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川端康成「伊豆の踊子」を読んで。

舞台の綺麗な風景が目に浮かびました。 とくに、峠の茶屋からの雨が止み晴れていく景色が目の前に現れてきました。 その時の峠の澄んで少し湿ったような空気まで感じられました。 読む人の中にある印象に残っている景色と一致するときにこのような感覚が現れるのではないかと思います。 また学生の淡い恋心も同様です。 この本を読んだ人の多くの人も、同様の体験をしたのだと思います。 また、学生の淡い恋心と風景の美しさがあわさって、両方の相乗効果によってこちらの心までが洗われるように感じました。 学生の心は踊り...

記録帳 | 2015.06.13 Sat 20:13

ちいさき人びとの営みと大自然と――ブラッディ・カンザス

人生というのは作物の収穫みたいなものだ。毎年、同じところ――同じ種、肥料、土壌――から出発するのに、結果は毎年ちがってくる……。 グルリエ、フリーマントル、シャーペンの三家族がカンザスのコー・ヴァレーにやってきたのは1855年のことだった。それ以来、三つの一族は隣人として生活してきた。ある時は奴隷解放に抗う者たちの襲撃を受け、またある時は疫病や旱魃といった大自然の猛威にさらされながらも、大地とともに愛憎を紡ぎながら。歳月が過ぎ、フリーマントル家の屋敷は当主を失って無人になった。シャーペ...

ほんぽ本舗 | 2015.06.10 Wed 22:30

宮部みゆき 「過ぎ去りし王国の城」 を読んで

JUGEMテーマ:最近読んだ本 さっそく読んじゃいました〜。ん〜・・・一気に読んじゃうよね〜睡眠時間がめちゃくちゃになっちゃうので困っちゃう   東野圭吾の「ラプラスの魔女」と一緒に買ったやつですな〜とっくに読み終わっていたんですが、これを書くのに時間がちょいとかかってしまいました〜 簡単なあらすじをちょびっとだけ・・ん〜ひょっとするとまずまず書いてしまうので、全く知りたくない人は見ないでくらはい〜 まぁ、あらすじやら思ったことをペンでスラスラ思ったことを書いちゃう感じです ------あらす...

27 diaries | 2015.06.07 Sun 21:24

最近読んだミステリ2題――闇に香る嘘、絶叫

27年間兄だと信じていた男は何者なのか? 村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さないことが分かる。和久は兄の竜彦に移植を頼むが、検査さえも頑なに拒絶する兄の態度に違和感を覚える。中国残留孤児の兄が永住帰国をした際、既に失明していた和久は兄の顔を確認していない。竜彦は偽者なのではないか? 全盲の和久が、兄の正体に迫るべく真相を追う――。第60回江戸川乱歩賞受賞。(内容紹介より) 『闇に香る嘘』(下村敦史著 講談社) 本著者作品初読。本書は昨年の江戸川乱歩賞受賞作である。 近年の...

ほんぽ本舗 | 2015.06.03 Wed 22:17

トリコ を読んだ。

JUGEMテーマ:最近読んだ本 川島小鳥がとった写真が見たくて購入。なんだろう、普通に撮られてる感じだけど、すんごくいい感じに撮られてる。ぎゅっと引っ張り込まれそう。さすが小鳥さん。

つれづれなるままに由なきことを | 2015.05.26 Tue 23:48

折れない心をつくる たった一つの習慣

JUGEMテーマ:最近読んだ本 折れない心をつくる たった一つの習慣(植西 聰) という本を読みました。 数年前王様のブランチで取り上げられた本のようで、 確かコンビニで折れてしまった心をどうにかしたいと、手に取ったのを覚えています。 そのときは途中まで読んで、そんなこと出来たら私の心だって折れなかったよ! とかなぜか反発。。。途中で読むのを断念していました。 でも本の断捨離をして、一応、読んでから手放そうと一時保管場所に置いてありまして 試験勉強の合間に読了しました...

ブリキのおもちゃ箱 | 2015.05.24 Sun 22:33

おふくろの味的な小説――初恋料理教室

京都の路地にたたずむ古びた町屋長屋。どこか謎めいた小石原愛子先生が営む「男子限定」の料理教室では、今日もさまざまなドラマが起こる――。『ハルさん』の著者が贈る、滋味たっぷりのやさしい物語。巻末には、作中に登場する料理の特製レシピも掲載!(内容紹介より) 『初恋料理教室』(藤野恵美著 ポプラ社) 本著者作品初読。京都の路地裏で、やさしく上品なおばあちゃんの愛子先生が営む隠れ家的な料理教室。そこに通う4人の男性にまつわる恋のお話である。 忙しく働く妻の健康のために毎朝フレッシュな健康ジュースを...

ほんぽ本舗 | 2015.05.24 Sun 10:39

愛憎は表裏一体、オセロの駒のような結末――サンドリーヌ裁判

大学教授の夫が大学教授の妻を殺害? 殺されたとされる史学教授のサンドリーヌ。彼女はその誠実さで誰からも慕われていた。一方、夫の英米文学教授サミュエルは、自身の知識をひけらかし周囲をいつも見下していた。彼は無実を訴える。証拠は状況証拠にすぎなかった。しかし、町の人々の何気ない証言が、彼を不利な状況へと追い込んでゆく。やがて公判で明らかになるサンドリーヌの「遺書」。書かれていたのはあまりに不可解な文章で――妻と夫の間に横たわる深く不可避な溝をミステリアスに描き出したサスペンス。(内容紹介より) 『...

ほんぽ本舗 | 2015.05.22 Fri 23:24

最近読んだ本

最近といっても、すでに一ヵ月くらいまえに読んだものもあって結構忘れているのだが、記憶を頼りに読書感想を書いてみよう。 ************************* これが運命だというのなら、神様に感謝すべきなのか。それとも―― 収監された過去を持つ無頼派の作家、榊。「父から何か、頼み事をされませんでしたか」突然現れた美しい女性は、二十年前に刑務所で知り合った米兵、フィルの娘だった。裏切りと?。殺人の理由。禁じられた愛――この秘密を、暴くべきではなかったのか? 男の美学が物語のうねりをまと...

ほんぽ本舗 | 2015.05.19 Tue 22:26

3冊まとめてご紹介!

ドイツ名家の御曹司ゼバスティアン・フォン・エッシュブルク。彼は万物に人が知覚する以上の色彩を認識し、文字のひとつひとつにも色を感じる共感覚の持ち主だった。ベルリンにアトリエを構え写真家として大成功をおさめるが、ある日、若い女性を誘拐したとして緊急逮捕されてしまう。被害者の居場所を吐かせようとする捜査官に強要され、彼は殺害を自供する。殺人容疑で起訴されたエッシュブルクを弁護するため、敏腕弁護士ビーグラーが法廷に立つ。はたして、彼は有罪か無罪か――。刑事事件専門の弁護士として活躍する著者が暴きだ...

ほんぽ本舗 | 2015.05.02 Sat 07:13

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