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「何故、お前がそこにいる?」 アスターの問いに、イグニスがヒューイを自分の背後に庇う。 「私の従卒が失礼を致しました。ですが、今は危急の時にてご容赦を願います」 アスターとイグニスの間に緊張が走った。アスターのイグニスを見る目にはまるで敵を前にしたときのような殺気を含んでいる。何故。それなのにヒューイはまったく怯んだ様子がない。相手が第三王子だと気づいていないのだろうか。だが、それにしては。 ヒューイの態度にイグニスがさすがに違和感を感じたとき、聖騎士団ドルネール総長がおもむろに...
真昼の月 | 2026.09.20 Sun 00:57
皆様、本日より新しい小説をお届けいたします。 今回、ファンタジーなのですが、大丈夫でしょうか💦 また、えちシーンは匂わせだけで、Rつかないんじゃないかな〜と思っております💦 それでも大丈夫だよ!という方はお付き合いくださいますと嬉しいです。 それでは、『少年と剣聖と海の魔獣 』始まり始まりです! すいません!! 1話目の後に3話目にリンクが飛んでいたとご指摘いただきました! 現在リンク直っております!(4月25日現在) はる様、教えてくだ...
真昼の月 | 2026.09.19 Sat 17:31
すいません、キリが良いので、今日は少し長いです💦💦 ◇◇◇ ◇◇◇ 駐屯所を出てどれほど馬を走らせたのか。夕闇の中で、向こうから土埃が上っているのが見えた。地鳴りのような、低く腹の底に響く音。 馬だ。 二十頭くらいの騎馬が、こちらに向かって迫ってきていた。その姿が見えるなり、先頭の男が叫んだ。 「お前ら、海軍の者だな!?」 「だったら何だ!?」 前を走っているヒューイが叫び返すと、騎馬団から「ヒャッハ〜!」とおかしな気勢が上がった。 ...
真昼の月 | 2026.09.13 Sun 17:56
陸軍:将軍=海軍:提督 です。よろしくお願いします。 ◇◇◇ ◇◇◇ プリモナール王国、首都・デネグフト。王城では国王臨席の御前会議が行われていた。 本来であれば今日は国の東側、エダルフ王国より打診されている国境の緩衝地帯の拡張について、その可否と緩衝地帯に配備する国境守備隊の軍備増強について論ずるはずであった。 だが、それは今朝届いた伝令鳥によって覆った。 陸軍の面々はその内容を聞いて、皆一様に渋い顔をした。渋い顔……どこか蔑みを感じるよう...
真昼の月 | 2026.09.13 Sun 17:55
◇◇◇ ◇◇◇ 王都に向かって、ひたすら馬に鞭を入れる。体重の軽い自分が一番速く走れると言っただけあって、ヒューイの馬の乗り方は堂々としていて、確かに恐ろしく速かった。 だが数刻も走り続ければ、馬の方が走れなくなる。馬の口から泡が漏れ出てくる頃、陸軍の駐屯所に到着した。駐屯所では、すでにデーリッヒからの連絡を受けて、換え馬が用意されている。 「海に魔獣が出たというのは本当ですか?」 「本当だ」 「信じられません」 馬を交換しながら、陸軍の士官が恐ろしい話を聞いたと言わんばかりの...
真昼の月 | 2026.09.06 Sun 19:45
すいません、キリが良いので、今日は少し長いです💦💦 ◇◇◇ ◇◇◇ 駐屯所を出てどれほど馬を走らせたのか。夕闇の中で、向こうから土埃が上っているのが見えた。地鳴りのような、低く腹の底に響く音。 馬だ。 二十頭くらいの騎馬が、こちらに向かって迫ってきていた。その姿が見えるなり、先頭の男が叫んだ。 「お前ら、海軍の者だな!?」 「だったら何だ!?」 前を走っているヒューイが叫び返すと、騎馬団から「ヒャッハ〜!」とおかしな気勢が上がった。 ...
真昼の月 | 2026.09.06 Sun 19:44
◇◇◇ ◇◇◇ 王都に向かって、ひたすら馬に鞭を入れる。体重の軽い自分が一番速く走れると言っただけあって、ヒューイの馬の乗り方は堂々としていて、確かに恐ろしく速かった。 だが数刻も走り続ければ、馬の方が走れなくなる。馬の口から泡が漏れ出てくる頃、陸軍の駐屯所に到着した。駐屯所では、すでにデーリッヒからの連絡を受けて、換え馬が用意されている。 「海に魔獣が出たというのは本当ですか?」 「本当だ」 「信じられません」 馬を交換しながら、陸軍の士官が恐ろしい話を聞いたと言わんばかりの...
真昼の月 | 2026.08.30 Sun 19:25
艦長室に集まった戦闘幹部達を見回して、イグニスは厳かに言った。 「今すぐ俺が王城に行って、状況を説明し、聖騎士団に救援を頼んでくる。責任は俺が持つ!」 「で、ですが、艦長が今この状況で艦を空けるのは……」 「そうですよ! それに提督が否決した物を、艦長が勝手な行動に出れば、軍律違反となって処罰される可能性があります!!」 幹部達はイグニスを止めにかかったが、イグニスの意志は固かった。 「そんなことを言っている場合か! 魔獣を見た...
真昼の月 | 2026.08.23 Sun 19:50
◇◇◇ ◇◇◇ その報告は突然だった。 第四艦隊所属エルランディア号からの緊急砲と伝言鳥による救援要請。 緊急砲は青、黒、赤。未確認生物発見、敵攻撃あり、至急援軍求む。 伝言鳥に結ばれた手紙の内容は“体長10mを超える蛸状の生物に襲われている。腕は20本以上あり、細い触手状の腕がさらにある。イカの触腕状の物が5対。粘液を吐き出すが、金属が粘液に触れると即座に霧散す。至急応援頼む” 最初、その救援要請が来たとき、あまりにもでかい蛸に遭遇して、艦内が浮き足立っている...
真昼の月 | 2026.08.09 Sun 19:45
「だって兄上、こんなすごい物があるなんて御前会議で報告したら、これ、すぐに取り上げられちゃいますよ? 第四艦隊に配備されるの、ずっと先のことになりますよ?」 敵の砲弾を回避できる魔石。こんな物があれば、まず配備されるのはもちろん王城と王都の城壁。次に国境近辺の重要拠点に据えられるだろう。海軍に回ってくるのはずっと後だ。 そして、もし海軍に配備されるとしても、その順番は必ず第一艦隊からだ。たった今、王太子であるエマシアスも言ったではないか。『何故、第四艦隊から?』、と。 第一艦隊の総...
真昼の月 | 2026.08.02 Sun 12:17
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