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〜星ひろい〜 三匹の子猫と黒猫の貴婦人 ‐1‐黒猫の貴婦人はとても美しい猫です。エレガントな帽子にはいつも違ったコサージュをつけていました。長い首には宝石がきらきら光っています。今日の宝石はトルコブルー。黒い身体によく映えます。黒猫の貴婦人は長いまつげをパチパチさせながら三匹の子猫たちに言いました。「今日は特別な日。星をとってきておくれ。星はとっても甘くておいしいの。」つづく西美紀作(猫のお話)(c)Miki Nishi 西美紀お知らせ阪神梅田本店 まるごと猫フェスティバル20134/24-4/30に参加いたし...
西美紀のブログ | 2013.04.14 Sun 03:15
ファントレイユらも、動き出します。 テテュスが見守っていると、ファントレイユは俯く、顔をきっ!と上げた。 シェイルが、ローフィスを支えながら馬車へと向かう。 レイファスが、ほっ。としたように、ファントレイユを見る。 ファントレイユが真っ直ぐ、レイファスを見返す。 そして、見つめている自分に気づき、艶然と微笑む。 「馬車の皆と、レイファスを頼む」 レイファスを見るが、不満気に喉を鳴らし、が、自分を見て、頷く。 ゼイブンが、ファントレイユの後ろに、騎乗し続く。 レイファス...
アースルーリンドの騎士 | 2012.05.17 Thu 23:12
// たまには良いでしょう? tamaniha iidesyou ? // 食卓を囲んで、家族団欒… 「ジョー、今日は…」 「駄目です。」 今日の予定を告げようとしていた ハインツの言葉は、ジョーに遮られた。 ジョーの拒否に、ハインツは戸惑った。 「どうしたんだい?」 「独り占めは、ズルイですよ。今日は、私に付き合ってもらうわ。」 最近、ジョーと出掛けていない、とハインツは思った。 「何処に行きたいの?」 「貴方は、約束があるのでしょう?―― アルは、私の息子でもあるんだから。――お一人で行ってらして。」 ジョーのつ...
きまぐれふぅ〜(〃´o`)=3 | 2012.04.28 Sat 10:45
// 気分はいかが? kibun ha ikaga ? // 「お帰りなさいませ。旦那様。アルベルト様。」 シュクール別邸に戻ると、執事のホフマンが待ち構えていた。 「ああ、ただいま。」 ハインツは、帽子を取り、ホフマンに手渡した。 「久し振りだね、元気でいたかい?」 「おかげさまで。奥様がお待ちです。」 「あなた、お帰りなさい。」 「ジョー、ただいま。」 「エーメが、来てるみたいよ。」 「そう。」 「なら、ディナーにお誘いしなくてはいけないね。」 「用事があるから、また連絡するって。」 「そう。フラン...
きまぐれふぅ〜(〃´o`)=3 | 2012.04.28 Sat 10:28
// 張り詰めた糸 haritumeta ito // コンコンコン、準備室の戸が叩かれた。 「ルイス先生、いらっしゃいますか?」 「はい。」 「実行委員のゴードンと申します。お迎えに上がりました。」 * インターグレ・ミケールの一番奥に 人目を忍ぶようにひっそりと理事棟は建っている。 明るい日差しの午後とは思えないくらい薄暗い空間が広がっていた。 ルイスは、初めて理事棟に入った。 入り口付近からずっとすれ違う人も影も無く、 何となく陰鬱な気持ちになる。
きまぐれふぅ〜(〃´o`)=3 | 2012.04.28 Sat 02:17
// 腹を括る hara wo kukuru // 「長々とお時間を取ってしまい、申し訳ありませんでした。」 今期の実行委員のゴードンが、ギャンティに言った。 「仕方あるまい。決まり事だから。しかし、理事も大変ですなぁ。」 「そうですね。ここのクオリティを下げない為に必要ですからね。 国内唯一のハイクオリティを学生に伝えたいですから。出資しているか らだけでなく、私達大人の義務でも有ると、つくづく思います。」 「そんな、モノなんでしょうか?」 「貴方の持てる技術を学生に教えると言う事と変わりませんよ。」 ...
きまぐれふぅ〜(〃´o`)=3 | 2012.04.28 Sat 02:09
// 調査 tyousa // スエンセンとアルが入室した後、 フィーリンガードは、入り口の鍵をロックし、 奥の扉をノックした。 ガチャ。 戸が開かれ、奥へと進む。 後ろ手に戸を閉めながら、ハインツが言った。 「どうぞ、お掛けになってください。」 スエンセンとアルが座るの確かめて、 フィーリンガードは、ハインツの横に控えた。 「お疲れ様でした。 今日の講義は、何時に無い演奏会的でしたね。」
きまぐれふぅ〜(〃´o`)=3 | 2012.04.27 Fri 22:36
// 白い吐息 shiroi toiki // ミッターバード駅から再び列車に乗り込む。 クリスを帰さないまま、レークノースウッドに向かう。 寒冷地行きの列車は、 冬季の運行本数は天候に左右されるためかなり少ない。 中央行きの列車と違い、乗客も疎らだった。 両親と僕らは、別々の個室コンパートメントに分かれた。 ここ暫く顔を合せていたが、大人達と離れた分 気持ちゆったりと、話が出来た。 フランとクリスの会話に耳を傾けながら、 二人の向かいのシートに居る僕は、窓にもたれ目を閉じていた。 「何だか、肌寒くな...
きまぐれふぅ〜(〃´o`)=3 | 2012.04.27 Fri 00:13
// 城へ shiro he // 列車は、モーガン駅を出た。 ほぼ予定通り、やるべき事が済み。 ただ車窓を見ながら、先日の事を思い出していた。 ** ミッターバードの駅前は、常緑樹の並木と石畳。 それは、直線で突き当たる奥に建っていた。 首都ハンティンライは、古い町並みを残す土地だ。 僕達は、ピースプレアに向かっている。 ハンティンライで、最も聖なる場所。
きまぐれふぅ〜(〃´o`)=3 | 2012.04.26 Thu 23:55
// 本当の気持ち hontou no kimoti // 彼女は、戸惑っていた。 「ニコル…」 「ごめん、突然過ぎたね。」 「嬉しいの…でも、怖くって。」 「ありがとう。…返事は待つから。」 寒さで、身体が震える。 クリスの手を取って、明るい日差しのある庭を黙々と歩く。
きまぐれふぅ〜(〃´o`)=3 | 2012.04.26 Thu 23:45
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