[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]
35 未来からの助力者達 テテュスはどうしても納得行かなかった。 アイリスを、自分が助けたかった。 ワーキュラスの…金色の竜の背に乗り、時空を飛ぶようにして…テテュスはどんどん成長して行く、未来の自分の時空軸を駆け抜けて行った。 16…17才。 自分はどんどん大きく…そしてアイリスに似て来ていた。 印象は丸で、違ったけれど。 二十歳を過ぎて、乗せて飛ぶ金の竜に告げる。 「…まだ…駄目なの?」 が、竜は目指す場所を知ってるみたいに、時空を駆け抜けて行く。 21……。 自分が...
アースルーリンドの騎士 | 2011.01.26 Wed 06:22
が、扉が突然開く。 その向こうに姿を見せた人物は、黒々とした漆黒の長い髪の、背のとても高い、端正な人物。 が良く見るとその手は扉の、とっ手を握ってはいなかった。 「『闇の帝王』か…」 メーダフォーテは心で呟いたつもりだった。 が、心を読むのか、帝王は軽く頭を傾げ、頷きに変える。 「何のご用か? ガスパス殿は今不調。 私が代わってご用、受け給う」 が、『闇の帝王』はうっすら微笑を、その端正で禍々しい顔の上に浮かべるだけ。 すっ…。 と透けて見える人物に、メーダフォーテは覚えがあった...
アースルーリンドの騎士 | 2011.01.20 Thu 06:16
アシュアークは目をまん丸にした。 「今、口を開けないのにしゃべった?」 アシュアークの口は相変わらず、閉じていた。 ギュンターは微笑って大きく、頷いた。 「だから、口を使わず会話が出来ると言ったろう?」 アシュアークは再びギュンターの声が頭の中で響くのに、目を見開き驚いた。 「俺の声も、聞こえるか?」 アシュアークが背後に振り向く。 英雄サナンキュラスの中にオーガスタスを見つけ、アシュアークはこくん!と頷いた。 「他の奴らの声も、聞こえるぞ! ディンダーデン! 何か言ってやれ!...
アースルーリンドの騎士 | 2011.01.14 Fri 13:35
「敵と交わる!」 ディングレーの雄叫びに、ギュンターは背後に振り向き、怒鳴る。 「急げ!!!」 が一騎、真っ直ぐの栗毛の端正な騎士が、背後から駆け来て叫ぶ。 「今交戦しては、ラスキュラス殿らが間に合いません!」 ギュンターはその名を必死でアーマラスの記憶の中から探る。 がそれが、城に訪れた『光の民』の名だと、突然閃く。 頭の中で大声で叫ぶ。 「誰か教えてくれ! 『光の民』が間に合わないとは、どう言う事か!」 ギュンターの叫びに直ぐ様アイリスの声が響く。 「間に合わない…?! …『光の...
アースルーリンドの騎士 | 2011.01.10 Mon 07:42
…ディンダーデンの他に、超マイペースが居ました…。 それはやっぱり、アシュアーク…。 基本、アシュアークって可愛い。ってとこなんでしょうかね。 ギュンターは馬を駆り、軍を率い両横に並び走る、オーガスタスとアシュアークを交互に見つめた。 オーガスタスは常に頭の中の、ローフィスやシェイル、ローランデらに気を配っている。 アシュアークは相変わらず無言。 言葉が頭の中でしゃべれる。ときちんと認識していないせいか、気が向かないと聞こえない様子で、今アシュアークがしてるのは様子を見る限...
アースルーリンドの騎士 | 2011.01.06 Thu 10:07
ゼイブンとローフィス、ひとまず今は安泰…。 しかし一番の激戦区に居るのは確か。 今のところ…。 そろそろギュンターらも、戦いが始まりますからね…。 ゼイブンの中に震える声が残った…。 “為す術が…無かった。 一度喰らうと元には、戻れなかった…。 どれ程自分が愚かだったと嘆いた事だろう…。 能力(ちから)を無くし地べたを這いつくばろうが…。 人を喰って得た力など、おぞましいもの…。 醜く変形し、二度と戻れぬ絶望が、一層の食欲に駆り立てる。 もう…自分を制御する方法すら見つからなかっ...
アースルーリンドの騎士 | 2011.01.02 Sun 13:18
どんどん戦いが熾烈を極めます…。 “来る…!” ワーキュラスの声と殆ど同時。 ゼイブンが、唸る。 「ヤバい…!」 どんっ! 空気を切り裂くような音と共に、疾風のように駆ける二騎の前に、黒い靄の中に『影の民』の真っ黒い本体が姿を現した。 ローフィスもゼイブンも、目を見張る。 巨大な筋肉で盛り上がる体。 頭は獣のようで、口にはでっかい牙が覗いていた。 もし横を通ったら、馬毎叩(はた)かれそうだった。 吹っ飛ぶ自分を想像し、恐怖を感じた途端ゼイブンは呪文を唱えていた。 「アラバックル...
アースルーリンドの騎士 | 2010.12.29 Wed 14:50
さてかっ飛び二人組が がんがん行きます。 ローフィスがんばれ! ゼイブンは…言わなくても頑張るから、いいか…。 二騎は木の枝が一斉に横に靡く程の強風の中、疾風のように駆ける。 黒雲はどんどんと広がり行き、大粒の雨か雷鳴が、周囲を濡らし音を響き渡らせるのは、直だった。 はためき薄目を開けないと前すら確認出来ない風の中、まるで二騎は申し合わせたように草原の中を蛇行し、幾本かの木々が風にへし折れそうにしなる、その向こうの岩壁に、馬の頭を下げ自らも身を低く倒し一気に、突っ込んで行...
アースルーリンドの騎士 | 2010.12.24 Fri 16:11
こっちでは珍しい、ディングレーとシェイルの2ショット。 ディングレー実は、シェイルが苦手だったりする。 外見体格はどんぴしゃタイプだけど、性格がキツいから…。 31 行軍 ディングレーは隣のシェイルが入っている人物、銀髪の一族の若き長を見た。 姫の前は彼だった。 偽りの農婦の援助要請を受け、『影』の罠にかかって捕らわれ、ガスパスに辱められたのは。 幸い、彼は「右の王家」と盟約を結んでいたから、『光の民』との親交があるアーマラスが救助を依頼。 更に幸運だったのは、『影』...
アースルーリンドの騎士 | 2010.12.19 Sun 07:33
全1000件中 831 - 840 件表示 (84/100 ページ)