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社会福祉の大胆な切り捨てで経済大国に返り咲いた近未来の日本。警察の経費削減で捜査を委託された元刑事の幸祐は、夏休み中の孫娘・愛芽と共に、老婆の死亡事件が起こった山奥の福祉施設を訪れる。単なる事故死で片づけるはずが、クセのある施設の人々と接するうちに幸祐の刑事根性が疼きだして…ノスタルジックな夏休みの情景に棄てられた人々の哀しみが滲む傑作ミステリ。(内容紹介より) 『金魚鉢の夏』(樋口有介著 新潮社) 今春、本著者の『猿の悲しみ』という、なかなか雰囲気のよい女探偵が主人公のハードボ...
ほんぽ本舗 | 2014.12.06 Sat 08:33
医者である市原玲人は、友人の平松光恵に、首から上だけが狼のいわゆる「狼男」の死体写真を見せられる。彼女はその写真と大切な取材手帳を市原に託し、忽然と姿を消した。時は20年遡る。阿巳雄山の奥に、特殊能力を持つ「マガチ」とよばれる人々が暮らしていた。マガチの青年シズクは、初恋の少女を忘れられず、彼女を追って東京で暮らし始めるが……。一途な純粋さが胸を抉る、一気読み必至の、純愛ホラー巨編。(内容紹介より) 『冥の水底』(朱川湊人著 講談社) ぼくと同い年ということでシンパシーを感じ...
ほんぽ本舗 | 2014.12.01 Mon 21:52
人間の悪意をとことん見据えたまなざし、心温まるどんでん返し、そして切なさはビターに! 奥の深い長岡ミステリー最新作7篇! 『波形の声』(長岡弘樹著 徳間書店) 先日読んだ『教場』の著者作品。表題作を含む7つの短編からなる作品。『教場』の硬質な読書感に比べるとマイルドな味わいといえるか、あるいは食い足りないといえるか。「わけありの街」というお話を取りあげてみる。 未解決の殺人事件の事件を担当している刑事のもとに連絡がくる。殺された青年の母親からだった。地方から出てきた彼女は、しばらくのあい...
ほんぽ本舗 | 2014.11.29 Sat 10:24
JUGEMテーマ:最近読んだ本 (2008.4.30.第1刷) 図書館の推薦コーナーで出会った本。 著者の「日本」という本が気になっていた興味から着手。 読書ノートと銘打つだけに、本の紹介。 1.夏目漱石「三四郎」 2.ボードレール「惡の華」 3.T・K生「韓国からの通信」 4.丸山真男「日本の思想」 5.マックス・ウェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」
記録帳 | 2014.11.26 Wed 23:30
たまたまつづけて読んだ本のタイトルに「棘」の文字が……。ということで、棘つながりの2冊をご紹介。 第一発見者は、法医昆虫学者の赤堀涼子本人。東京湾・荒川河口の中州で彼女が見つけた遺体は、虫や動物による損傷が激しく、身元特定は困難を極めた。絞殺後に川に捨てられたものと、解剖医と鑑識は推定。が、赤堀はまったく別の見解を打ち出した。捜査本部の岩楯警部補と鰐川は、被害者の所持品の割柄ドライバーや上腕に彫られた変った刺青から、捜査を開始。まず江戸川区の整備工場を徹底して当たることになる。...
ほんぽ本舗 | 2014.11.22 Sat 13:01
アナリストとして活躍する修一は、高校時代の親友・有賀と再会する。二人の仲を引き裂き、恋人を永遠に奪った“あの事件”からすでに二十年以上の歳月が流れていた…。現役新聞記者ならではの経済問題への鋭い切り込みと、骨太なストーリーで話題を呼んだ傑作が遂に文庫化。(内容紹介より) 『青の約束』(田村優之著 ポプラ文庫) 本著者作品初読。初版は別タイトルで全然売れなかったらしいが、現タイトルに変更し文庫化してブレイクしたという。どれどれ、という感じで読んでみた。 うーん、まだ文章...
ほんぽ本舗 | 2014.11.20 Thu 23:35
君には、警察学校を辞めてもらう――。この教官に睨まれたら、終わりだ。全部見抜かれる。誰も逃げられない。前代未聞の警察小説!(内容紹介より) 『教場』(長岡弘樹著 小学館) 本著者作品初読。一風変わった警察小説である。舞台は警察学校。さまざまな生徒たちが警察官を目指し、日々過酷な訓練に勤しむ。期間は半年。一見すると長くはない。その分凝縮された時間を過ごす。“警察”というルールからの逸脱を1ミリも許さない、精神を病んでしまうほどに教条的な時間を。それを受け入れ、耐え忍べないようでは、...
ほんぽ本舗 | 2014.11.17 Mon 23:30
“燃える氷”メタンハイドレートの研究施設で起きた密室殺人事件。殺された研究員が開発していたある技術とは?中国人窃盗団による宝石店爆破事件に関わった刑事総務課の大友鉄は、夢のエネルギー資源をめぐる最悪の謀略に巻き込まれていく。「警視庁追跡捜査係」シリーズと相互クロスするシリーズ最大の難事件が幕を明ける!(内容紹介より) 『凍る炎』(堂場瞬一著 文春文庫) 今春、同著者の『刑事の絆』という作品を読んだ。そのときのブログを読むと最後にこう書いてある。「未読の方は『凍る炎』→『刑事...
ほんぽ本舗 | 2014.11.15 Sat 11:00
天才数学少年・宙と体育会系女子・遥の凸凹コンビが営んでいた、摩訶不思議なお店「数学屋」。日常の困り事から恋愛相談まで、中学の同級生から寄せられるどんな問題でも「数学」を使って華麗に解決してきた人気のお悩み相談所だったが、宙のアメリカへの転校によって最大の危機を迎える。宙の不在により、たった一人で「数学屋」を引き継ぐことになった遥の前に、一筋縄ではいかない難問が持ち込まれたのだった。一年に一度の文化祭〈鴫立祭〉を前にもたらされたのは、実行委員・秀一からの切なる依頼。それは二学期から学校に来な...
ほんぽ本舗 | 2014.11.08 Sat 01:23
第一次世界大戦前夜のイギリスで、一頭の美しい馬ジョーイが農場の少年アルバートと出会い深いきずなで結ばれる。しかし、戦争が始まりジョーイは軍馬として戦場に送られる。そこで眼にした光景は…。馬の視点で描かれる感動のドラマ。スピルバーグ監督で映画化!(内容紹介より) 『戦火の馬』(マイケル・モーパーゴ著 佐藤見果夢訳 評論社) 先日読んだばかりの『希望の海へ』につづく、同著者作品2作目。S・スピルバーク監督によって映画化もされているので、そちらをご覧になった方もいらっしゃると思う(ぼくは...
ほんぽ本舗 | 2014.11.02 Sun 09:42
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