっと部屋に戻っているに違いない。 ヒューイの部屋は現在は戦闘幹部を含む上級兵の住む宿舎の中にある。まだ新人ながら艦長の従卒は艦長の傍に住み、細々とした用...
真昼の月 | 2026.06.07 Sun 04:09
本日2話目の更新になります。前のお話を読んでいない方は、「戻る」ボタンからお読みいただけると嬉しいです。 2話目ではありますが、少し長いです💦 そろそろBのLが動き出しますよ〜〜! イヌ吉拝 ◇◇◇ ◇◇◇ セオと別れた後、ヒューイとデーリッヒはまっすぐ艦長であるイグニスの執務室に報告に行った。もうそろそろ夕飯の時間であるが、そこにはまだイグニス始め戦闘幹部達が残っていて、ヒューイを待ち構えていた。 ヒューイは相手の人数や特徴、どのように待ち伏せをしていて...
真昼の月 | 2026.05.24 Sun 12:05
「お、お疲れ様です! ご足労をいただき、ありがとうございます!」 「うちの兵隊が騒ぎに巻き込まれたんだ。副艦長の俺が迎えに来るのは当然だろう」 ギロリと衛兵達を見る目がもう怖い。どう考えても年期が違うのだ。衛兵達はその迫力に涙目になっている。 副艦長という将校が迎えに来たことで、衛兵達も慌てて自分達の上官を呼びに行った。市場の見回りをしている衛兵など、海軍で言えば水兵と変わらないのだ。 部隊長が出てくると、さすがに部隊長は落ち着いた対応を見せ、衛兵達は露骨にほっとした顔をした。 「...
真昼の月 | 2026.05.24 Sun 11:58
更新遅くなってすいません!! 今回は短いので、もう一話続けて更新します!! よろしくお願いします!! イヌ吉拝 ◇◇◇ ◇◇◇ 市場で騒ぎを起こした二人に、デーリッヒは帰り道、特に説教をすることはなかった。ぶらぶらとゆっくり歩きながら、「良いもんは買えたのか?」などとのんびり聞いてくる。デーリッヒが強面だが優しい事を知っているヒューイはニコニコと返事をしているが、セオは緊張で手に汗をかいていた。それはそうだろう。なにしろデーリッヒはこう見えて副艦長なのだから。 そ...
真昼の月 | 2026.05.24 Sun 11:58
そうして曲がり角まで来ると、セオは言われたとおりその場を離れた。 「お、俺、あっちで見たい物あるから、ちょっと行ってくる……!」 その台詞はかなりぎこちなかったし、その場からの離れ方も大分わざとらしかったけれど。 「うん、じゃあ俺あっちの通り見てるから!」 そう言ってヒューイは市場に背を向けて、狭い路地に向かって行った。ほんの少しだけ、歩調が速い。ヒューイも焦っているのか。そう思うと、セオの背中がすっと冷たくなった。 後ろを気にしながら、急ぎ足で衛兵を探そうとす...
真昼の月 | 2026.05.17 Sun 00:19
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